新聞勧誘・拡張問題なんでもQ&A

NO.263 サイトを見ての感想と質問です


投稿者 connection さん 投稿日時 2006.6. 5 AM 1:06


こんばんわ。何日か前にサイトを拝見し率直な感想を述べたいと思います。

実際に私は拡張員から勧誘されたかどうかは正直わかりません。一回、Y新聞の勧誘でいわゆる泣き勧にあい契約したことはあります。それ以来ずっとA新聞をとっています。

拡張員が来てしまうのは交代で取っているからではないでしょうか。

普通の道理で考えれば継続するのが当たり前と思います。中には不着があったとか、クレーム理由で交代したという方はいるかもしれませんが、一年ならまだしも三ヶ月交代で新聞をとっているのはハッキリ言って景品目当ての客としか思えません。無論、そうでない方もいるとは思います。
 
私は拡張員の仕事(喝勧)は許せません。ですが、その原因は新規を除いて、そのお宅に問題があると思ってやみません。

私の友人には3ヶ月でビール券15枚貰ったとか、20枚貰ったとか言ってるバカがいます。普通に考えて20枚のうち自腹分は考えないでも20枚で普通の単価で新聞3ヶ月分を貰っているのです。

正直、拡張員よりその友人の神経を疑いたくなります。商売をよくわかっている人ならばビール券は一切受け取らないでしょうし、洗剤だって受け取らないかもしれません。
 
また、新聞はいらないという人も明らかに増えてきています。ですが、国内を含め全世界のありとあらゆる情報が自分に入ってくるのは新聞社があってのことです。

インターネットで見られるからという人もいます。そのインターネットだって新聞社がなければ時事の情報取得の手段としては活用できなくなります。

ある意味、新聞と人間との間には情報が入ります。その情報を買っているから自分に情報が入ってきて、その情報は新聞社が必死で収集し商品としていることを絶対に忘れてはならないと思います。

必要経費を削りたいのは解ります。ですが、情報料(ここでは新聞代)を削ってもテレビやラジオを聴いて、挙句の果てにインターネットで新聞を読むというのはモラルが欠けすぎているのではないでしょうか。

非常識と図々しさが、常識化してきている人たちに明るい未来は先ずやってこないでしょうし、乞食同然だと私は思います。


回答者 ゲン


ご自身で言われる通り実に率直なご意見や。

幾つか質問もされておられるので、それに答えるのと、若干、誤解されておられる部分もあるようやから、それについて説明したいと思う。

『拡張員が来てしまうのは交代で取っているからではないでしょうか』

これは、必ずしもそうとばかりは言えん。

交代読者というのは、新聞が替われば、それまでの販売店からすれば、過去読者ということになる。

拡張員には、現読拡張禁止の原則というのがある。しかし、その過去読者になれば、その客の勧誘が許される。これを起こしと言う。その過去読者は、拡張員にとっては絶好のターゲットになるから勧誘を受ける確率は大きくなる。

その意味では、交代読者ということで勧誘されることが多くなるのは確かや。

しかし、拡張員が訪問する客は、それだけやない。「鉄砲を撃つ」「白叩き」と言うて、軒並みに訪問するやり方もある。実際は、これをする拡張員が一番多いと思う。

また、その本人は、例え無読者やったとしても、近所に過去読者がおれば、その辺りをついでにということで勧誘される場合もある。さらに、引っ越し客は、それだけで無条件に勧誘の対象になる。

ただ、拡張員が敬遠する地域も確かにある。長期購読者の集中しとる住宅地というのは、あまり寄りつかんというのがそれや。

新聞読者のシェアが歴然としとる地域も勧誘する側とすれば嫌がる。シェアの大きい新聞の勧誘は客が少ないと考えるし、シェアの小さい新聞の勧誘は折り込みチラシの量が少ないことや不人気から不利やと思い込みやすい。

それらのことから、同じ町内であっても、人により頻繁に勧誘が来る場合と、何年も勧誘が来んということが実際にある。ケースにより、いろいろやということになる。

『一年ならまだしも三ヶ月交代で新聞をとっているのはハッキリ言って景品目当ての客としか思えません。無論、そうでない方もいるとは思います』

確かに、あんたの言われる3ヶ月交代が景品目当てというのは多いと思う。実際、1年のトータルで考えたら、それで得するケースが多いということがあるさかいな。

例えば、3ヶ月契約で景品の洗剤を2箱つけるという販売店があったとして、1年契約やと5,6箱というのが一般的や。この場合、1年で3ヶ月契約を4回することになるから、洗剤は2箱×4ヶ月=8箱になり、1年契約のそれを上回るという具合や。

