新聞勧誘・拡張問題なんでもQ&A

NO.378 拡張団が勧誘に来る時期というのは予測がつくでしょうか?


投稿者 D.Nさん 関東在住  投稿日時 2007.3. 8 PM 7:06


お久しぶりです。
前回『NO.311 新聞勧誘の警告チラシについて質問があります』では丁寧な回答ありがとうございました。

今回は新たな質問があります。

げんさんのサイトでの勉強もあり、去年3ヶ月全額相手もち(置き勧)プラスアルファで契約できました。その契約も終わり、そろそろ、タダなら新聞がほしいなと思っているのですが、1ヶ月以上勧誘に会いません。

当方関東在住(しかも某大学そば)でそろそろ勧誘が来る頃だとは思うのですが、拡張団の勧誘の来る時期というのは予測がつくでしょうか?


回答者 ゲン


『拡張団の勧誘の来る時期というのは予測がつくでしょうか?』ということやけど、これは、その地域の状況によってまるで違う。また、同じ地域内にあっても差の出ることでもある。

専門家ということで聞いとることやとは思うけど、悪いがワシでは、その予測は無理や。自分の団の予定、あるいは実際に拡張しとる地域のことなら分かるがな。

こういう質問は、ワシより、むしろ、そこに住まわれとるあんたの方が、経験的なもので分かりやすいと思う。

ただ、現在の3月という時期は、大学の新入生の入居や引っ越し客に力を注いどるというのが一般的やから、それ以外は手薄というのはあるかも知れん。

それと『タダなら新聞がほしいなと思っている』というのなら、その地域では、もう無理かも知れんという気がする。

あんたが、去年、契約したという『3ヶ月全額相手もち(置き勧)プラスアルファ』というのは、業界でも大きな問題となっとることや。

当サイトに協力して頂いている関東地域のある販売店では、そういうことをする拡張員があまりにも多いため、拡張員の入店自体、去年から一切断っていると聞いとる。

当たり前やが、販売店にとっても、新聞社にとっても、そんな客は、まったく必要ないからな。むしろ、契約されたら迷惑やと考えとると言うてもええ。

あんたは意外に思うかも知れんが、当の拡張団でさえ、そういう拡張員には手を焼いとるわけや。少なくとも、表向き、それを奨励しとる拡張団は皆無やさかいな。

一時しのぎのために、その拡張員が個人的に勝手にやっとることに、ほぼ間違いはない。

おかげで、販売店、拡張団共に大きなリスクを背負うことにもなっとるというのが現実やと思う。

現在、拡張員には、販売店の社員証を持たせて拡張させとるのが普通や。

せやから、昔のように「勝手に拡張員がやったことや」とは言い切れんということがある。使用者責任というのが発生するからな。

あんたにしたような置き勧というものが、新聞社や公正取引委員会あたりに知られたら、その販売店は、いくらそんなことは認めてないと抗弁しても、無事では済まんおそれがある。

公正取引委員会からは間違いなく、摘発の対象となるやろうし、新聞社からは締め付けられる理由にもなりかねんからな。

どんな販売店でも、その事実が発覚すれば、最低でも、その拡張員は出入り禁止にせなあかん。それを大目に見てると大変なことになるわけや。

そういうのもあり、その置き勧を持ちかける拡張員も、客には必ず「販売店に、このことは何も言わず内緒にしてほしい」と、念を押しとるわけや。

このサイトのQ&Aでも、そういう置き勧を持ちかける拡張員のすべてが、客にそう口裏を合わせるように要請しとるという事実もある。

当然のことやが、そういう綱渡りをしとるような拡張員に、いつまでも、それが続けられるはずがない。いずれは、どこかで破綻するのは目に見えとる。

当たり前やが、それをする拡張員が儲かることはないからな。良くて、貰える拡張料の吐き出しやが、販売店も、それだけの拡張料が払える所も激減した。

あんたの居住する関東でも、一般的な拡張員の貰える拡張料は、3ヶ月契約やと5000円程度でしかない。それで、12000円弱の新聞代を負担するということになる。

つまり、大半は、あんたのような客を抱えれば、抱えるほど自滅への道をまっしぐらということになるわけや。

それが証拠に、同じ拡張員が再度、同じような契約を結びに来るという話も、ほとんど聞くことがないからな。

販売店は、販売店で、拡張員がそうして取った客というのは、当然ながら必要ないから敬遠する。もしくは、拡禁(拡張禁止)になっとるということも十分考えられる。

つまり、最近、あんたの所に勧誘に来ることが少なくなったというのは、そのためかも知れんということや。

現在、新聞社から、そういう拡張員を抱えとる既存拡張団への締め付けの強化、販売店からの締め出しにより、拡張員自体が減少傾向にあるという背景も、それと重なると思う。

それでなくても、この拡張業界では、かつてないほどの落ち込みが目立って、拡張員の募集すら控えとる所が多いという現実がある。

確かな数字は分からんが、拡張員の数も確実に減少しとるのは、間違いないと思う。

そうは言うても、あんたの望むような拡張員が絶対に現れんとも限らんけどな。

その場しのぎに窮しとる拡張員が迷い込んでくるかも知れん。そういう拡張員と出会えれば、その望みも叶うやろうとは思う。

あんたが『タダなら新聞がほしい、その上にプラスアルファでサービス品もほしい』と言うのは、自由や。違法性もないことやし、他からとやかく言われることでもない。

ただ、心ある拡張員なら、そんなアホなことは絶対にせんし、そういう客は相手にもせんと断言する。また、客としても見ることはないやろうと思う。

ワシらは、新聞社、販売店に利益が発生するからこそ、その報酬が得られるわけや。利益の発生せんところに、商売人と客の関係が成立するはずもない。

あんたにとっては、厳しい指摘やったかも知れんが、これを生業としてメシを食うてるワシの正直な気持ちや。

ただ、あんたも、最初からそれを望んでいたということやなく、そういう拡張員と接するうちに、それが当たり前という感覚にもなったはずやから、責めて言うてるのやないというのは、分かってほしい。

それに、僅かでも得をしたいという気持ちは誰にでもあるしな。

ただ、これは、この業界においては、あってはならんことで、まれなことやと認識しといてほしいと思う。

例え、その地域では、当たり前のことやったとしてもな。

最後に、これだけは覚えておいてほしい。

そういうことを持ちかける人間は、間違いなく心の腐っとる連中や。

少なくとも、ワシにはやむを得ずそうしたという言い訳は通用せん。心ある者なら、そこまでせなあかん前に見切りをつけ辞めるはずや。

そういう腐った人間と、関わり合いを持てば、あんた自身もそれに影響され、知らず知らずのうちに腐る可能性がある。

それは、僅かな新聞代とサービス品に換えられるものやないと思うがな。余計なお世話やったら、聞き流してくれたらええ。


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