から新聞勧誘・拡張問題なんでもＱ＆Ａ
NO.32 本当にタダ！？
投稿者 ひろさん １８歳 大学生 投稿日時 2004.10.4 PM4:46
先日Y新聞の拡張員のおじさんがやってきました。どうも腑に落ちない点があったので相談させていただきました。
新聞はとる気が無かったので、早く帰ってもらおうと何回も断っていたら、最初は「新聞の半分の額の商品券あげるから」と言っていたのが、「じゃあ３ヶ月タダでいいです！とってください！」と言いだしたんです。
私は「本当かな〜？」という気がしたので、「なんでタダでいいんですか？」と聞いてみました。
するとおじさんは、「今日中に三軒契約をしないとボーナスが貰えないんですよ。さっき一軒契約してきて、もう一軒もあてがあるんです。だから自腹切ってでもあと一軒契約したいんです。
本当は昨日までに達成しないとボーナスもらえないんですけど、期限をなんとか今日までのばしてもらったんですよ。」と言いました。そういうもんなのかなぁ、タダならいいか、と思い、３ヶ月だけ契約してしまいました。
契約書には「３ヶ月分代金済み」と書いて、「夕方に契約の確認の電話が来ると思うけど、代金は払ったって言ってくれればいいですから。私、○○と申します。私に払ったって言ってください。また御用がありましたら連絡してくださいね。サービスしますよ！あ、こういうの使うかな？」といい、頼みもしないのに醤油と石鹸セットを置いて帰っていきました。
確認の電話は夜になってもきませんでした。次の日、またそのおじさんがやってきました。今度は仲間と思われるおじさんを連れて二人で来ました。「電話ありました？」と、おじさんが私に聞きました。電話が無かったことを伝えると、「そうですか。契約してくれてありがとね。」と言って帰っていきました。連れのおじさんもお礼を言っていきました。
私はもともと新聞をとる気は無かったので３ヶ月過ぎたら解約しようと思っているのですが、そんなことできるんでしょうか？やめてからもしつこく家に来られたら嫌なので、早めに購読をやめたいと言うべきなのでしょうか？本当に新聞代を払わなくていいのか、なぜ景品まで置いていったのかも気になります。
やはり、新聞社の人にすべてを話して解約するべきなのでしょうか？もうクーリングオフ期間は過ぎています。
そういえば初めに、「私は大学一年生に優遇してるんです。３年生や４年生はすぐ卒業しちゃうでしょ？１年生の方なら長くお付き合いしてもらえるからね。」というようなことを言っていました。
回答者 ゲン
こういう口車に乗るのは良うないな。このケースが例え、この拡張員の言う通りやったとしてもや。ただやから、ええかという癖がついたら終いにえらい目に遭うよ。
昔から、世の中、ただより高いもんはないっちゅうのが定説やからな。
３ヶ月契約で３ヶ月分の購読料がただの上に、景品まで置いて行ったというのは、当たり前やけど、ほとんどの場合ええ加減な話が多い。こういうのは後爆ちゅうて、後になって大嘘やったと分かるケースがほとんどや。
確かに、この拡張員の言う通り、ワシらでもあと一本あればノルマがクリア出来るから無理するということはある。しかし、そんな場合でも、まともな拡張員なら一見の客に頼むことはまずない。
顔見知りの心易い顧客に頼むのが普通や。ワシらは、同じ損をするにしても後々のことまで考えるからな。
それを、初対面のあんたに平気でそういうことを言うということは、当然のように他の客にも同じことを言うてるはずや。はっきり言うてそんなことばっかりしてたら拡張員は飯が食えん。そんな人間の言うことなんか信じられると思うかな。
結局、新聞代を払わされることが多い。せやから、まず、販売所に連絡をして契約書の内容を確かめとかんとあかん。あんたの持ってる契約書の控えと販売所にあるあんたの契約書の複写は違うことがあるからな。
何でそんなことになるのかちゅう手口は、メルマガ第６回『新聞拡張員ゲンさんの裏話』の中で言うたけど、その部分を抜粋するから参考にして欲しい。
通常、契約カードは３枚綴りの複写になっとる。一番上が客の控え、次が販売所の控えで、残りが団の控えになる。カードに記入する時は、３枚目に厚紙を差し込む。余分な所に複写せんようにな。
せやけど、契約期間なんかを細工しようという奴は、３枚目と６枚目に厚紙を２枚差し込む。その際、３枚目の厚紙を契約期間記入欄までずらす。すると、氏名と住所は６枚目まで写るが、契約期間は３枚目までしか写らんことになる。
契約期間やサービスの書き込みも拡張員がするから、契約者には分からん。複写ということは契約者も知っとるから、一番上の控えさえあればと安心する。
せやけど、この拡張員は本来販売所と団に渡すはずの２枚目と３枚目を破いて捨てる。そして、空白になった４枚目が一番上となり、それに新たに契約期間を書き込んで、違う契約カードの誕生となる。
ハンコの問題もあるが、こういうことを最初から考えとる奴は、ハンコはこちらで押すからと客から取り上げ素早く押してしまう。
分かったかな。あんたが３ヶ月の契約とばかり思うてても、実際は６ヶ月や１年契約やったちゅうことも珍しいことやない。それに、１年契約やったら、３ヶ月の無料購読サービスは通常のサービスで、どこの新聞販売店でもやっとることや。
あんたの話やと販売所から確認の電話がなかったということやけど、その販売所もええ加減なところのある店かも知れんな。普通、Y新聞では監査の確認は徹底しとる所が多いからな。例え、その日やなくても２，３日以内には確認の電話はあるもんや。
まあ、そんな店やから、そんな拡張員が来るとも言えるんやけどな。せやけど、気をつけなあかんのは、そういう店では、平気で１年契約やから新聞代を払えとその３ヶ月後から言うて来る可能性もある。
クーリングオフも過ぎとるからな。あんたが、いくら騙されたと言うても、店は拡張員のしたことや言うたことは関係ないと開き直る所もある。
実際、契約はあんたとその販売所の間で交わしたことになるからな。法律的には、あんたと拡張員の契約にはならん言うて解約は出来んと迫るやろ。
しかし、心配せんかてええ。あんたの場合は解約出来る。騙しによる契約は契約自体が無効になる。もし、それが騙しによるものかどうかと法律的に揉めた場合でも大丈夫や。
民法４条に婚姻経験のない２０歳未満の未成年者が契約する場合、親権者または後見人の同意が必要で同意のない契約は、取り消すことが出来るというのがある。
この場合、あんたの親がその契約を認めてないと言えば終いや。あんたはまだ１８歳の未成年やからな。
これを主張するのも早めの方がええで。親と一緒にその販売所に掛け合えば、話が簡単につくはずや。あんただけやと、相手は子供扱いして応じん恐れもあるからな。
親が遠くにいてすぐには無理なら、誰か知り合いの大人でも一緒に行って貰ろた方がええ。大学の先輩なんかで歳食うて見える人間がおれば、その人に頼むのもええかも知れん。とにかく、こんな場合は、あんた一人で対応せん方がええよ。
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