から新聞勧誘・拡張問題なんでもＱ＆Ａ
NO.25 以前、勤務していた新聞販売店で、急変されたお客さんについてお伺いしたいのですが
投稿者 MAさん 男性 元新聞奨学生 投稿日時 2004.8.28 PM 3:06
はじめまして、ハカセさん、ゲンさん。ある程度、新聞屋の内情を知るものとして楽しく拝見させて頂いています。
自分は以前、1年半ほど新聞奨学生で働いていたものです。今は学校も卒業して定職についていますが、あのときの配達や集金、それと若干営業もやらされていたうえで、学校を通った苦労を考えると、今は、どんなに不況といわれても楽に感じます。いまでは、そういう失敗談とか苦労を笑って話せますが、当時はほんとにきつかったです。
きつい仕事の中には、拡張員の尻拭いがありました。てんぷらカードはだいたい挙げる拡張員はきまってくるので、その拡張員があげたカードはゲンさんは店はそこまでやらないと言ってましたが個人的に調べてました。
というのも、後で集金にいくと「もう払ってあるはず」とか「うちはとってない」とかいい始めたりして、ひどいときだと自分の給料から自腹で払ってたこともあるからです。そういうのは僕一人だけではなかったし、会社の雰囲気みたいなのがそうさせていたっていうのもあります。
そんなことが結構あって拡張員は敵！だったんですけど、ゲンさんみたいな人がいたら現役時代に一度お会いしたかったです。すこし、拡張員に対する見方が変わりました。
そこで１つ、今まで疑問に思ってたことがあったので聞いてもらえますか？
１Ｒ（ワンルーム）アパートで若いＯＬさんがN新聞を取り始めました。転居移転の連絡が本社経由できて、通常、そういうお客さんには区域担当があいさつに伺うんですが、いかにもN紙をとると言う感じのメガネをかけたキャリアウーマンっぽい方でした。
華奢な感じで、顔は意見の分かれるところでしたが、個人的には好みでした。あまり、こういうことでお客さんを見てはいけないのは分かってますが、すさんだ新聞配達人の唯一の癒しといいましょうか・・・。わかってもらえますか？
ただ、いかんせんそういうカタイ雰囲気があったので、そのときはあまり突っ込んだ話はせずに何時までに配達する必要がありますか、とか、古紙回収はこういう方法でお願いしますとか、形式的な話をしてました。
お客さんは、英字新聞も読んでみたいんだけど、とおっしゃったので、その後、見本で数回N紙の英字新聞を配達しました。結局、翌集金のときにＹ社の英字新聞にすることになり、N紙朝夕刊のみの配達になりました。
女性の一人暮らしで平日は夜帰ってくるのが遅く、土日も昼間は出かけることが多いため、集金などで夜遅く伺うときは電話を入れてから伺うといった気配りもしました。集金や不着などで何度か話をするようになって、割と話も弾むようになってきました。見た目よりも結構おしゃべりな方だったようで毎月の集金に伺うのが自分としては楽しみでした。
ところが、自分がやめる数ヶ月前からそんなお客さんの態度が180度変わりました。
今まで、集金にいったらドアを開けてしばらく雑談もすることがあったのですが、その時から、ドアにチェーンをかけてその隙間越しにお金を支払うようになりました。
もちろん、雑談なんかできる雰囲気じゃありません。１度や２度なら着替えてるとか、風呂上りとかなら分かるんですが、どうも様子が違います。今までとは別人、その言葉がぴったりなくらいそっけない、というか何か怯えてる感じがしました。
朝の配達時なんか、カーテンの隙間からこちらをのぞいている様で、不意に視線を感じて、目をそちらに向けると、バッと隠れられてしまいます。
まるで自分がストーカー扱いされてるようで少し嫌になりました。集金も銀行振込にかえられて、そのまま自分も辞めてしまったので、今となってはどういう訳でそんなに変わってしまったのか本当の理由は分かりません。
ただ、どうも拡張員がにおうな、という気がするのですが（大変失礼ですが）、ゲンさんはこの理由をどう推測されますか？
補足説明すると、このお客さんは新しく引越ししてきて転居連絡をN新聞本社から受けた、１Ｒアパートは２階建てでオートロックではなく廊下沿いに各階に5〜8部屋ある建物、N紙と併読でＹ社の英字新聞をとっていた（うちはＡ新聞）。
この区域は比較的１Ｒが多いく勢力的にはＹ社が優位、ついでうちのＡ社。自分は配達と集金と若干の営業を担当していたが強引な集金や取り扱い紙の勧誘はこのお客さんに対して行ってない、それと、お客さんに対してストーカーやナンパ、セクハラまがいなこともしていないが、雑談はよくしていた。
1度連続して夕刊を不着したことがあるが洗剤もって詫びにいったらそんなに怒ってはいなかった、新興住宅地のため拡張合戦が盛んで各社拡張に力をいれている。こんなところでしょうか。
よろしくお願いします。
回答者 ゲン
