新聞勧誘・拡張問題なんでもQ&A
NO.350 何か道しるべとなる答えを求めています
投稿者 メグさん 投稿日時 2006.12.20 PM 8:35
初めまして。
ゲンさんに是非、何か道しるべとなる答えを求めてこうして相談させていただきます。
とある拡張員と今年5月に知り合いました。何度かその人と遊んでいる内に好きになり、その人の為に新聞をとるようになりました。
11月のある日に電話が来て、『クスリが欲しい』と言われました。彼の話を聞くと、『俺はもう辞めた。友達の分が欲しい』との事。
私の地元はクスリが出回っている事で有名なんですが、私自身とその周りにクスリを持っているいる人がいないので諦めてくれたのですが・・・・・
その日から連絡出来ずに悩んでいます。
いくつかハカセさんとゲンさんの内容は読ませていただきました。彼の仕事内容や彼の周りの友達状況が少なからずわかって少し嬉しいです。
こうして、ゲンさんに相談しておいて何が聞きたいのか自分でもわからないのですが、何か答えとなるモノが欲しいのです。
回答者 ゲン
ワシに恋愛問題を聞かれても困る。そういうのは苦手や。それに、恋愛というものは、他人があれこれ言えるものやないとも思う。あくまでも当人同士の問題や。
しかも『何か道しるべとなる答えを求めて』というのなら、悪いけど、ワシでは、ほど遠いのやないかと思うよ。あんたの望むような答えには、おそらくならんはずや。
ワシは、僧侶や牧師のよう聖職者とは違う。セラピストでもない。どこにでもいとる普通のおっさんや。その仕事が、拡張員というだけのな。
せやから、人を教え導こうとか諭そうという、そんな大それた考えがあるわけやない。
もっとも、一介の拡張員にそれを期待する人も少ないとは思うがな。とにかく、そのことを割り引いて貰うた上での意見ということなら聞いてほしいと思う。
あんたは、かなり危険な恋をされておられるようや。
これからも、その危険な恋を続けたいと願うのなら、身の破滅まで覚悟せなあかんことになるかも知れんというのは承知しといた方がええ。このケースは、そういう恋になる可能性が大やと思う。
『11月のある日に電話が来て「クスリが欲しい」と言われました。彼の話を聞くと「俺はもう止めた。友達の分が欲しい」との事』
これは、その額面通りに受け取ることは、ワシにはできん。
そのクスリというのは、麻薬、大麻に属するものやろうが、そんなものを友達のために探す人間というのは、聞いたこともない。まず、常識的にはあり得ん話やと思う。
それは、ほぼ間違いなく、その彼氏が使うためのもののはずや。彼氏の言葉を信じたい気持ちは分からんでもないがな。
一旦、麻薬に手を染めた人間が簡単に「もう止めた」という状況になるとは、とてもやないが考えにくい。やってたクスリの種類にもよるが、それを止めるとなると、壮絶な苦痛を伴うものやという。
普通は、人の意志次第でどうにかなるもんやない。タバコのように、禁煙やというて我慢すれば済むような簡単なものやったら、世界中で、その撲滅を謳うようなこともないはずや。
たいていは、病院や強制収容所のような、その人間の意志とは関係ない所で、強制的に治療されるものやと聞く。
それで、止めた人間が「クスリは止めておけ」と諭すことはあっても、そのためにクスリを探してやるというのは、とてもやないが信じ難いと思う。
もし、万が一、その彼氏の言う通りやったとしたら、それはそれで、その彼氏の人間性というものに疑問が残ることになる。
その行為は、いくら親切そうに見せても、極端なことを言えば、首吊りしようとしとる人間の足を引っ張るようなもんやからな。もし、本当にそうやとしての話やがな。
あんたの職業が何かは知らんから、何とも言えんが、いくら、その地域で、そういったものがはびこっているにしても、あんたにそんなものが手に入らんかと聞くというのは、かなり、切羽詰まった状況やと感じる。
分かりやすく言えば、禁断症状一歩手前というか、すでにそれが始まっとるとも考えられるわけや。
そこの住人すべてが、そんなものに依存しとるわけはないやろ。やはり、極一部のはずや。
もっとも、今は、普通のサラリーマン、主婦、学生までもそれに手を出し依存しとる人間が増えとるというから、あんたと彼氏の会話次第では、そういうのも、ありかも知れんがな。
ワシらも、叩い(訪問営業)とると、時折、あきらかにシャブ(覚醒剤)やっとんなという奴と出会すことがある。そういうのは、一目で分かる。目つきがとにかく異常や。人間のそれやない。
いつやったか、出て来たその男の目つきを見て、ヤバイと思うた瞬間、そいつにいきなり意味もなく木刀で襲われたことがあった。
もちろん、ワシは一目散に逃げた。いくらワシでも、そんなわけの分からん奴を相手にするつもりはないからな。
『その日から連絡出来ずに悩んでいます』というのは、あんたには酷なことを言うようやが、良かったのやないかと思う。そのままの状態が続けば、関わり合いになることもないのやからな。
ただ、恋というのは、やっかいなもので、いくら、周りでそんなのは止めておけと言われても、なかなか素直にはなれんものや。
人が人を愛するというのは、ときとして打算や損得、善悪すら超越することがある。また、そういう恋やからこそ、身を焦がすほど燃え上がるのやろうがな。理屈で割り切れるものでもない。
ワシは冒頭でも言うたが、恋愛問題というのは苦手や。それに対して、どんな答えを出しても、正解というものがないと思うからな。また、他人の経験が生きる話でもない。
結局、どういう道を選ぼうが、好きにすればええとしか言えん。但し、危険な恋は、その代償やリスクがつきものやというのが覚悟できとるのならな。
そんなクスリに手を出す人間は、いつかは警察に摘発されることもあるやろし、そのクスリほしさのために犯罪を犯すことも十分考えられる。
あんた自身も、そういう人間と本格的に付き合うようになれば、やはりそのクスリに冒される可能性は高くなる。命を縮めることにもなりかねん。
しかし、その代償やリスク以上に、その恋が、あんたにとって重要なものならば、もう何も言うことはない。
心配せんでも、その男は必ず、いつかあんたの前に現れるのやないかと思う。
そういう話までするというのは、やはり、いくらか心を許しとると考えられるからな。もっとも、その彼氏があんたのことを好きかどうかというのは、ワシには何とも言えんがな。
そのときに、どうするかは、あんた次第で決まることや。また、決めなしゃあないことやと思う。