新聞勧誘・拡張問題なんでもQ&A

NO.335 私の場合もこのまま放置せずに、クーリングオフするべきでしょうか?


投稿者 匿名希望さん 投稿日時 2006.11. 7 PM 10:52 


はじめまして。私は今年の春から東京で一人暮らしをしている大学生です。

先週の土曜日に(11月4日)に新聞勧誘の方が来ました。解約前提の契約でいいという言葉を信じてしまい、契約書を書いてしまいました。(印鑑を押していないから契約成立しないだろうと甘く考えていました)

しかし、釈然としなかったので、インターネットで新聞の勧誘について調べていたところ、ゲンさんのページにたどり着きました。

NO.39  どうすべきか悩んでいます」と状況が似ており、心配になってメールさせていただきました。NO.39の回答を読み、詐欺罪で訴えられる恐れもあるとのことで非常に驚いています。

私の場合もこのまま放置せずに、クーリングオフするべきでしょうか?
ご回答いただけたら幸いです。

以下に具体的なやりとりをあげます。

A新聞の者ですといい、証明書みたいなものを見せられ「来年の4月から3ヶ月の契約をしてもらえないだろうか。ノルマ達成のために契約をお願いしたい。来年の3月頃に本当に契約するか確認に来る予定だが、金銭的に厳しいとか、やはりいらないというときは、とらなくていい。引っ越すときは黙って引っ越してもらって構わない。」と言われました。

そこで私は「3月の時点で絶対解約すると思いますがそれでもいいんですか?」と聞いたところ「大丈夫です。今日のノルマ達成だけを救っていただければいいんです。ただし、解約を前提に契約したとは販売店に言わないでほしい。契約が無効だといわれて契約書が私のところに返され、ペナルティが科せられることになるので。」という答えでした。

続けて「申し訳ないのですが、先程サービス品が今日盗まれてしまって、今手元にないんですよ。後日お持ちします。」と言われたので「契約を解除するときにサービス品をもらったじゃないかといか言われると困る。」と言ったところ、「わかりました。何も差し上げていないことにします。」ということになりました。

それでも契約書を書くことにためらいがあり、新聞の勧誘には気をつけないといけないと思っていたので、いろいろ疑って、本当にノルマが危ないのか、勧誘のための嘘ではないのかと聞いてみたところ、「どうすれば信用していただけますか?一筆かいてもいいですよ」というので、一筆書いてもらえるのであればと、契約書を書いてしまいました。

以下は一筆の内容です。


平成19年4月〜6月までの3ヶ月の契約をして頂きましたが、その前に転出したとしても一切請求することはありません。
 11/4 ○○新聞(名前 ○○ ○) 080-****-****
 一切サービス品をあげていません。


また、「販売店から確認の電話があるので、そのときは、一筆書いたことは内緒にしてもらって、適当にサービス品をもらったと言っておいてください。」と言われました。

実際の確認の電話では購読時期の確認のみで済みました。

以上です。


回答者 ゲン


結論から先に言うと、クーリング・オフをした方がええやろと思う。

あんたの場合、11月4日に契約したということやから、8日間の期限は、11月11日までということになるが、最後の11月11日は土曜日で郵便局の受付業務が休みやから、実質的には11月10日が最終日ということになる。それまでに手続きを済ませなあかん。

口頭で言う場合は、その販売店にその意志を伝え、そこから担当の人間が来れば、その契約書に「解約済み」とでも書いて貰えば終わるが、あんたの場合は、それをするにも日がなさすぎる。

クーリング・オフは文書での通達以外、法的効力はないとされとる。 普通は、内容証明郵便か配達証明付きハガキで通達する。

その詳しいことは『NO.144 クーリング・オフについて教えて下さい』で説明しとるから参考にしてくれたらええ。

あんたのケースは、詐欺罪に当たるかどうかというのは微妙なところや。

詐欺罪が成立する条件には、人を欺いて財物を交付させた者という規定がある。騙して金品を出させることや。

それからすると、あんたは何も貰うてないわけやから、それには該当せんと思われる。もっとも、その拡張員の行為が、その販売店を騙しとると知った上で協力したということなら、詐欺幇助罪に問われる可能性はあるかも知れんがな。

その拡張員が、あんたを使ってその販売店をごまかそうとしとるのは明白やから、そんなこととは知らんかったというのは、弁明としてもかなり無理があると考えるのが普通や。

あんたも、それがいかにも怪しいと思うたからこそ、それをネットで調べ、ここまで辿り着いたはずや。

あんたは、このQ&Aの他の部分もかなり見られておられるようやから、今さら、あれこれ言うつもりはないが、こういう輩の言うことは真に受けんようにせなあかんで。

新聞勧誘に限らず、口裏合わせを要求するような人間にろくな者はおらん。ワシの経験からもそういう人間は、必ずと言うてええほど、都合が悪くなれば、そこで言うたことを否定するもんや。

「はいその通りです」と認めることはまずない。それどころか、それを正直に言うた人間を嘘つき呼ばわりしかねん。少なくとも、言うた言わんの水掛け論に持っていくはずや。

まあ、あんたの場合は、その証拠の書き付けがあるから、言うた言わんは通用せんやろがな。その代わり、その拡張員とのやり取りがバレたら、ややこしいことになる畏れは十分にある。

このクーリング・オフというのは、契約者にとっては便利な制度で、それを通知する際には一切、その理由すら言う必要がないということになっとる。敢えて言うなら、気が変わったの一言でええわけや。

あんたの場合は、下手にその理由を伝えるとややこしいだけやから触れん方が無難やろと思う。その拡張員にしても、クーリング・オフをされたからと言うて、あんたの所に乗り込んでくればすべてがバレると考えるやろうから、それをすることもまずないと思うしな。

もう一つ「来年の3月に引っ越しすることになったので」という手もある。この急な引っ越しというのも、販売店はあきらめるしかないから、問題なく契約解除はできる。これなら、クーリング・オフにかかる費用は必要ない。

ただ、その場合は、その購読期間の前倒し、つまり、12月〜2月への変更をその販売店から要求される場合がある。断る理由が、引っ越しならそれを拒否するのは難しいかも知れん。もっとも、断固断るという意志があるのなら押し通せるやろがな。

いずれを選ぶかは、あんた次第や。ワシからのアドバイスとしては、クーリング・オフを勧めるけどな。それが一番、後腐れのない方法やと思う。


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