新聞勧誘・拡張問題なんでもQ&A
NO.315 新聞販売員等を撃退し続けた場合
投稿者 A.Uさん 投稿日時 2006.10 7 PM 10:41
はじめまして。
押し売りに近い状態で契約をしてしまい、今A新聞を読んでいます。
その教訓をいかして今、他の新聞の販売員等に私なりの対抗方法をもって対処している状態なのですが、最近気になることが、ありまして投稿させていただきました。
新聞販売員の方々はいつもこちらに来るときに新聞のセールスをしにくるわけですが、どうも新聞の内容で売るということはせず、契約面のみで話を押し進めてきます。
ですが、こちらも内容が分からない新聞を取るつもりもありませんので、「新聞が必要ではない」という意思表示をしています。それにもかかわらず長時間話つづけてきますので、丁寧に断りつづけていたのですが、相手の方が逆切れの状態で怒って引き上げてしまいました。
このようなことが今まで三度ほどありまして、たぶんこれからも、現在とっている新聞が購読期間終了した場合には今まで以上に販売員の方々がいらっしゃると思います。
ですが、私には絶対に是以降新聞を取る理由もありません。といっても、暇つぶしにはなりますので、たぶん販売員の方々と長時間話すことになってしまうと思います。
そのように丁寧に断りつづけている場合、相手の方にとっては時間を無駄にされたことになり、キレられるような短絡的なことになるかもしれません。実際、なんどか逆切れされていますので。
そこで質問なのですが、やはり長時間、長引かせてしまうのはまずいのでしょうか?
なにか事件(拡張団等黒い噂もありますので)に巻き込まれてしまわないか非常に心配です。
様々な相手を論破することは楽しいのですが、さすがにいつも釈然としない無愛想な態度をぶつけられているのも精神的にこたえてしまいます。
このように長時間はやっぱりまずいですよね?簡単に、扉を開かず断るのが一番なのでしょうか?
心配になったので投稿させていただきました。
回答者 ゲン
『そこで質問なのですが、やはり長時間、長引かせてしまうのはまずいのでしょうか?』ということやが、客側のあんたが、それについて配慮する必要はないと思う。
あんたにしても『こちらも内容が分からない新聞を取るつもりもありません』ということで、その内容を知りたいということもあるやろうし、何より『丁寧に断りつづけていたのですが』ということにも関わらず話が長引いとるというのは、その勧誘員の責任が大きいと思われる。
それを『相手の方にとっては時間を無駄にされたことになり、キレられるような短絡的なことになるかもしれません。実際、なんどか逆切れされていますので』というのは、論外な話や。
もっとも、こういうのは良う聞くことやけどな。
そういうのは営業の心構えのできていない稚拙な勧誘員と言うてしまえばそれまでやが、何でそうなるのか簡単に説明しとく。情けないほどアホ臭い話ではあるがな。
要するに、こういう連中は、自分本位でしか物事を考えることができんから、こういうことになるわけや。
ワシらの仕事は、訪問販売や。訪問される側にとっては、いきなり、その対応を余儀なくされる。人はそれぞれ、どんな瞬間でも何かをしているのが普通やから、強制的にその時間を奪われることになる。当然、迷惑に思う者も多い。
残念やが、それが、分かってない者がおるということや。もっとも、分かって、それに配慮する気があったら逆切れなどということはあり得ん話やがな。
一日中歩き廻っても、あんたのように、ちゃんと話を聞いて貰えるということの方が圧倒的に少ない。勧誘というのは、そういう仕事や。
せやから、どうしても、希に話を聞いて貰える客に対しては、全力を傾ける。そして、その話が長引けば、長引くほど勝手に脈があると思い込む。
しかし、結果的に断られてあかんとなったら「何でや」となる。「無駄な時間を使わせた」と思う。客の都合を無視しとるということには意識はないが、自分への時間の無駄は許せん、客が悪いと考える。その結果、客に対して怒り出し、逆切れということになるわけや。
同じ、勧誘員として、本当に申し訳ないと思う。
もっとも、ワシから言わせれば、こういう人間は、営業員ですらないタダのチンピラやがな。新聞を売り込みに来とるから、勧誘員と呼ばれるだけにすぎん連中や。
営業を甘く考える人間は無性に腹が立つ。ワシは、営業に人生の大半をかけてきたから、こういう真似をされると特にそう思う。