但し、この場合も、あんたの言われる『無論、そうでない方もいるとは思います』というケースもある。その説明をする。

まず、純粋に多くの新聞を読みたいという読者や。金に余裕のある人やったら、全部取ればええんやが、普通は負担が大きいからそういうわけにもいかん。

それで読みたい新聞を短期間で交代に読むという人がおる。極希やが、それこそ1ヶ月交代というケースも実際にある。

そして、その人たちの特徴は、景品の多寡には拘ってないという点や。景品がゼロでもそうしとる人もおるしな。

新聞の記事や論調というのは、一般的には各紙同じようなものやと思うとる人が多いようやけど、実際はかなり違うというケースがある。

これは、一般に右より(右翼系)、左より(左翼系)という表現をされる。特に全国紙の場合はそれが顕著や。

Y紙S紙というのは、右翼系とされ政府よりの論調が多いという傾向にあり、A紙M紙は革新勢力の左翼系という傾向があるとされとる。

こういう交代読者の方は、そのどちらか一方の新聞ばかりを長期購読することの弊害として、思考の片寄りに陥るのを危惧しとるということがある。長く読み続けることによりその論調に染まることを怖れるわけや。

短期間に取り替えていれば、その心配もないと考える。その新聞の名物コラムや社説が如実にそれを示すという。取り替える新聞は、言うまでもなく左右交互ということになる。

それとは逆に、特定の新聞の長期購読でもええんやが、個人的な理由や人間関係でやむを得ず交代読者になっとるという人もおる。

実は、これはワシの客に多い。ワシは、どこに行っても、たいてい無駄話をすることが多い。もっとも、それが営業やと思うとるからそうなるのやがな。

その中に、そのワシの無駄話がもっと聞きたいという人や、ワシ個人を気に入ったと言うて貰えるケースがある。

そういう人たちは、ワシの勧める新聞を快く取ってくれる。普通は、一度契約して貰うたらよほどのことがない限り、ワシの方から、その客に会うことはできん。

これは、先にも言うた、現読拡張禁止ということがあるためや。その客が、現読である限り拡張員は接触することはできにくい。接触しても、カード(契約)にならんということもあるんやがな。

例外として、他の客の紹介をして貰えるというケースもあるが、それ以外は現読客との接触は控えなあかん。

しかし、それやとその客が納得せん場合がある。ワシを気に入って契約した客は、その新聞を取り続けることで、当然のようにワシとずっと会えるもんやと思うとる。

販売店によれば、客のたっての希望ということで、ワシに留め押し(継続契約)を任せることもあるが、これは、本来、販売店の専業員の仕事やから難しいということがある。また、特定の人間にだけそういう特典を与えるのも拙いとなる。

それが、交代読者になることにより、交代の都度、ワシと会えるということで、それを希望する人もおるわけや。ワシからすれば、ありがたい客ということになる。

これは、ワシらのような拡張員だけやなく、販売店としてもあるようや。同じ町内に各新聞販売店があるのが普通や。商売関係やと、商店と販売店がお互いに何らかの付き合いをしとるというのが、普通にある。

特定の商店と販売店だけが付き合うとるのやったら、そこの新聞だけ購読しとればええから、問題はないんやが、広く付き合いがある商店やとそうもいかん。

そこで、その商店とは、付き合いのある新聞販売店同士で期間を決め、交代で購読するという場合がある。その期間はやはり、3ヶ月毎というケースが多い。

つまり『そうでない方』というのも、いろいろ考えられるわけや。もっとも、そうは言うても交代読者全体から言えば少数やとは思うがな。

『私の友人には3ヶ月でビール券15枚貰ったとか、20枚貰ったとか言ってるバカがいます』

確かに、これは行きすぎやし異常や。あんたは身近にこういう人がおれば、こういうのは普通にあることやと思われるやろうけど、この業界全体からしたら、極少数の珍しいケースということになる。

今は、こういう景品のやりすぎ行為には、多くの新聞社や販売店で目を光らせ取り締まっとるということがある。こういうのを許さんような仕組みを構築しつつあるということや。

その実例として『NO.81  爆カード廃止の取り組みについて』で詳しく説明しとるから見て貰うたら分かると思う。

尚、これは、全国の販売店、拡張員の方々にアンケートをお願いして、多くの意見、情報が寄せられとるから、実情ということに関しては限りなく近いはずや。

この動きは、ちょうど、1年前の個人情報保護法の完全施行を前にして、新聞業界がその危機感から取り組み出したことでもある。

ここで言う「爆カード」というのは、あんたの言う過剰な景品で勧誘することを意味しとる。

新聞業界のサービスによる景品の上限は、景品表示法で制限されとる。その景品の最高額を取引価格の8%又は6ヶ月分の購読料金の8%のいずれか低い金額の範囲ということに決められとる。俗にこれを「3.8ルール」と言う。

