新聞勧誘・拡張問題なんでもQ&A
NO.233 拡張員の方々は休日はなにをしてらっしゃるのですか
投稿者 あゆみさん 元拡張員 投稿日時 2006.3.17 PM 3:12
げんさん、こんにちは。 僕も前半年ほど拡張員をしていた者です。
僕は土日のみの出勤で、寮にも入ってなかったので、団にあまり深入りできていたとは思えませんでいしたが・・。
拡張員はみな人間味がありいい方ばかりでしたが、もちろんみな必死で仕事をしていたので、仕事中楽しい話に華を咲かせたりしたわけではなく、団員同士仕事の話ばかりでした。
そのため拡張員の方の生活感はあまり分からなかったのですが、拡張員の方々は休日はなにをしてらっしゃる方が多いのですか?拡張員の仕事は真剣な仕事でしたので、仕事中そんな話は本人方たちには聞ける余裕がありませんでした。
回答者 ゲン
土日だけの出勤やと言うのなら、あんたの、みな必死で仕事をしてたという捉え方も頷けるな。
もちろん、そこの団が真面目に一生懸命やっとるというのも事実やろうが、それでも、人間は毎日は必死でできるもんやない。やはり、波もあるし、それなりの頑張れる条件というのもある。
拡張員だけに限らず、たいていの訪問販売の営業員は、この土日が勝負と思うとる。理由は簡単。客の多くは休日で家にいとる確率が高いからや。
在宅率が高ければ、当然のように客と接触できて、会えて話せる確率も高い。また、そういう客の中には普段、勧誘員と会うことが少ないという人間もいとるから、成約率が高いということにもなる。
俗に言う「スレてない」わけや。平日に在宅しとる人間は、当然のように勧誘員と出会う確率は高くなる。その接触が多ければ、断る人間はその対処が上手くなり、サービス次第では取ってもええなという人間は、その交渉に長けてくる。
いずれにしても、そういう拡張員ズレしとる客は扱いにくいと思う者が多い。土日には、その「スレてない客」と多く会える確率が高いから、平日よりも仕事に力が入る。
あんたは、その現場を見ることが多いから『拡張員の仕事は真剣な仕事でしたので』という印象が色濃いのやろと思う。もっとも、その団の雰囲気やトップの姿勢、団員の質が良かったということもあるやろがな。
本題の『拡張員の方々は休日はなにをしてらっしゃる方が多いのですか?』ということやけど、これは、人それぞれと言うしかない。
拡張員やからというて、特別に他の世界の人間と違うということはない。家族持ち、独身者でも大きく違うやろし、若い人間と年配の者とでは趣味や嗜好も異なる。男と女の違いというのもある。最近は女性の拡張員も多いから、それを除外しては回答にならんしな。
また、根っからの拡張員はおらんというのも理解できると思う。あんたもそうやったやろけど、それ以前は、何かの仕事に就いていたというのが普通や。
それまでに、誰でも好きなことや趣味を持っとったと思う。その延長で今があるというのが多いのと違うかな。少なくとも、拡張員になったからする、あるいはせなあかんというものはないはずや。
ただ、ワシの経験的なことから言うと、休日は博打に興じる者が多かったというのはある。競馬や競輪、競艇なんかの公営ギャンブル、パチンコや賭マージャンなんかや。
特に寮とか社宅住まいやと、独身者はそういうのが多い。これも、特別、拡張員やからということとは関係ないと思う。
最近では、若い人間やと、テレビゲームに夢中になっとるというのもおる。パソコンをしとるというのも多いようや。それで、何をしとるかまでは知らんがな。
老若男女を問わず共通の趣味があるとしたら映画館に行って観ることくらいかな。もっとも、これもレンタルショップでビデオやDVDを借りて観るというのもあるやろけどな。
ただ、どの世界でも同じように、すべてを仕事に打ち込んどる者も希におる。もちろん、こういうのは稼いどる人間が多いがな。あるいは、そうなりたい者やな。
ワシも、初期の頃は、営業の仕事が面白いということもあったが、現場に出てる方が安心してた。また、休みのときも、単にゆっくりしとるというのやなしに、いろいろと営業方法の工夫をしてたもんや。常に営業のことだけを考えとった。
せやから、中には休日返上で仕事しとる者もおると思う。もっとも、普段、成績が悪いと日銭だけが頼りの人間は、それが入らんから困るということもあるんやがな。
あんたが所属してた団は、土日だけやと、そのええ所だけしか見てないということもあると思う。
今回のワシが言いたかったのは、この回答が、あんたの納得するものかどうかは分からんが、何も拡張員だけが特別な人間の集まりというわけやないから、休みの日にすることは他と変わらんということや。
それと、あんたも感じられたことかも知れんが、どんな人間も付き合えば、それなりに分かり会えるもんやということもな。
ワシは、昔、これ以上はないやろという悪評の高い団で仕事をしていて、他の団からすらも毛嫌いされてた者たちと1年以上、同じ釜のめしを食うたことがあるけど、中におると、それほどとは思えん連中ばかりやった。気のええ人間も多かった。
確かに、えぐい喝勧専門の人間がおったのは確かやが、ワシの知る限り、そんな連中でさえ腹の底まで腐りきったという者は、ほんの一握りしかおらんかったな。
せやからどうやということやない。それでも、他人に迷惑をかける人間はあかんからな。そんな人間でも普段はええ奴やと言うてみても説得力もないやろしな。
結論として、休日にすることは、拡張員と言えども普通の人間やから、他と大差ないということや。あんたには、それは分かって貰えると思うが、一般にも、そういう認識を持ってほしいもんやと願う。