新聞勧誘・拡張問題なんでもQ&A 

NO.27  私の現在の拡張方法で良いのかどうか、アドバイスをお願いします


投稿者 shogoさん 38歳 現役拡張員 投稿日時 2004.9 4. AM7:30


はじめましてゲンさん
とても参考になるサイトを開設してもらいとても嬉しく思います。
自分は、訳あって拡張員になり2ヶ月が過ぎました。

自分は、正攻法の真面目な拡張を心がけています。
ネームプレート、身分証明書をシャツのポケットに付け、外見は銀行員のような髪型と白いワイシャツにネクタイ姿の服装で回ります。誠実さを、自分の武器と思い、拡張しています。

ゲンさんの言っているなかで自分を分析してみると、自分に足りないものは笑顔だと思いました。

喋るのが基本的に苦手で思いつきで次々とは言葉が出ないので、商品説明に徹し、それでもダメなら拡材説明をして会話が途切れないようにしています。

基本は歩くことです。1日、100件を目標に歩けば10〜20人の人と対面する事ができます。

ラッキーな交代読者に会えればエネルギーを使わなくても1枚のカードがあがります。

ただ、これでは体力が持たないので、ゲンさんのやり方で自分にできる事を見つけていきたいと思います。

足で交代読者を探す事はできますが、店の従業員教育がしっかりしている地区では交代読者の先起しも店でしっかりやっています。

だから新勧を叩くしかないのですが、それが難しく困っています。自分の殻を破るべきなのか正攻法を貫き、体力を消耗してでも、交代読者を探し続けるべきなのか自分のなかで葛藤しています。

バンク内のデータ資料を3〜4枚預かり、一枚のバンクの不特定(自由な)場所に、自分の車で行き、そこで停めて歩きます。

ビール券だけでは インパクトが薄いと思い、ヌイグルミ人形やタオルセット、洗剤など、たくさんの荷物をもち、それらを大きな手提げ袋に入れて、歩いてまわっています。  

お店によっては渡された資料内のみしか、カードが認められません。数人で入店した場合、資料を選ぶ権利が先輩からとなるため、行きたい所にいけない場合があります。 
  
先入観を持たないようにするためかたっぱしから白叩きをしていますが、いままで、上がったカードの多いのは、一軒家持ち家、平屋の借家、アパートの順です。 

基本的に資料を見て回っています。
犬もあるけば棒にあたる、の気持ちでターゲットを絞りきれません 過去読の資料がある場合、過去読を回ります。

自分はカードが1枚、上がるまでは昼飯は食べないようにしています。

これが、大体、現在の自分の仕事内容ですが、これでいいのか、どうか正直、少し不安です。ゲンさんに何かアドバイス願えたら、有り難いのですが。


回答者 ゲン


営業にはこれが絶対というのはない。人それぞれ、やり方、スタイルがある。自分がこれやと思うスタイルや方法を見つけられたら、それがベストやけど、なかなかそうは、いかんもんや。

あんたは真面目そうやから、その点では評価出来る。ワシの知っとる拡張員は一部の者を除いて、ようさぼる奴らばっかりや。それで、カードが上がらんと言う。当たり前や。仕事もせんのにどうしてカードが上がるかいな。

ワシも今でこそ、それほど動き回ったりはせえへんようになったけど、やり始めた時は良う叩いたもんや。まず、拡張は叩くことから始めな何も分からん。

その点、あんたはえらい。そのままでも、そこそこ仕事は出来るようになるやろ。せやけど、危うさも感じるな。

あんたの話からは、ゆとりが感じられん。一生懸命なのは分かる。それは必要なことやが、人間張りつめてばかりはおられん生き物や。

拡張の仕事も3ヶ月に入れば、もう新人扱いもないはずや。もっと、ゆとりを持つことも覚えた方がええと思う。

1本上がるまで、めしを食わんというのも、考えもんや。自分にそれだけ厳しくするというのもええが、そんな刹那的な考えは、相手、特に客に伝わる。

客の立場で考えたら良う分かるやろけど、そんな必死な相手からのアタックやトークは引くことになると思うよ。

それに、ちゃんとめし食うとかんと、肝心なときに体力と頭の血の巡りが悪うなる。どうしても、落ち着かん言うのやったら、1本上がったらタバコを1本吸うとかに変えたらええんと違うかな。

ワシは2時間仕事したら、30分の休憩を取るようにしとる。実は、この30分というのが、結構、貴重な時間になるんや。

ただ単に休むということだけやなく、その仕事をした2時間の分析が自然に出来るからや。その間、1本も上がらんかったら、何でやと考えるし、上がれば、今日はこれで行こうと作戦も立てられる。

人間には、考える時間は、絶対に必要や。プラス、精神と肉体の休養になる。ゆとりも自然に生まれる。

ここで、一つだけ、そのゆとりを生む訓練法を教えよう。と言うても、そんな大したことやない。

その30分、休む代わりに、雑談相手を捜すようにしてみるんや。相手は誰でもええ。川で釣りしとるおっちゃんでもええし、車を洗車しとる者でもええ。雨の日やったら、雨宿りしている人間同士でもええ。

最初は、話易そうな人間を見つけて、声をかけてみる。この時、思いきって仕事のことからは離れるようにした方がええ。仕事と思うと、どうしても緊張するから、リラックス出来ん。

これを、何度か繰り返しとると、人と話すのも面白くなるし、その話相手から、思わん情報や話が聞けて、客と話すときのネタになるかも知れん。第一、話下手やと自覚しとるあんたには格好の訓練になるはずや。

営業トークやないから、こちらからの一方的な話は必要ない。場合によったら、聞くだけでもええ。この聞くだけというのも必要なんや。

話上手は聞き上手、と言うやろ。実は営業トークも、話を切らすまいと喋り続けるだけではあかん。上級者になれば、客に話しさせて客の話を良く聞くことで、契約を取ることもあるんや。誰でも、自分の話を良う聞いてくれる人間は有り難いと思うからな。

せやけど、いきなりこんなことを実行しようとしても難しい。それで、休憩がてらを利用してそこらの人間に声をかけることから始めるんや。

しかも、この訓練は苦痛を伴うものやない。好きなことを話すだけやからな。そんな無駄なことをと思うかも知れんが、世の中には、一見、無駄と思えるようなことが、一番重要やったりするんや。

こういうのを、無用の用と言うんやがな。

今のあんたに必要なのは、ゆとりを持つことだけやと思う。こんなんで、あんたにとってアドバイスになったかどうか分からんが、何かあったら、また、いつでも相談してくれたらええ。ほな、頑張って。


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