新聞勧誘・拡張問題なんでもQ&A
NO.24 クーリングオフをしたいのですが、受け取った景品についてお伺いします
投稿者 スズキさん 44歳 主婦 投稿日時 2004.8.25 PM10:51
ゲンさんにお聞きします。先日のことですが、新聞の勧誘員の人が来て、断りきれず契約しましたが、主人とも相談してクーリングオフしようと思っています。
このことを他のホームページで問い合わせたところ、すでに受けたサービスとか使った物は返還しなくてもいいと教えられました。
受け取った景品は、1年契約でビール券8枚に洗剤6箱です。この内、洗剤1箱は間違えて開けてしまいました。開けてしまったのは仕方ないと思い使いました。
また、残った景品は販売所の人や拡張員の人に会うのは嫌なので、送り返そうと思います。
主人は、クーリングオフの内容証明代とか運送料なんかがかかるから、その分を差し引いて送れといいます。ビール券から引けといいます。
相談なのですが、これでいいのでしょうか。拡張員さんは、こんな場合はどうされているのでしょうか。何か後で面倒なことにはならないでしょうか。心配です。
回答者 ゲン
クーリングオフというのは、消費者に与えられた権利やから、それを行使するのは自由や。内容証明でのクーリングオフを考えているようやが、契約元の販売所には電話連絡なりはしたのかな。
この手の問題を、弁護士、司法書士などのサイトに相談すると、間違いなくクーリングオフは内容証明郵便で出せとアドバイスしとる。
それが、一番確実なのは分かる。せやけど、争いの種になるか、ならんか分からん場合は、まず、話し合いをした方がええと思う。
話し合いをするのには、そんなに時間はかからんやろと思う。早ければ電話1本で終わりや。
ワシも、クーリングオフの話は良う聞く。しかし、内容証明が届いたちゅう話はあまり聞かん。ほとんどは電話1本で終わっとる。
ほとんどの新聞販売所は近所の評判を気にする。1件の契約のこじれで、問題が大きくなり評判が下がるのは極力避けたいから、電話した時点で大抵は契約解除を受け入れるはずや。ましてや、客がクーリンクオフやと言うてる場合は、仕方ないと思う。
受け入れれば、景品の返品をしたいと言えば、すぐに来る。その時、洗剤を1箱、間違えて開けたと言えば、ほとんどの販売所は、弁償してくれとかというアホなことは言わん。いいですよ、で終わるはずや。
ただ、そのときに、その契約書に「解約済み」と書いて貰うとくことや。後になっていらんトラブルを起こさんためにな。
その一連の対応を見てから、内容証明郵便を出すかどうか決めたらええと思う。客の対応のええ所は、拡張員の押さえもしっかりしとる所が多いから、後々の問題も少ないと思う。
内容証明郵便というのは、争いを避けらんと判断した時でも遅うない思う。新聞販売所にもいろんな考えの店主もおるから、皆が皆、ええ対応をするとは限らんからな。
拡張員の方やけど、1度貰った契約の一方的な解除というのは、辛いものがあるやろな。その拡張員が脅迫とか、詐欺とかと言うのやったら話にならんが、一生懸命、営業してやっと取れたと思うた契約のはずやからな。
せやけど、それを諦めなあかんのが、このクーリングオフの制度や。この仕事をしている限りは、ルールとしてそれが存在する以上は従うしかない。ほとんどの拡張員は、そういうことは理解しとるから、そんなに問題にはならんと思う。
ただ、いきなり内容証明郵便の送付というのは、一方的にそちらと争いますよということやから、送る方もある程度分かっておかんとあかんやろと思う。
また、この場合のご主人のように、かかる経費は景品から差し引けという姿勢は感心せんと思う。
確かに、返品に要する費用は業者が負担するということになっとるが、それはあくまで、かかった費用の請求を認めとるだけで、相殺は認めておらん。
拡張員は、客が景品の返還に応じなければ、販売所にその景品分を弁償せんとあかんことになる。経費を景品から差し引けということは、一部の景品の返還には応じないということやからな。
ほとんどの拡張員は、金銭的にそれほど余裕がない。中には、めしも満足に食えんものもおる。そんな人間と争うのは、つまらんと思う。
一番ええのは、最初に断って契約せんことや。その場で断って嫌な思いをすることを避けるよりも、後で揉めて嫌な思いをすることの方がいろんな面で損やと思う。
クーリングオフを考える場合でも、まず話し合いで穏便に解決出来るならその方法がええと思う。
それでも、あかん場合は全面対決もやむを得んやろ。そして、やる限りは徹底することや。消費者契約法は消費者の味方やから、滅多なことで負けることはない。
ワシの個人的な意見やけど、例え勝っても何も得るものはないと思うよ。転ばぬ先の杖。昔の人は、ええ教えを多く残しとる。