新聞奨学生で学校を卒業するというのが、どれだけ辛うて、大変なもんか、ワシには経験はのうても良う分かる。
何も知らん連中は、アルバイトの苦学生にくらいしか思わんが、並の体力と精神力ではやれん。その上、煮ても焼いても食えんような拡張員の尻拭いまでしてたやなんて、本当に頭が下がる思いや。
ワシが昔、代配をしとった頃、その販売店にも、あんたのような新聞奨学生がおった。その子はワシには、良うしてくれた。それも、ワシを拡張員と知ってや。
代配で行ったら、すぐに出られるように、いつも単車に新聞までくくりつけてくれてた。順路帳にも、赤ポストやら白い門扉とか、わざわざ良う分かるように注釈をつけてくれてたりしてた。
あんたの話を読んでる内に、その頃のことを思い出した。ワシはその子に何かをしたという記憶があらへん。ただ、どんな時でも、楽しいにだけはしようや、と良う話してたことは覚えとる。ワシとおる時は、よう笑うてたな。
苦難に立ち向かうという姿勢は人から評価される。苦難を求めるという考えも立派や。せやけど、一番ええのは、苦難を楽しむことやないやろか。ワシは、そう言うて励ましたことがある。
それをやり遂げたあんたは自分を誇れるし、自信もあるやろ。辛い時やったかも知れんが、ええ経験、勉強、思い出になったはずや。そして、財産にもな。
そのあんたが、心に引っかかとっるという、ことやが、その女性の急変したわけを、ワシなりに考えて見ようと思う。
本当のところは、その女性本人にしか分からんことやと思うが、ただ、少しでも、あんたの、その引っかかりが和らげばええやろと思う。
まず、誰かの中傷や陰口が考えられる。他のろくでもない拡張員が、勧誘の際に、その女性に、あんたのことを吹き込んだ。あんたが一番、可能性があると思うてることのはずや。
その女性は、あんたとの接触で、おそらく、他の新聞屋にも警戒心が薄れとったんやないやろか。
あんたにとっては、新聞店の従業員と拡張員は全く違うという認識やが、一般の人間にとったら、同じ新聞屋のくくりになるんや。
その女性は、そんなことを知らんと、うかつにも、そのろくでもない拡張員を招き入れてしもうた。しかし、女性は、他の新聞を取る気はない。話の中で、あんたの事が出る。
現在、新聞をとっている店員さんは親切でいい人よ、だから、他の新聞は取るつもりはないの、とでもその女性が言うたとする。すると、そのろくでもない拡張員もカードを上げるのに必死やから、いろいろ言う。
あそこの店員は質が悪い。女と見たら見境なしや。あんたも気つけな終いにえらい目に遭うで。あいつは、ストーカーで有名や云々。
あることないこと言い振らす。せやけど、結局、その女性は、そのろくでもない拡張員の勧誘を断る。断られたそのろくでもない拡張員が、何かをしたか、言うたと考えられる。
女性に新聞屋に対する不信感が芽生える。簡単に招き入れた自分の甘さを反省する。あんたに対しても当然、見方が変わることもあるやろ。
あるいは、あんたを良う知ってる、商売仇の新聞店の店員がそうしたのかも知れん。いずれにせよ、あんたへの中傷が原因の一つと考えられる。
次に考えられるのは、その中傷が、彼氏や友人の親しい連中に吹き込まれた可能性や。たまたま、その連中の中で、拡張員に被害を受けた者か、被害者を知ってる者がいたら、あなたも気をつけなさいよ、となる。
その女性は、ここの販売所の店員は大丈夫よ、と言ったとする。その女性の相手はあんたのことは知らんから、それが、一番危ないのよ、実はこんなことも……という具合に、吹き込まれたとしたらどうやろ。
それと、その女性自身の問題も考えられる。被害妄想というやつや。これに、取り憑かれた人間は何を言うてもあかん。
あんたが、普通に笑いかけ、話かけても、この人は私を狙っていると考える。それをうち消す考えは出て来んのや。早い話が心の病気やな。何で、そうなるのかは、ワシは医者やないから、良う分からん。
最後に考えられるのは、あんたにとっては、ちょっとショックなことかも知れんが、あんたの何げない一言や態度が、相手の女性を傷つけたか、怒らせたケースや。
もちろん、あんたに悪気はなかったやろ。せやけど、世の中には、こんなことで傷つくのか、怒るのかということは、それこそ、腐るほどある。誤解というやつやな。
これは、今となってはどうしようもないが、一つだけ期待出来ることがある。
もし、そのケースなら、その女性がこのサイトを見てくれることを期待しよう。その女性にとって、その時のことは、行動から察するに、かなり心痛を伴うことやなかったかと推測出来る。
だとすれば、こういったサイトにも、少なからず興味をもって見る可能性がある。その女性が、このサイトのこのコーナーを見てくれれば、あんたへの誤解は解けるのやないやろか。
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