新聞勧誘・拡張問題なんでもQ&A

NO.232 すごく後悔しています


投稿者 takaracchiさん 投稿日時 2006.3.12 PM 7:58


自分は今住んでるところから3月いっぱいで引っ越して別の場所に住む者なんですが…。

今日拡張員が来て、思わず軽々とそのことを言ってしまったのです。そしたら、もう引っ越すんならてんぷらをしてくれとしつこく(恐喝風に)言って来たので思わず契約してしまいました。

今思えば自分はなんて最低なことをしてしまったとすごく後悔しています。

どうすればいいでしょうか。


回答者 ゲン


あんたには、まず謝っておきたいと思う。それは、相談の件やなく、この回答が遅れたことにや。

通常、相談者への回答は、こちらからの質問事項がなかったら、遅くとも2日以内を心がけとるのやが、ワシらの不注意と手違いもあって、今日で5日めになってしもうた。本当に申し訳ない。

それというのも、あんたにはクーリング・オフという解約手段があるんやが、その期限が差し迫っとるということがあるからや。そのことはすでに知っておられるかも知れんがな。

期間は、契約書を貰うた日から8日間ということになっとる。せやから、あんたの期限は3月20日ということや。これは文書での送付に限られとる。

8日間という期限はそれが相手に到着するまでやなく、郵便局で送付手続きをした日までや。せやから、あんたは、クーリング・オフを選択するのやったら、3月20日までに内容証明郵便、もしくは配達証明付きのハガキを送付したら間に合うということになる。

その詳しい手続きの方法は『NO.144 クーリング・オフについて教えて下さい』を見てほしい。それで、分かるはずや。

あんたにこの回答が届くのが、3月17日の金曜日の昼頃やから、その日のうちにその手続きに郵便局に行くか、3月20日の月曜日しか、そのチャンスは残されとらんということになる。3月18日、3月19日は土日で郵便局の受付窓口は休みやからな。

3月17日中ということなら急がなあかんが、3月20日にするつもりなら、若干、余裕がある。

その場合は、販売店に、クーリング・オフの意向を伝えて、3月19日までに解約手続きを終えれば、内容証明の送付まではせんでもええかも知れん。

手続きというても、クーリング・オフの意向を伝えて、貰うた景品の返還をすると言えば、そこの販売店が来ると思うから、そのとき、今持っとる契約書に「解約済み」および「景品返還済み」と書いてもらうことや。

できたら、その担当者の名前と日付も入れて貰うてな。それで、問題なく終わる。

それを販売店が拒否したり、3月19日までに来んようやったら、3月20日に内容証明郵便か、証明配達付きのハガキを送付するしかない。

『もう引っ越すんならてんぷらをしてくれとしつこく(恐喝風に)言って来たので思わず契約してしまいました』

というのは、一つ間違えば、あんたが詐欺罪に問われることにもなりかねんことやからな。

なぜかと言えば、その拡張員はてんぷら(架空契約)とはっきり言うてるわけや。しかも、あんたはそれがどういうことか知っとる。そして、おそらく、某かの景品も貰うとるはずや。

拡張員はてんぷらと言うてるが、厳密には違う。あんたは架空の人間やないからな。これは、方便でそう言うてることや。

あんたの契約を持っていけば、その拡張員はその販売店から金を貰える。あんたには、実質、そこの新聞を購読することは不可能なわけやから、騙しになる。販売店から金を巻き上げるためのな。

あんたは、その片棒を担がされたことになるわけや。あんたにその意志があろうとなかろうと、それは罪の程度の問題であって、無罪とはならん。

クーリング・オフは、それが助かる唯一とも言える手段ということになる。なぜなら、このクーリング・オフの制度は、その解約理由すら伝える必要がないんやからな。

理由も気が変わっただけでええ。この場合、下手に「引っ越しが決まってましたので」と言うと、販売店次第では、ややこしいことになる可能性もある。騙したのかとなるからな。

引っ越しを理由に契約解除というのもできるが、それは、契約時までに、その引っ越しがあることを契約者自身が知らんかった場合だけや。あんたの場合は、それは当て嵌まらん。

クーリング・オフをすると、その拡張員が、何か言うて来ると心配する向きもあるが、心配せんでも、まず、何も言うては来んはずや。

今は、クーリンク・オフ後の再勧誘については、新聞社も販売店もうるさい所が多いからな。あんまり、しつこいとそれで警察に逮捕されるケースすら実際にある。

文句を言いに来られるのが、怖いという人もおられるが、拡張員がそれをするのは、翻意させて再度、契約させられると思うから来るわけや。無駄と承知でそうするケースはほとんどないと言うてもええ。

このサイトの相談でも、クーリング・オフ後に勧誘に来たというのは皆無やからな。

クーリング・オフをするのがベストやとは思うが、急に引っ越しになったけど、転居先で購読したいと言う手もある。

その場合、販売店が、あんたの引っ越し先で、その新聞の契約を引き継ぐ手配をすれば、拡張員には一切、傷がつかんことになる。成績になるわけや。もちろん、正規の契約として認められるから詐欺にもならん。

あんたが、それを我慢するつもりなら、それが一番、丸く収まることになる。貰うた景品も返す必要はないからな。

メリットとしては、行った先で、すぐ新聞が届くというのと、そこの販売店が、現在の所より、景品の量が少ない地域やと得をすることになる。

どちらを選択するかは、あんた次第や。但し、その選択のための時間が限られとるがな。そういう意味では、回答が遅れたことは本当に申し訳ないと思う。


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