新聞勧誘・拡張問題なんでもQ&A

NO.348 情報が回されしまうのでしょうか?


投稿者 Gさん 関東在住  投稿日時 2006.12.17 PM 6:35


先日、古新聞.古雑誌の回収と名乗って来た男性が、玄関を開けるなり挨拶だと言って、ドカドカとトイレットペーパーと洗剤を置きました。

その後、話を新聞契約に持って行きました。新聞は以前から購読したいと思っていたので、一年契約をしました。

別に、契約を解除する気はないのですが、簡単に契約に応じてしまうと「こいつは、簡単に契約を取れる」と思われて、様々な悪質業者に情報が回されしまうのでしょうか?

今、その点が非常に心配です。貴サイトを読むと、私の所に来た勧誘員は、どうやらあまりタチの良くない勧誘員のようですね。


回答者 ゲン


『簡単に契約に応じてしまうと「こいつは、簡単に契約を取れる」と思われて、様々な悪質業者に情報が回されしまうのでしょうか?』というのは、心配せんでも大丈夫や。そういうことは、まずない。

特に、ワシら拡張員は、契約が取れるまでが勝負という考えが強い。せやから、契約が取れた後、その客のことは、興味がないというのが普通や。

『様々な悪質業者』と言うが、そういう連中は総じてええ加減や。付き合うてもろくなことにならんというのは、ワシらやなくても誰でも考えることや。信用できん人間を信じるバカはおらんと思う。

もっとも、それは相手の悪徳業者の側から言わせても同じかも知れん。「拡張員の情報なんかあてになるか」と言う者の方が多いのやないかな。お互いの信頼感はほとんどないと思う。

ワシの知る限りでも、そういう連中と付き合うとるという拡張員というのは聞いたこともないからな。

ワシとしては、そういう悪徳業者と一緒にされること自体が迷惑や。もっとも、あんたの所に現れた勧誘員の程度の悪さで、そう考えられたというのも無理はないとは思うがな。

『古新聞.古雑誌の回収と名乗って来た男性』と、最初から騙しの意図がありありと見えるあからさまな勧誘員というのは、あんたの言われる通り、あまりタチがええとは言えん。

まあ、それでも、あんたの話からは、悪質やというほどでもなさそうやがな。

悪徳業者の世界ではどうかは知らんが、少なくとも、ワシらの業界では、去年の個人情報保護法の完全施行以後、情報漏れに関しては相当、神経質になっとる。特に、新聞社、販売店あたりが、かなりピリピリしとるということがある。

今年の3月、経済週刊誌『週間ダイヤモンド』に、その個人情報保護法のことで、当HPへの取材依頼があり、それが掲載されたことがあった。業界としての意見が聞きたいということや。そこにも、それに類似した話をした。

その詳しいことは、当メールマガジン『第83回 新聞拡張員ゲンさんの裏話 ■『週間ダイヤモンド』誌への掲載で思うこと』で話しとるから、暇なときにでも見て貰うたらええ。

また『第81回 新聞拡張員ゲンさんの裏話 ■個人情報保護法のその後』にも、その関連の話がある。

この中でも言うてるが、同業者の他紙拡張員同士では、その情報交換のために、個人情報を流しとる者が一部におるのは事実や。

たいていは、2紙以上の新聞を交代で購読しとる読者(交代読者)をそうする。但し、特定の新聞の長期購読者に関しては、そういう連中もあまり興味はないようや。

ただ、情報漏れということに関しては、日本の社会全体の意識が低いというか、脆い部分は否めんから、絶対安全とまでは保証できんがな。あらゆる業界、組織でそういう不祥事が起きとる。

そういうのを心配すれば、キリがない。それよりも、問題は、あんたの意識の方やと思う。

今回は、新聞が購読したかったから、その勧誘員に多少問題があるとは思うたが、購読したということやな。もちろん、それはそれでええ。何も問題はない。

これが、その意志もないのに、その場の勧誘員の言うがままに流されて契約したというのなら、少し深刻に考えなあかんと思う。

そういう人は、他の悪徳業者の勧誘でも同じように契約してしまう可能性が大きいからや。

今回の情報が他へ流れる流れないということとは関係なく、そういう意に添わん契約は絶対にせんという強い気構えが必要やと思う。

悪徳業者が来ることを心配するよりも、それに負けるかも知れん、自身の心、気持ちを心配するべきや。強い意志、気持ちさえ持っとれば、何も怖くないと思うがな。


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