新聞勧誘・拡張問題なんでもQ&A
NO.342 後爆について
投稿者 taczo さん 投稿日時 2006.11:30 AM 2:39
こんにちは。新聞の後爆をくらったものです。
6ヶ月分くらいまじめにお金を置いていったので、多少信用してやり、もう6ヶ月契約して、待っていたのですが、「現金書留で送った」(当然うそでした)「今、行きます」、「忙しくていけなかった。」などでごまかされました。
いい加減頭にきたので直接会ってこようかと思っています。(ちょっと難しいかもしれませんが・・・)拡張員にダメージを与えるための、なにかよい方法ありませんでしょうか?
名刺に会社名など場所もかいてあるので連絡しようとも思っております。
相手が言ったので本当かどうかわからないのですが、現金を置いていくというのは、発覚するとかなりまずいらしいので、このことを販売店、拡張員の会社などに実名でバラしても大丈夫ですか?
自分も甘かったと反省していますが、どうか知恵をかしていただけないでしょうか?
よろしくお願いいたします。
回答者 ゲン
今回の件は、あんたにとって、どうなることが一番望ましいかによって、こちらのアドバイスも違うてくる。
その拡張員が「新聞代は自分が払うから」と言うたからということで契約したようやが、以前の6ヶ月と同じように新聞代を払わせたいのなら、あまり追い込まん方が得策やと思う。
例え6ヶ月間とは言え、ちゃんと約束を守るような男なら、これからも、まだその期待は持てると思う。本当にええ加減な人間なら、最初から逃げを打っとる。
『名刺に会社名など場所もかいてあるので連絡しようとも思っております』というのは別に構わん。したらええ。但し、そのときに伝える言葉には気をつけることや。
「そちらの○○さんと契約させて頂いた○○という者ですが、契約のことでお聞きしたいことがあるので、連絡して貰えるようにお伝え願えませんか」とだけ言う。
「どういったご用件でしょうか」と聞いてくるやろうから「個人的なことなので○○さんと直接、お話します」と言うておけばええ。
おそらく、今までは、直接、携帯電話にでも連絡されておられたと思うが、この会社にかけるというのは、その内容を会社に伝えんでも、それなりにプレッシャーにはなる。
あんたとのことが、会社に知れたら拙いと思うのやったら、以前のように新聞代を支払うはずや。
「囲師には必ず開(か)き、窮寇(きゅうこう)には迫るなかれ」というのが、昔の中国の兵法家、孫子の教えにある。周りを囲んで逃げ道を塞ぐなという意味や。
人間は、逃げ道があれば、そこに逃げる。しかし、その逃げ道がないと知ると、やけくそになって反撃する。それで、逆に手痛いダメージを受ける可能性もあるということや。
あんたは『拡張員にダメージを与えるための、なにかよい方法ありませんでしょうか?』ということから考えて、普段から、相手に落ち度があると知ると、追い詰めな気が済まん人のように見受けられる。
常に、そういう姿勢やと、とんでもない反撃をくらうことがあるのが世の中や。老婆心ながら言うとく。
『いい加減頭にきた』ということで怒りに任せて『このことを販売店、拡張員の会社などに実名でバラして』ということをするのであれば、あんたの方もそれなりの覚悟をしとかなあかんことにもなる。
その拡張員との約束事が、何か証拠のあるものとして残っとるのなら別やが、二人だけの口頭での約束事やというのなら、ほぼ100%の確率で、その拡張員は「そんなことは知らん」と白を切るはずや。
追い詰められたその手の拡張員の常套手段やと思うてたらええ。そういう手合いは、それこそ腐るほど見てきたから分かる。最終的に、言うた言わんの水掛け論に持ち込まれる危惧が大や。
『現金を置いていくというのは、発覚するとかなりまずいらしいので』というのは、この業界で「置き勧」と呼ばれとる行為で、御法度の一つや。下手すると会社(拡張団)次第では、解雇される場合もある。
生活がかかっとるわけやから、必死になって否定するはずや。「はい、その通りです」と素直に認めることはまずないと思う。
それでも、評判の方を気にする販売店や会社(拡張団)なら、あんたの言うことを信用する場合もあるやろが、中には、その拡張員の言い分を取り上げる所もある。
特に、それで解約されるのはたまらんと考える販売店やと「契約通りに新聞代を支払うてほしい」と、あんたに言うやろと思う。
新聞の購読契約書というのは、書面上は、販売店とあんたとの間の契約ということになる。その拡張員とあんたとの契約やない。
契約書は、基本的にそこに明記されている約束事をお互いが守ることという法律の決まりがある。
それを楯に取られると、あんたは、立場的に弱くなる。あんたには、その不利な立場を回避できるチャンスはいくらでもあったはずやからな。