せやからこそ、このQ&Aに、この手の迷惑な連中に悩ませられとるという相談があれば、徹底してその対抗手段をアドバイスしとるわけや。
『新聞の内容で売るということはせず、契約面のみで話を押し進めてきます』
これも、多いパターンやな。その勧誘員に、客を見る目がないと言うこともあるが、ワンパターンの営業トーク、営業方法しか知らんからそうなる。
『契約面のみで話を押し進めて』というのも、相手によれば、効果的な場合もある。あんたは、新聞の内容を重視されておられるようやが、中には、それよりも「契約したら何くれるねん」という客がおるのも事実や。
そういう客には、ストレートに契約条件、景品の内容を提示した方が話が早い。そのケースなら、この勧誘員のやり方でも正解なわけや。
しかし、それ以外の客には通用せん。営業は、客それぞれに合わせてそのトークなり、営業方法を変えるべきやというのが、ワシの持論や。
『ゲンさんの勧誘・拡張営業講座』というのが、あるから、それを見て頂いたら、ワシの考えがある程度分かって貰えるやろと思う。興味があればでええがな。
ワシは、たいていの場合、いきなり景品を提示しての交渉から入ることは少ない。まずは、その客と雑談ができるかどうかということに重点を置く。
経験から、雑談に気軽に応じるようやと、成約になる確率がかなり高いと思うとるからな。雑談は、人間関係を作るには最良の方法やと考える。
人は、必ずしも必要なものだけを買うとは限らん。例え、必要やなかったとしても、営業員が気に入って購入するということは結構多い。
それには、いろんなファクター(要素)があるが、共通して言えることは、勧誘員自身が好感を持たれるということやと思う。
客と意気投合して気にいって貰えれば『新聞を取るのは嫌やけど、ゲンさんやったら、しゃあないな』と思うて貰えることもあるということや。ワシには、そういう客が多い。
ただ、ワシも、それほど自惚れの強い男やないつもりやから、すべての客と意気投合できるとは考えてない。どうにもならん人間というのも少なからず存在する。むしろ、こっちの方が多いな。
ワシは経験がそこそこあるから、初対面でも、その客がどういう性質の人間なのかというのは、ある程度分かるつもりや。
当然やけど、こらあかんなと判断すれば、早々に立ち去るようにしとる。見極めて撤退するのも、営業の仕事には、重要な要素や。すべてでカード(契約)にしようとしても無理やさかいな。
断られることも仕事の一部や。その積み重ねで相手を見抜く力も養われるわけやからな。それが、経験を踏むということになる。
あんたのところに訪れた勧誘員は、その判断のできんかった男たちということになる。しかも、ワンパターンの勧誘しかできんから、それに外れた人間の対処に困って怒り出すという方法しかできんわけや。身勝手さということも相まってな。
ワシが、稚拙な勧誘員やと言うた理由がそこにある。
『なにか事件(拡張団等黒い噂もありますので)に巻き込まれてしまわないか非常に心配です』というのは、それほど心配する必要はないと思う。
あんたの危惧は、勧誘員を怒らせて暴力でも振るわれたらということなのやろうが、今日び、そんなことをすれば、すぐ警察に捕まるし、新聞社や団からも間違いなく厳しく叱責され、場合によれば馘首ということもある。
いくら、アホな勧誘員でも、そこまでする者は少ない。それに、あんたは話を聞く限り、それほど挑発的なお人やないみたいやからな。
客の中には、挑発的な態度を取る者がおる。揉め事に発展するのは、たいていそういうケースや。売り言葉に買い言葉ということになり、後に引けんという勧誘員も中にはおるさかいな。
それでも、そういう揉め事になれば、悪いのはその勧誘員ということになるが、例えそうやとしてもトラブルだけでも損やわな。
安全を考えるなら、そういう考えは止めておいた方がええとだけ忠告しとく。相手次第では挑発されたと受け取られかねんからな。
しかも『様々な相手を論破することは楽しいのですが、さすがにいつも釈然としない無愛想な態度をぶつけられているのも精神的にこたえてしまいます』というのなら、尚更や。
『このように長時間はやっぱりまずいですよね?』というのは、あんたが配慮することやないとは言うたが、意図して話を長引かせる必要はないと思う。話次第で契約するという意志があるのなら別やがな。
『簡単に、扉を開かず断るのが一番なのでしょうか?』
最初から断るつもりなら、それが、一番やろと思う。それに、結果的には、そうすることが、その勧誘員への親切にもなる。変に期待を持たせることもなくなるさかいな。