それから言うたら『3ヶ月でビール券15枚貰ったとか、20枚貰ったとか』というのは、あきらかな法律違反ということになる。

あんたは、それを貰う人間に対して憤りを感じておられるようやが、残念ながら、この法律は、それを受け取る側に適用されることはない。貰う分には何のお咎めなしということや。

この法律の処罰対象は業者で、新聞業界の場合、販売店のみということになる。販売店が拡張員にその景品を渡せと指示しとることなら、自業自得やから仕方ないけど、中には、無断でする勧誘員、拡張員がおる。因みに、その不心得な者でもこの法律の処罰対象にはならんということがある。

そういう不心得な者のおかげで、取り締まられたら堪らんということで、販売店がその撲滅をしとるということや。もちろん、新聞社もそれを支持しとる。ワシらには、その新聞社から不正撲滅の指示書が廻ってくるからな。

しかし、それでも、あんたからの報告にもある通り、なかなか駆逐されるというところまでいってないのが実情のようや。いずれは、そういうことはできんようになるとは思うがな。

あんたの『拡張員よりその友人の神経を疑いたくなります』という気持ちも良く分かる。

ただ、これは、突き詰めれば、そういう勧誘する人間が悪いのか、過分なサービスを要求する者が悪いのかということになってしまい「卵が先か鶏が先か」という論議になると思う。

どちらかと言えば、そういう新聞販売システムを構築した側、新聞社の責任が大きいやろという気はするがな。

もっとも、そのシステムが構築されたのが50年以上も前で、現在、それに関係した責任者は誰も生存しとらんやろから、その責任の追及も難しいとは思うけどな。構築されたシステムだけが一人歩きをしとるわけや。

一度構築されたシステムは、先の新聞特殊指定見直しの撤回に見るように、それをひっくり返すのは簡単にはいかんということや。どの世界でも、環境の変化を嫌う勢力というのは存在する。今回は、その勢力が勝っとったということになる。

それに関しての内容は、当メルマガ『第50回 新聞拡張員ゲンさんの裏話 ■拡張員事情の昔と今』を見て貰うたらある程度、理解して頂けるのやないかな。

あんたの友人の弁護をするわけやないが、人は時として誘惑にかられることもあり、また、ささやかな優越感に浸ることもあるというのを、理解できるようやったら理解したってほしいと思う。

どういうことかと言うと、その友人が、あんたに『3ヶ月でビール券15枚貰ったとか、20枚貰ったとか』と吹聴するというのが、そのささやかな自慢話であり優越感ということになるからや。

例えて言えば、新車を買う際、たいていの人間は、10万円しか値引きして貰えんところを、30万円の値引きして貰うたと言うて自慢することと似とると思う。他の人間には与えられんかった特典を得て悦に入るわけや。

勘違いせんといてほしいが、あんたの価値観に踏み込むつもりはない。ただ、その友人としての見方もあるのやというにすぎん話や。ええ悪いに関係なくな。

『必要経費を削りたいのは解ります。ですが、情報料(新聞代)を削ってもテレビやラジオを聴いて、挙句の果てにインターネットで新聞を読むというのはモラルが欠けすぎているのではないでしょうか』

ということについては、悪いけど言及は避けさせて貰う。モラルを論じるということになれば、それは、個人の考え方に負うところが大きいと思うさかいな。

そして、これは誰が考えても悪いということでもなさそうやから、尚更、言い辛い。

あんたのモラルがないと言われる理由も分かるが、見ることができるものを見て何が悪いと反論されてもそれに対する答えをワシは持っとらん。各自が判断するしかないことやと思うがな。

『乞食同然だと私は思います』ということやけど、その友人のような景品多く要求、または提示せな契約せん連中を、ワシらは実際に「乞食読者」と呼んどる。もちろん、当事者に直接そんなことは言わんがな。

以前は、正直言うて、ワシもそういう人間との親交もあったが、ここ1年ほどは、不正行為撲滅ということで、ワシらの方では、誰もそういう連中は相手にしとらんと思う。関わり合いになって得することは今は何もないからな。

ただ、サイトに寄せられる情報の一部の地域には、未だに根強くそういう行為が続けられとるという報告がある。あんたの所もそういう地域の一つやということになる。


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