販売店にすれば「そういうことがあったのなら、何で契約直後に、そのことを言うてくれんかったのや」と言うはずや。当然のように「そんな契約やと分かってたら、こちらから断っとる」とも言うやろな。筋とすれば正論や。
その拡張員に口止めされてたということは理由にはならん。むしろ、それは、あんたにとって不利に働く可能性すらある。
口止めをされてそれに従ったということは、あんたは、その事実を知らせると拙いということを承知していたということになる。
口裏合わせを頼まれそれに同調したということは、その拡張員と同罪やと指摘されても反論できん。それは、犯罪を犯した人間に黙っていてくれと言われて、そうすれば、その人間も隠匿罪という罪になる。無実とは言えんわけや。
今回のことは、そこまで大袈裟なことでもないが、理屈としてはそうなる。
普通に考えて、新聞代がタダになると考えること自体が異常なことであり得んことやけどな。それを信じたというのは、あんた自身も言うておられる通り『自分も甘かった』ということになる。
せやから、その拡張員が確かにそう言うたという事実を証明できん限り、契約上は、その新聞代を請求されたら払わなあかんことになるということや。
ただ、その過去6ヶ月分の新聞代の支払いをどうしていたかにもよって違うてくるとは思うがな。
その新聞代を毎月、その拡張員があんたの所に持ってきて手渡しされ、それをあんたが販売店に支払っていたというのであれば、表面上は、あんたが新聞代を支払っていたということになる。これは、その証拠となるものが乏しいやろうから、あんたの立場は弱いままや。
そうやなく、その拡張員が、直接、販売店に金を持って行って支払っていたということなら、あんたの言い分も通りやすい。実際にそういうケースもあるようやからな。
この状況で一番ええのは、その白を切るであろう拡張員の言質を今の内に取っておくことや。
それも「現金書留で送った」「今、行きます」「忙しくていけなかった」と、逃げを打っとる今がチャンスやと思う。
もう一度、連絡を取って「これ以上、引き延ばすのでしたら、こちらとしては販売店に本当のことを言うしかありません。もし、今すぐ、お支払いできないのでしたら、いつまでなら可能なのか、その念書を書いて持ってきてください。3日だけ待ちます」とでも通告すればええ。
その3日は、あんたが待てるのなら、一週間でもええ。目的は、その念書をとることや。
おそらく、その拡張員なら、あんたが真剣やと思えば、それで以前のように支払うとは思う。
ただ、この拡張の仕事というのは、金のあるときとないときというのが結構ある。特に、そういう拡張しかできん人間は、普通に考えて儲かるわけがないから、そうなる可能性は高いやろな。
つまり、払う気はあっても、肝心の金がないということもあるわけや。それを追い込んでも、あんたが得することはないと思う。
それなら、今、その支払いを求めるより、その一筆を取ることが得策やと思う。その一筆さえ取れれば、白を切っても証拠があるから、あんたには有利に働くことになるしな。
これは、最終的に、その拡張員では、その約束が守れんという事態になったとき、販売店に実は、こうやったと伝える場合に有力な証拠になる。
その販売店によれば、あんたの主張を認めて解約ということもある。
例え、それを認めん販売店があったとしても、その場合は、消費者契約法の第4条に消費者契約の申込み又はその承諾の意思表示の取消しついての規定に基づく、契約解除を通告、主張したらええ。
その1項に、違反行為として重要事項について事実と異なることを告げること。当該告げられた内容が事実であるとの誤認。というのがあり、契約の取り消しができるとある。
今回の場合は、その拡張員が言うた「新聞代はこちらで払う」というのがそれに当たる。その証拠として、その念書が役に立つことになるわけや。
昔は、販売店も拡張員のしたことやからという言い逃れができたが、今はその拡張員に販売店の社員証を持たせて勧誘させとるから、それもできんようになっとる。使用者責任というのがあるさかいな。
それでも、販売店次第やと認めんと頑張る所もあるようやが、あんたが、その新聞代の支払いを拒否するのなら、揉めるやろうが、そうしても理があるのは確かや。
そこまで行けば、その拡張員もただでは済まんはずや。まあ、自らした約束を反故にするわけやから、自業自得ではあるがな。
結論として、あまりその拡張員を追い詰めず、以前のように約束を守らせるようなプレッシャーをかければ、まず、そうすると思う。
例え、すぐその金を払うて貰われんとしても、念書くらいは書かせるように持っていくことや。それがあれば、少なくとも闘えるからな。逆に言えば、あんたの主張する証拠とするものがないと、きついということや。
あんたもこれで分かったと思うが、二度とこういう話には乗らんことや。世の中には何のリスクもなく、おいしい話というのは、絶対にないからな。