新聞勧誘・拡張問題なんでもQ&A

NO.294 違約金について


投稿者 uzaaai さん 投稿日時 2006.8.30 PM 2:31


新聞の解約に発生する違約金ついて聞きたいのでお願いします。

私は昨年の9月頃、今年の9月から半年間の購読を契約したのですが生活費などの面で厳しいので解約を申し入れたところ、違約金として半年分の購読料を払うように言われました。

たしかにこちらの一方的な解約ではありますが、購読料全額というのは違約金として高すぎると思うのですが、ここはこちらが譲歩すべきなのでしょうか?

何か良きアドバイスをお願い致します。


回答者 ゲン


『私は昨年の9月頃、今年の9月から半年間の購読を契約したのですが生活費などの面で厳しいので解約を申し入れたところ、違約金として半年分の購読料を払うように言われました』

というのは、話にもならんな。実質、解約は認めんということなのかも知れんが、やり方が悪質や。「確約は認められん」と、そのままストレートに言う方がまだ救いがある。

『購読料全額というのは違約金として高すぎると思うのですが、ここはこちらが譲歩すべきなのでしょうか?』

当たり前やが、こんなものに譲歩する必要はない。ワシも、相手が常識的な回答を示す所やったら、別のアドバイスをすることもあるが、この販売店相手になら、それなりの対応を勧めるしかないやろと思う。

あんたの解約理由は、一方的な自己事由になるから、話し合いによる解決しかない。それには、解約違約金の合意ということになるのが一般的や。ここまでは、仕方がないというのは、あんたも分かっておられるはずや。

この話し合いは一方的な条件提示で成立することやないから、あんたの方は、あんたの方で負担できる違約金額を提示をしたらええ。

例えば「1ヶ月分なら違約金として支払える」ということならそれを伝えることや。交渉事というのは、そこから始まる。

この解約違約金については、法律の取り決めのようなものは一切ない。また、その判例も存在せんから、合意による解決を図るしかないことになる。

それやと交渉にならず、決裂するか平行線を辿ることになるのやないかと思われるかも知れんが、販売店に譲歩の意志がなければ、その可能性は大や。

あんたの決意次第やが、そうなって困るのはどちらかと言えば、その販売店の方や。交渉が決裂して長引けば、その販売店には何の利益もないことになる。

「それなら、契約通り新聞の配達を開始する」と言い出すかも知れんが「話し合いが解決するまでは困る。それを強行するのなら、例え新聞を入れても代金は支払わん」と通告したらええ。

実際、商売をしてて一番困るのは、客を怒らせて支払いをしてくれん場合や。払うて貰う方と払う方のどちらが強いか、こんなものは歴然としとる。

どうしても払うて貰いたければ、販売店は、それに対して民事訴訟に訴え出るしかない。そこで、その金額が決定されて始めて、それを受け取れる権利を得ることができる。

それ以外の方法で、嫌がる客からその代金を支払って貰う方法は皆無やさかいな。法律がそれを認めとらん。

その集金を強行するために暴言を吐いたり、脅迫じみた真似をすれば、その言動を録音なりしておいて、あきらかに行きすぎると思えば、警察に通報したらええ。脅迫罪に問えることすらある。

こういう回答に出る所は、はっきり言うてたちが悪い。しかし、怖がらんかったら、こういう相手には勝てる。必ず墓穴を掘る言動をするからな。

それでも「契約を守れないこちらが悪い」と思い、そこまでするのはと考る人も中にはおられるが、こういう販売店相手に、それは必要はない。確かに、常識的な対応の販売店となら、あんたの方が分が悪いと思う。

常識的なというのは、一般的にこういうケースで解約違約金の交渉になった場合、提示される金額の上限は、最高で3ヶ月分までということや。2ヶ月分か1ヶ月分が妥当で、そういうのが多いようやがな。

その場合でも、どうしても客に翻意して貰えず、仕方なくということで、その提示をするわけや。普通は、そんなことを言い出す前に、頭を下げて「そんなことを言わず、お願いします」という態度で接するもんや。

それをいきなり『契約期間全額の解約違約金を払え』と言えるのは、客を客やと思うてない証しということになる。ワシが、それなりの対応と言うてるのは、それがあるからや。

まがりなりにも商売人がこんな対応を客に対してしたらあかん。特に、販売店というのは、決まった範囲の中でしか客を獲得できんわけやから、そんなことをしてたら噂も広まり、結局、自分で自分の首を絞める結果になるだけやさかいな。

もっとも、すでにそこまで追い詰められとるのかも知れんがな。ワシの知る限り、こういう対応の販売店は、廃業に追い込まれとる例が多い。

それも当たり前で、客を客と思うてないのやからな。客を大事にせん商売が成り立つわけがない。

ただ、対抗すれば、当然やが揉めることになる。それが、うっとうしい、嫌ということであれば、その販売店の言う通りにするか、別の方法を採るしかない。

別の方法というのは、取り敢えず、当座の6ヶ月、1年というスパンで延長を言うてみることや。これなら、たいていの販売店は嫌とは言わんはずや。

現在は苦しくても、その頃には楽になっとるということもあるかも知れんしな。但し、それを約束したら、今度は解約とは言い出しにくいやろがな。

あるいは、6ヶ月を3ヶ月の期間短縮を言うという方法もある。その販売店がそれを受けるかどうかは五分五分やが、受け入れた場合、解約違約金のことを考えれば、それほどマイナスにはならんやろと思う。

他には、景品の量が少ないとゴネる手もある。ただ、これはすでに契約済みやから期待薄やろがな。

ワシなら、徹底抗戦の道を選ぶが、どうするかはあんた次第や。今が大事と思うか、これからを考えるかという選択になるのやろと思う。

今が大事と考えれば、何とか払わずに済ますか、あるいは減額の方向になるやろし、これからということを重視するのなら、今回は教訓の一つとしてあきらめ、次回からは、こういう契約は一切せんことやと思う。

ワシが徹底抗戦を選ぶと言うのは、道に外れた行為には逆らいたくなるということがあるからや。ワシ自身、揉め事を苦にせんということもあるやろけどな。

何度も言うが、選択は人それぞれや。あんたが納得できる方法を考えて選択したらええ。

それで、何か困ることがあれば、また相談してくれたらええと思う。


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