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NO.332 新聞配達員、殺される
投稿者 J さん アルバイト配達員 投稿日時 2006.11. 3 PM 2:48
11月1日の夕刊に、次の記事がありました。
新聞配達員、雑居ビルで血を流し死亡
11月1日午前7時10分ごろ、香川県丸亀市内にある4階建ての雑居ビルの外階段3階付近で男性が倒れていたところをビルの管理人が見つけ、110番通報した。丸亀署の調べでは、男性は会社員Aさん(64歳)で、すでに死亡していた。
Aさんはアルバイトの新聞配達中で、頭部や顔に殴られたような跡があり、後頭部から大量に出血した状態で階段に横向きに倒れていた。
司法解剖により死因は外傷性くも膜下出血で、死亡推定時刻は同日午前5時から6時の間と判明した。
Aさんは新聞配達のアルバイトをしており、この日は新聞販売店から1ヶ月分の給与として42000円が入った封筒を受け取った後、午前4時10分ごろに自転車で配達に出発した。
その後、午前5時すぎまで配達した形跡が残っており、同ビルの上階にも配達していたという。
この日渡されたバイト料42000円が入った茶封筒がなくなっていたことから、丸亀署は同日夕、強盗殺人容疑事件として捜査本部を設置した。120人体制で捜査を進めている。
午前5時すぎ、ビル周辺の公園で植木鉢などが壊れる音がした後、男性同士がもめるような声や怒鳴り声を近所の人が聞いており、同署は事件との関連を調べている。
ビルの前には、新聞を積んだAさんの自転車が置いてあったという。
同捜査本部は、Aさんが何らかのトラブルに巻き込まれて殺害された上、金銭を奪われた可能性もあるとみて、現場周辺や関係者の聞き込みを中心に捜査している。
たまたま被害者が新聞配達員だったというだけで、殺人との因果関係はないのかもしれませんが、もし、顧客とのトラブルだったらと考えますと、同じ配達員として背筋が寒くなる思いです。
今後、そちらにも何か情報が入れば、いつか事件に関する因果関係がわかるのではないかと思いまして、お伝えした次第です。
この事件に関して、ゲンさんはどのように思われますか。
回答者 ゲン
本当に痛ましい事件が起きたと思う。
実は、その事件の犯人は、翌日、11月2日の昼にはすでに逮捕されたという情報が、その地域に住む読者の方から当サイトに寄せられとった。
加害者の犯人は18歳の未成年で水商売関係やという。事件現場近くで酔った加害者と配達中の被害者の自転車が接触したそうや。
加害者側は、体に当たって謝らなかったと主張しとると言うが、死人に口なしやから確かなことは何とも言えん。ただ加害者に怪我は一切ないということらしいから、無抵抗な被害者に対して一方的な凶行に及んだのは間違いないようや。
更に、酔った勢いで被害者を追い掛け回し、殺人現場で暴行に及んだという。未確認情報として、複数の犯行の線があるのではないかという話もある。現在までのところ、単独犯との見方が強いとは聞くがな。
被害者がその日、持っていたとされるアルバイト料、42000円の現金を取ったかどうかについては、加害者は否認しているとのことや。
被害者は、その日、配達前に現金でそのアルバイト料を貰って配達に出たということやから、その金がないというのは、誰かに盗られたというのは間違いない。普通は、加害者の犯行と考えた方が自然やとは思う。
但し、金目当ての犯行かというと、それは何とも言えん。なぜなら、この日、被害者がその金を持っていたと知るのは、現役、元を含む従業員、あるいは出入りの拡張員(これも元を含む)の販売店関係者くらいなものやからな。
今のところ、新聞関係者と関わりがなさそうな18歳の水商売の人間が、その事実を知っていたというのは、少し不自然やとも思う。もっとも、何かワシの考えの及ばん裏でもあれば別やがな。
普通は、新聞配達をするときは小銭以外は持ち歩かんもんやし、狙う方も新聞配達員が大金を持っているとは考えんのやないかと思う。
自然に考えられるのは、加害者が被害者を殴り倒してから、身体検査をして現金の入った茶封筒を見つけて抜いたということやないやろか。
この被害者には落ち度と言えるものがほとんどないと思う。しかも、漏れ聞こえてくる話では、とても温厚な人柄の人のようやったということや。
「とても優しく誰かに恨まれる人ではなかった」「誰かを注意してトラブルになることも考えられない」「勤勉でまじめな人柄。誰かに嫌われるタイプでもなかった」とその被害者の人柄を知る人々は異口同音にそう話していたというからな。
以前からサイトに、配達時に危険な思いをしたという話は寄せられてはいた。今回の事件を機に、そういう危険についてもっと真剣に考え直す必要があるのやないかと考える。あってはならんことや。
実は、次回、11月10日発行予定の『第118回 新聞拡張員ゲンさんの裏話』で、この件について話すつもりにしとった。
その頃までには、もう少し事情も分かってきとるやろうと思うしな。もちろん、その事情を話すだけやなく、これからの問題についても言及したいと考えとる。
言えば、こういった危険をなくすための対策、マニュアルのようなものについてや。
そこで、あんたに、お願いしたいのやが、今まで配達されてた経験から、危険なめにあった話とか、こうしたら危険を回避できるのやないかというような意見があれば、是非、聞かせてほしいと思う。
そして、これを読まれている読者の方々にも、同じように、それについてのご意見、ご感想を寄せて頂きたいと思う。配達員とか新聞関係者という枠を超え、広くお聞きしたいとも考えとる。参考にさせて頂くつもりや。
犠牲となられた配達員の方のご冥福を心よりお祈りしたい。また、その方の死は無駄にはしないことをここに誓いたいとも思う。