新聞勧誘・拡張問題なんでもQ&A
NO.377 解約についてお伺いしたいのですが
投稿者 K さん 女性 20歳 横浜在住 投稿日時 2007.3. 4 PM 11:39
はじめまして。
新聞の解約について色々調べていたところ、ゲンさんのサイトに辿りつき、ご相談に乗っていただきたくメール致しました。
昨日(3月3日)、昼過ぎ、インターフォンが鳴り出てみると「宅配便です」と言われ、うっかりドアをあけてしまいました。
すると、「あれ?…君、前に住んでいた人じゃないね。前に住んでいた人の契約を確認しに来たんだけど〜」などと言われ、最終的には、Y新聞の契約書を出され、ビール券を押し付けられる形で契約させられてしまいました。
「生活が苦しいので」、と何度も断ったのですが「来年の4月からで良いから!」と言われました。
「来年の4月までに引越しするかも知れない」との旨も伝えたのですが、「全然問題ない」と言われ、契約をさせられました。
また、「来年の4月からの契約ということを伝えれば、電話も勧誘も来ない」ということも言われました。
しかし、新聞を読む余裕もない生活ですし、正直Y新聞も全く必要ないので早々にクーリングオフにて解約したいのですが、どうすれば良いのでしょうか?
申込書契約書控には、(私が書名した)私の名前、私の電話番号、そして販売店の代表者名、所在地、申込期間(H20年4月からH20年9月)、統合(金額は記されていない)、期間6ヵ月、となっております。
尚、この契約を交わした日付は明記しておりません。(前述しておりますが、契約したのは3月3日です。)
また本日(3月4日)、この販売店から連絡がありましたが、着信に気付かず出ることができませんでした。
新聞勧誘のQ&Aで様々なケースを読ませて頂きました。この場合、速やかに電話しクーリングオフにて解約をしたいとの旨を伝え、ビール券を返還すべきでしょうか。
ただ、仕事の関係上、朝早く家を出て、夜中に帰る生活です。解約とビール券の返還を行いたいのですが、どうすれば良いのでしょうか。
迂闊だったのは、重々承知しております。注意はしていたのですが、最近、郵便物が多く届いていたので、「宅配便です」といわれれば、出ざるを得ません…。
インターフォンが鳴るのが怖くて仕方ありません…。どうすれば良いのか判らず、不安な想いでいっぱいです。どうかアドバイスをお願い致します。
回答者 ゲン
『早々にクーリングオフにて解約したいのですが、どうすれば良いのでしょうか?』ということやけど、クーリング・オフを法的に有効とするには、契約日を含めて8日間以内に文書での通達をせなあかんことになっとる。
具体的には、郵便局に行って内容証明郵便、配達証明つきハガキ、簡易書留郵便ハガキのいずれかで通達するということになる。それぞれで、かかる費用も注意点も違う。
その詳しいことは『NO.144 クーリング・オフについて教えて下さい』を見て頂いたら分かるやろうと思う。
あんたの場合は、8日間というても、郵便局の窓口受付業務の関係で、3月9日までに出さんとあかんから、実質は、5日間しかないことになる。
あんたの場合は『この契約を交わした日付は明記しておりません』ということで、微妙なところもあるが、実際上の日で処理した方が無難や。
おそらく、販売店側の契約書には、その3日という日付が書き込んであるはずやと思う。販売店は、その日付のない契約書は受付んし、処理せんからな。
販売店は販売店で、新聞社にその契約書の報告を義務付けられとるから、その契約日のないようなええ加減な契約書を申告するわけにはいかんわけや。
たちの悪い拡張員になると、契約者に渡す控えに、その日付をわざと書いてない者もいとるとの報告がある。
これには、契約者を混乱させることで、クーリング・オフを遅らせようという、せこい狙いがあるようや。
単にその拡張員が忘れただけという場合もあるが、用心に越したことはない。実際の日にち通りの手続きをした方が、間違いは少ないということや。
せやから、クーリング・オフに記載する契約日の日付は、実際の3月3日でええ。
『この場合、速やかに電話しクーリングオフにて解約をしたいとの旨を伝え、ビール券を返還すべきでしょうか』と、言うておられるとおり、その販売店には電話しといた方がええと思う。
『また本日(3月4日)、この販売店から連絡がありましたが、着信に気付かず出ることができませんでした』というのは、監査というて、あんたの契約の真偽を確かめるためにかけてきたはずのものや。
電話をかける際は、念のため、録音機能を利用した方がええかも知れんな。
因みに、電話での連絡時間は、その販売店にもよるが、事務員のおる午前9時頃から午後4時頃くらいがええと思う。昼休みの休憩時間が、一番ええのやないかな。
「○○と申します。3月3日に、そちらの営業員さんが来られて購読契約しましたが、やはり考え直したので解約したいと思います」と言う。
