新聞勧誘・拡張問題なんでもQ&A

NO.317 拡張員の手口について


投稿者 北斗さん 投稿日時 2006.10.10 PM 7:36


ハカセさん、ゲンさんQ&Aのコーナを一通り拝見して思ったのですが私の知っている20年前からと殆ど変わっていないようですね・・・

その頃は営業用語で言われる喝勧やてんぷらが何度もあり、チンピラ風の人が勧誘に来たり契約していないに新聞が配達されていた為、集金に来た人と玄関先でけんかになったことなどもよくありました。

現在は訪問の回数こそ以前と比べだいぶ減ったようですが、数年前からは「運送業者を装ったり近所に引っ越して来た者ですが」と手口を変え玄関のドアを開けさせそこからは態度が豹変し何としてでも契約させようと必死な態度は今も昔も変わっていません。

ゲンさんの見解では拡張員の質は昔と比較したらかなり良くなってきており、悪辣な者は一部の地域又は一部の人達との認識をもっておられるようですが、私はその反対に思えてなりません。

こちらは最も人口の多い東京ですが変わっていませんよ。

私の知人にそれとなくこの話題をもちかけてみたところ、あまりにもしつこくて最後は夫婦で土下座して帰ってもらったり、チャイムを何十回と押され玄関を開けざるをえなくさせられたり(お年寄り)、契約する意思はないと言っているのに何時間も居座られたりと(若い女性)他にも様々な状況を聞きましたが、それはごく最近の話です。

勧誘行為が迷惑の為、某紙販売所へ電話し責任者の方と話したところ「それならば拡張禁止のリストに載せるから」と言われ住所・氏名を伝えておいたのですがそれでも勧誘にやってくるし、こちらは受身なのでそれ以上はどうしようもないのが現状です。

他の業界ではパチンコ店の従業員なども、失礼だが昔はがらの悪い感じの人達を見ることも多かったのですが、時代の流れというか若い女性が1人でも入店しやすいような雰囲気づくりなどもあったようで従業員の体質もかなり前から変わってきております。

最近では拡張員に20歳代の若い人も来るようになり、そこで感じたことは「脅せば何とかなる・契約すればこっのものだ」との誤った認識を先輩方から教えられているのかわかりませんが、そのへんの非常識さを私は危惧しています。

それとNO.311さんの「新聞勧誘の警告チラシについて質問があります」で私もA紙を購読しており入っていたことはありますが「Y紙」とは書いてなく「某紙」となっており「特に今夕はご注意下さい」でした。

その日の勧誘については覚えていませんが、以前、訪問時にはAと名乗りながら「実は私Yの者で」と両方の契約購読書を持っていた拡張員を不思議に感じたのを覚えています。


回答者 ゲン


『ゲンさんの見解では拡張員の質は昔と比較したらかなり良くなってきており、悪辣な者は一部の地域又は一部の人達との認識をもっておられるようですが、私はその反対に思えてなりません』

ということやが、あんたの考え思いがそうやと言うのなら、それはそれで仕方ないことやと思う。ものの捉え方、感じ方というのは人それぞれということがあるからな。

特にあんたは、ワシの言う、その一部の地域に住まわれておられるようやから、尚更、そう感じられるのやと思う。

荒れた土地にしか住んでない人は、美しい土地が他にあると聞かされても俄には信じられんもんや。美しい土地があると信じられるのは、その土地の存在を知っとる者だけやさかいな。

人は自分の周囲、目にすること、耳にすることがすべてと思い込みやすい。

そこで、いかがわしいことばかりが起きていれば、そんなのばかりやと考えるのも当然やと思う。他では、そんなことはありませんよと言われても信じられるわけもないやろしな。

『ゲンさんの見解では拡張員の質は昔と比較したらかなり良くなってきており、悪辣な者は一部の地域又は一部の人達との認識をもっておられるようですが』

これは、認識というより確信や。それに間違いはないと断言できる。と言うても、このサイトを開設してから、ここ1、2年の間に急激に変わってきたことではあるがな。

このサイトには、現在、日本各地からほぼ毎日のように関連の情報が数多く寄せられて来る。ワシが、このサイトで語っとることには、それらの情報が裏付けとしてある。

確かに、このサイトを始める前やったら「それはあんたの個人的な認識やろ」と言われれば「そうや」としか言えんかったと思う。ワシにしても、自分の廻りだけの狭い範囲のことしか知らんかったからな。

しかし、今は、違うことは違うとデータや情報をもとにはっきりと言える。

『拡張員の質は昔と比較したらかなり良くなってきて』というのも、あんたの知っている20年前とは雲泥の差やと思う。また、そう変わらざるを得ん背景というのも多い。

それには、まず法律の整備が上げられる。

1976年に訪問販売等に関する法律(略称「訪問販売法」)というのが、制定されたが、悪質な営業が後を絶たんため、その改正法として、2000年に「特定商取引に関する法律」に改称され強化された。因みに、クーリング・オフというのは、この法律の第9条のことをいう。

