新聞勧誘・拡張問題なんでもQ&A
NO.331 集金人の不快な態度について
投稿者 Y.Hさん 投稿日時 2006.10.31 AM 9:22
はじめまして、この前来た集金人に不快な思いをさせられたので相談させてください。
勧誘の方が3ヶ月契約で月1333円でいいと言いビール券4500円ほどと洗剤などをもらったので契約しました。
そして、購読が始まり最初の1ヶ月目の集金が来たのですが、最初「3007円です」と言ってきたので「1333円で契約したんだが」と言うと「1333円?」と何度か聞き返してクスクス笑いながら「じゃあ1300円でいいです(笑)」と言われました。
契約どおり金を払って笑われるというのは非常に不快です。
販売店に苦情を言えば集金人が変わったり、何かしら処罰をされるのでしょうか?
またできればこれを理由に解約したいのですができるのでしょうか?
できた場合ビール券などを返さなければならないのでしょうか?
腹の虫がおさまらないので相談させていただきました。よろしくおねがいします。
回答者 ゲン
腹の虫が治まらんということなら、販売店に苦情を言うのを止めはせんが、あまり感情的にはならん方がええと思う。気持ちは分かるがな。
あんたは、その集金人に小馬鹿にされたという印象やろが、果たしてそうやろか。
もっとも、そのときの集金人の態度というのは、あんたにしか分からんから断定するわけにはいかんが、それとは違う意味で笑うたのやないのかという気がする。
ワシには、その集金人があんたを小馬鹿にする理由というのが見えんからな。
通常、こういう場合、本当に、あんたをバカにするつもりなら「そんなアホな契約は聞いてまへんで」と言うて、その集金すらせんはずや。
少なくとも、その場は保留にして、販売店の上層部に確認の上、後日、出直すか、その場で連絡を入れて確かめるくらいのことはすると思う。
その上で、小馬鹿にしてあんたを怒らせるというのなら、まだ分からんでもない。目的はあんたを怒らせ「解約や」と言わせるためにな。
たいていの販売店にとって、こういう契約なら潰れてしもうた方がええと考えるはずや。解約して貰うたら御の字やとな。
理由は簡単や。こんな契約で新聞を配達しても販売店は儲からんからな。
3ヶ月契約で新聞代が1333円で『ビール券4500円ほどと洗剤などをもらったので契約しました』というのは、どう考えても赤字になる。
新聞代を全部回収しても、3999円にしかならん。それに対して洗剤の数量が分からんからなんとも言えんが、2箱以上やとすれば、ビール券と合わせて5000円分ほどの経費をかけとることになる。
加えて、その3ヶ月間、あんたの所に配達する配達員の人件費もかかる。販売店にすれば大損する客やとなるはずや。また、今後の付き合いとしての延長もしてほしくはないと考えるのが自然や。少なくとも同条件のままの契約延長は嫌がると思う。
となると、集金することで、その契約を認めるより「解約や」と言わせて、その景品分を返還して貰う方が、はるかに得なはずや。
因みに、あんたの方から一方的に契約解除を申しでた場合、その貰うた景品分は返還せなあかんことになる。
これは、民法の契約解除による原状回復義務の原則からや。解約するというのは、双方をその契約をする以前の状態に戻すということを意味しとるからな。
これは、相手に違法行為や落ち度があろうとすべてに適用されると考えられる。相手に違法行為がある場合は、契約者は単にその契約の解除権を得るというだけのことにすぎん。
相手に違法行為や落ち度があるからと言うて、契約時の条件として渡されたものを返さんでええということにはならんからな。もちろん、違法行為に応じた罰は受けることになるが、景品の返還とは別問題や。
せやから、ワシには、その集金人が『クスクス笑いながら「じゃあ1300円でいいです(笑)」と言われました』というのは、何か他の理由があったんやないかと思えるわけや。
あんたの話から、当初、その集金人は、あんたの集金額を知らんかったと思われる。
それでも、集金をしたということは、とりも直さず、それで販売店側が納得したということになる。それからすると、その集金人は、販売店でそれなりの立場におる人間やと考えられる。
こういう、販売店がどう考えても納得できんようなケースで納得するというのは、損にはならんとの計算が働いたときくらいなものや。
どういうことかと言うと、まず十中八九、それは拡張員の自腹ということになっとるはずや。それ以外には考えにくい。
あんたの所は朝刊のみの全国版という地域のはずや。こういう所は地方に多い。
関東、それも東京の一部の地域やと、3ヶ月の拡張料が18000円前後もあるというワシらでは信じられんような高額な報告もあるが、全国版の地域には、そういうのは聞いたこともない。
おそらく、その集金人は1333円という中途半端な値段が面白かったのやないかなと思う。ワシでも、笑えてきそうや。
この1333円という値段の設定自体が一つのミステリーやな。何の意味があるのやろうかと思う。
唯一考えられるのは、1333円×3ヶ月=3999円というのは、ワシらの方では3ヶ月のカード(契約)料が4000円やから、それを単純に3等分した結果やないのかということくらいや。
もっとも、何でそうせなあかんかったのかというのは、その勧誘員に直接聞くしかない。ワシの理解の及ぶところやないさかいな。
通常、新聞販売店が値引きするのは、端数のない切りのええ数字にするもんや。2000円にするとか1500円にするというのなら、ないこともないから分からんでもない。
因みに、正規の集金額の3007円の場合、多くの販売店が3000円にしとる。この集金人も1333円をわざわざ1300円と言うてることからも、端数を嫌がるというのは分かると思う。
その集金人が何度も聞き返して笑うたというのは、単にそれが面白かっただけやないのかな。いくら値引きの客がおると知ってはいても、そういうケースは、おそらく、過去にも聞くこともなかったやろうからな。
ワシには、どうもそういうことのように思えてならん。あんたに対して笑うたのやないという気がする。
ただ、そうであったにしても、客のあんたに向かって笑いながら集金するというのは感心できんわな。その集金人は、あんたをバカにする気持ちがなかったとしても、そう受け取られても仕方ないからな。
『販売店に苦情を言えば集金人が変わったり、何かしら処罰をされるのでしょうか?』
というのは考え辛い。良くて客のあんたに、その電話を受けた人間が「どうもすみませんでした」と謝るくらいやろ。あるいは「誤解や」と言うかも知れん。いずれにしても、大したこととは捉えんと思う。
『またできればこれを理由に解約したいのですができるのでしょうか?』というのは、権利を得るということなら、この程度では無理やと考える。不法行為とまでは言えんからな。
ただ、ワシの感触としては、あんたのケースなら、それを申し込めば、それほど揉めることもなく応じる公算の方が大きいやろとは思う。販売店もいろいろやから、保証はせんがな。
『できた場合ビール券などを返さなければならないのでしょうか?』これについては、先ほども説明したが、返さなあかんことになるはずや。販売店次第やがな。
我慢できんということなら「小馬鹿にされて気分が悪かった」と販売店に連絡を入れてみることやな。抗議するのも悪くはない。
あんたの言う通り『契約どおり金を払って笑われる』というのは、誰でも不愉快なことやし、商売しとる人間にあってはならんことやさかいな。
ただ、その集金人が、そういうことにまで気遣いができん程度の人間やったと考えて放っとくというのも選択肢としてはある。
いずれにしても、どうするかは、あんた次第でええと思うよ。