それで、相手の販売店が、その契約日について異議を唱えなければ、それが正規の契約日ということになる。確認になるわけや。
「つきましては、そちらで戴いたビール券は返還したいと思いますので、3月○日、○時に、当方まで来てください」
この3月○日というのは、ここ一両日中、遅くとも3月8日までにすることや。あんたの都合のええ日時でええ。その販売店の人間が来れば、その控えの契約書に「解約済み」とその日付、担当者名を必ず書いてもらうことや。
その証拠となるものは絶対に必要やさかいな。それが、あればクーリング・オフの手続きをするまでもなく終わる。その費用も浮くということになる。
その日までに来ないか、その担当者が「解約済み」の書き込みを嫌がるようやと、郵便局に行って、正規のクーリング・オフの手続きをする必要がある。
話し合いにはならんということや。この場合、あんたには日が限られとるわけやから、相手の日延べ作戦には気をつけなあかんで。
『仕事の関係上、朝早く家を出て、夜中に帰る生活です』ということで、その時間が取れんということがあるかも知れんが、法律は、そういう個人的な事情を考慮することはないから、クーリング・オフをしたいのであれば、そうする以外にない。
その仕事か、クーリング・オフか、いずれを優先させるかということになる。あんた次第や。ただ、その期間を過ぎれば、通常の契約解除は、かなり難しいと覚悟しとかなあかんがな。
『来年の4月までに引越しするかも知れない』というのが、ほぼ間違いなくそうなるというのであれば、その引っ越しが決まったときに、その連絡を入れるという方法もある。
完全に決まれば、急な引っ越しということで、その旨を販売店に伝えたらええ。その引っ越し先が、その販売店の営業範囲外ということであれば、その契約は自動的に解除される。貰ったビール券を返せば終いや。
販売店によれば「引っ越し先でも契約を引き継ぐ」と言うかも知れんが、それは強制力のあることやないから、嫌なら断ればええ。引っ越し先の住所も教える必要はない。
『来年の4月からの契約ということを伝えれば、電話も勧誘も来ない』と、その勧誘員に言われたとのことやが、それは「その新聞の勧誘が来ない」という意味で、他の新聞の勧誘員にとっては関係のない話や。
他の新聞の勧誘は、相変わらずやって来ると思うてた方がええ。
新聞購読の勧誘というのは、1年先、2年先の契約でもOKという販売店が多いから、客が、現在どこの新聞販売店と契約していようが関係ないわけや。その期間を外れた契約を貰えばええことやからな。
むしろ、他の新聞と契約しとると言えば「是非、うちとも」となるのが勧誘員の常やさかい、粘られる確率はより高くなるやろうと思う。
よく「他の新聞の勧誘も来させないようにする」と、大見得を切る勧誘員もおるようやが、そういうのは大嘘やと断言する。勧誘員に限らず、この業界の誰にもそんな権限はないさかいな。
『インターフォンが鳴るのが怖くて仕方ありません…。どうすれば良いのか判らず、不安な想いでいっぱいです』というのは、若い独身の女性やったら無理もないと思う。
基本的には、インターフォンには出ないと決めて無視するくらいしか防御策はないと思う。宅配便の場合は、配達通知書というのを入れるはずやから、後日、連絡もできる。
どうしても、出なあかん場合でも、最低限度ドア・チェーンをかけたままにしとくことや。例え、宅配便でも、その受け取り書のやりとりくらいは、その隙間からでもできるはずやから、そうすべきやと思う。
荷物は、玄関先に置いてもらい、その宅配便の人間が立ち去ったのを確認してから、それを取ればええことや。
いらんお節介かも知れんが、世の中、得たいの知れん奴は、新聞の勧誘員以外でも多いさかい、一人暮らしの若い女性にとっては、用心しすぎるということはないと思うがな。
ワシには、息子しかおらんから、その心配はあまりせんが、もし、年頃の娘がいてたとしたら、必ずそう忠告すると思う。
相手が見知らぬ人間の場合、どんなことがあっても、ドア・チェーンだけは絶対外すなと。さらに、片手に携帯電話を持って応対に出ろとも言う。できれば話し中を装うてな。
そこまでしていれば、例え良からぬ目的を持った人間でも、何もせず引き上げるはずや。犯罪に巻き込まれるのは、やむを得ない場合も確かにあるが、多くは、その不用心さによる隙を突かれるものやと考えるからな。
ただ、その販売店に電話をした際、解約の手続きとビール券返還のためには、その販売店の人間と合わなあかんやろうから、その日時だけ、誰か心やすい友人にでも、その場に同席を頼んだらどうかなと思う。
いずれにしても、あんたにとって、どれが一番ええ方法か良く考えて結論を出せばええことや。もっとも、クーリング・オフの道を選ぶのなら、それほど余裕はないがな。