その後、消費者契約法が2002年5月に施行された。その名の通り、消費者を守ることに主眼を置いた法律や。

さらに、1962年の古くからあった不当景品類及び不当表示防止法(通称「景品表示法」)も、幾度となく改正され、ついには新聞業界で言う「6.8ルール」というものが決められた。

新聞契約時、客に渡せる景品の最高額を取引価格の8%又は6ヶ月分の購読料金の8%のいずれか低い金額の範囲とする、というのがこれや。

加えて2005年の4月からは個人情報保護法が施行された。

因みに、この施行に先立って、週間ダイヤモンド誌という経済誌から、新聞販売業界の視点からの問題点をということで、当サイトにコメントを求められ取材を受けたことがあった。

その詳しいことは当メルマガ『第83回 新聞拡張員ゲンさんの裏話 ■週間ダイヤモンド誌への掲載で思うこと』 を見て貰うたら分かって頂ける思う。

これらのことは、あんたの知っておられる20年前とは大きく違うはずや。そして、これらの法律は少なからず、ワシら訪問販売を主とする拡張員には大きな足かせとなって、勧誘を制限されとるものになっとるのは間違いない。

現実に、これらの法律に触れ、以前やったら考えられんかったようなことで逮捕者まで最近は増えとるさかいな。そのええ例が『NO.108 近所で販売店員が逮捕されました』 にある。

逮捕者が出れば、新聞社もその都度、お詫びのコメントも出さなあかんようになる。必然的に販売店や勧誘員への締め付けが厳しくならざるを得んというわけや。

そして、極めつけは、当メルマガ『第85回 新聞拡張員ゲンさんの裏話 ■新聞特殊指定について』で言及しとるように、新聞業界にとって、この特殊指定が見直しされると、新聞そのものの存在が危うくなり、衰退するとの懸念を強く持つに至ったということがあった。2006年、今年のことや。

因みに、このとき広くアンケートを募集し、数多くの意見を頂いたものを『ゲンさんのお役立ち情報 その4 新聞特殊指定についてのアンケート結果情報』 に掲載しとるから、それを見て貰ったら、一般読者、販売店、拡張団などのそれぞれの関係者の考え方や意見も良く分かるのやないかと思う。

結果は見直しなし、ということになり、新聞業界も一応安堵したようやが、悪質な勧誘がその背景にあるために持ち上がった問題やというのは疑いのないところやと思う。

せやから、新聞業界も、またぞろその問題を噴出させんためにも、勧誘に対して更なる締め付けを強化する方向にある。

もっとも、その傾向は1年以上前から顕著になってきたんやがな。それについては『NO.81  爆カード廃止の取り組みについて』に詳しく掲載しとる。

因みにこれは、あんたがワシに『悪辣な者は一部の地域又は一部の人達との認識をもっておられるようですが』と言われておられることと符合する所も多いと思う。

これは、アンケート形式で全国の販売店、拡張団関係者に聞いたものやが、それを見て貰えれば、その悪質な勧誘が関東方面に集中しとるというのが良く分かるはずや。

あんたの言う『こちらは最も人口の多い東京ですが変わっていませんよ』いうのが、正にそれなわけや。

全国一、勧誘の程度が悪い地域は、東京を中心とする関東に集中しとるのは動かし難い事実やと言うても過言やないからな。

このサイトへの新聞契約に関する苦情、相談の実に9割以上が、その地域からなわけや。これは、単に人口が多いという理由からだけでは片づけられんことやと思う。

関東地方には現在、4392万人、日本の人口比率にして34.6%の人間が住んどる。

これが、3、40%程度の比率で苦情や相談があるというのなら、拡張員全体の悪質さというのが、全国的なものやというのも否定はできんかも知れんが、9割以上が特定の地域からというのは、やはり異常な数字と言う他はない。

そして、この比率はおそらく、他の相談窓口でも同じやろうと思う。インターネットの拡張員バッシングの大半が、その関東からの発信者ということとも符合する。

このインターネットの普及しとる時代にあって、地域による情報の伝達に、それほどの差はないと考える。あんたと同じ感想が、他の地域からも寄せられなおかしいが、そういったものはまったく皆無やからな。

一般購読者からの勧誘についての苦情、相談は、東北、北陸、四国、九州、沖縄からは1件もない。もちろん、そういう所にも、拡張団もあれば新聞販売店もある。毎日、同じように勧誘が行われとるわけや。

このサイトへは、アメリカに居住されておられる方々からも頻繁にメールが送られてくるくらいやから、その辺りの地域の人だけが見ていないというのも考え辛い。

せやから、あれば、確実にそういう苦情や相談のメールは寄せられるはずやからな。そういう地域では、逆に販売店、拡張団の関係者の方からの情報や相談が多いくらいや。

せやから、あんたが感じておられるということは、関東地域という範囲だけということであれば、正しいし、その通りやということになる。

但し、その関東にしても、先の 『NO.81  爆カード廃止の取り組みについて』で言うた取り組みが活発になって来とるようやから、そういう悪質な勧誘は、また、さらに狭い地域へと押しやられとるのが現状やと思う。

実際に、その関東でも、すでに拡張員自体の入店を拒む販売店が急増しとると聞くからな。

はっきり言うが、その関東が変われば、この新聞業界が大きく変わるのは、まず間違いないことやと思う。

そして、今、確実にそうなりつつあるのは確かなんや。しかし、それは、一般の人には分からんし、見えん部分やろけどな。いずれにしても、早晩、そういうあくどい勧誘は消えて行くのは間違いないはずや。

ワシらは、その一助になればとの思いから、悪質な勧誘に対するアドバイスを続けとるわけや。

それに、脅しや騙しは、営業とはとてもやないが言えんからな。もっと言えば、拡張員、勧誘員ですらないと思うとる。ただ、新聞を売り込みに来るから、便宜上、拡張員、勧誘員と呼ばれとるだけにすぎん。

正直言うて、一緒にされること自体が腹立たしいわけや。そういう思いの販売店、拡張団関係者は全国には多いはずやと思う。

『あまりにもしつこくて最後は夫婦で土下座して帰ってもらったり、チャイムを何十回と押され玄関を開けざるをえなくさせられたり(お年寄り)、契約する意思はないと言っているのに何時間も居座られたり』

というのは、刑法刑法第130条の不退去罪というのに抵触すると考えてええから、警察に通報するか、新聞社にでも報告したらええ。

それで、たいていは片がつくはずや。実際に、ワシのそのアドバイスでそうしたと言う人からの報告も多いしな。明らかにえぐいというケースは、新聞社の担当者同伴で謝罪に来ることもあるという。

『勧誘行為が迷惑の為、某紙販売所へ電話し責任者の方と話したところ「それならば拡張禁止のリストに載せるから」と言われ住所・氏名を伝えておいたのですがそれでも勧誘にやってくるし、こちらは受身なのでそれ以上はどうしようもないのが現状です』

これは、その販売店が実際にはあんたの所を拡禁してないか、あるいは、その拡張員が拡禁やと気づかずに誤って訪問したかのいずれかやろうと思う。

どんなにえぐい拡張員でも、拡禁と知って来ることはない。拡禁の家でカード(契約)を上げても金にならんからな。せやから「うちは拡禁やで」とその都度、言うしかないのと違うかな。

確かに、あんたが迷惑に思う気持ちは分かる。しかし、拡張員も訪問することが仕事なわけや。

訪問販売が法律違反やということにでもならん限り、誰にも、それを止める権利はないのも確かなことなんや。その勧誘で、その拡張員が違法なことでもせん限り「二度と来るな」とは言えても、それを止めさせることはできんからな。

それを理解してくれというのは無理かも知れんが、法律的には、営業目的で訪問するだけなら、正当な営業行為となるわけや。ワシらの仕事は、そういう仕事なんや。

『以前、訪問時にはAと名乗りながら「実は私Yの者で」と両方の契約購読書を持っていた拡張員を不思議に感じたのを覚えています』

こういう連中は、少なくはなったが、ワシらの方にもおる。しかし、業界では、こういうどちらでも勧誘する連中は、もぐりとしての扱いでしかない。一般の拡張員からも唾棄されとる連中や。

当然、正規の拡張員やないから、ええ加減な人間がいてても不思議はないと思う。

拡張団は、特定の新聞社とだけ業務委託契約書をかわす。つまり、規約上、拡張員は1社のみの勧誘しか許されとらんわけや。それに違反すれば、契約違反ということになり、下手すると団そのものの解散すらある。

しかし、もぐりの連中にそれを言うても仕方ないとは思う。実際、そんな契約でも買う販売店がおるから、そういう胡散臭い連中がいとるわけやけどな。

現在は、身分証の提示は法律で義務付けられとるから、おかしいなと思えば、その提示を要求し、それに応じんかったら、相手にせんことや。

もぐりの連中は、そういうのを持ってないはずやからな。持っているとすれば、両方の身分証を持ってなあかんわけやけど、それを持っているとしたら、それはそれで問題になることや。あってはならんことやからな。

あんたの質問の答えとしたらこんなところや。また、それ以外の具体的なことでもあれば、いつでも相談してくれたらええと思う。


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