新聞勧誘・拡張問題なんでもQ&A
NO.406 Q&ANO.405を見ての投稿です
投稿者 D.Nさん 投稿日時 2007.5.17 PM 2:57
お久しぶりです。いつも楽しく拝読させていただいてます。前回も回答ありがとうございました。
今回はQ&ANO.405を見て、少し気になるので投稿させていただきます。
現在Aの読者なのですが、3月の契約時に、当時はまったく信じていなかったのですが、以後金券が使えなくなると言われました。
その後最近(というか4月から)やけに新聞の勧誘と思われる胡散臭い人が増えだしました。
これまで(Aのほかに)Yの勧誘がよくきていたのですが、感じのいい人一人、横で監視する社員が一人の二人組み(地域柄か学生と思われる人が多い)で、過剰サービスは一切無しなものの身分証を提示しないなどの不審な様子は一切ありませんでした。
ところが最近、露骨に怪しい人が増え始めました。まず、「こんにちはAの者ですが、購読いただいてる皆さんにサービスして回っています」といってきます。
窓から応対するものの身分証がないので、「すいません、身分証をお願いします」とい
うと、だったら対等に話せるように玄関を開けてほしいと居丈高に要求してきます。
「すいませんが身分証を提示できないなら、玄関をお開けすることはできません」と答えると、「だったらけっこうだ」と悪態つきながら帰っていきます。中にはドアをけっていく人もいました。不思議なことに、みんなセリフまでまったく同じです。
これは、私の地域も金券禁止になって、荒れた勧誘が横行しているのかもしれません。金
券禁止で無読になるのはかまいませんが、感じが悪いのは正直腹が立ちます。
あとこういった勧誘は、現読であるAではないと考えていますが正しいのでしょうか?
もし考えが甘いなら、ご注意いただけると幸いです。それでは失礼します。
回答者 ゲン
あんたの予想は、ほぼ当たってるとワシも思う。
『こういった勧誘は、現読であるAではないと考えていますが正しいのでしょうか?』というのも、そのとおり、正しいということになる。
「こんにちはAの者ですが、購読いただいてる皆さんにサービスして回っています」ということやが、拡張や止め押し(契約延長依頼)以外で、販売店が、サービスをして回るということは、通常、あり得んことや。
ただでさえ、客への勧誘時の拡材サービスというのは、どこの販売店でもかなり負担に感じとるはずや。
その人間の言うとおりやとすると、すべての家にそのサービス品を配っとるということになる。
そのサービス品にもよるが、すべての客に配るというのは、販売店にとっては相当な出費を覚悟せなできんことや。
例えば、1箱200円程度の洗剤で、この業界で平均的とされる3000部の顧客を持つ販売店の場合、60万円の出費になるという計算が成り立つ。
それも、その程度の物やと、ほとんどの客は、そう大して喜ばんはずや。客に喜んで貰えんとなれば意味がないから、もっとええもんが必要やとなる。
そうなれば、当然、出費はさらに増える。普通、そこまでする販売店は考えにくいと思う。
万が一、それをするにしても、集金のついでに手渡せば済むことで、わざわざ、そのためだけに廻る必要もないことや。
その男たちが、いかにも拡張員風やったというのなら、嘘の可能性が限りなく高いと言うしかない。
ワシら拡張員には『現読拡張禁止』という大前提があるからな。現読に、そういう勧誘まがいのことはできんわけや。
しかも、身分証を見せてくれと言うて、それを提示せんというのも、考えられんことや。普通、その人間が、そこの正規の勧誘員、従業員なら見せるもんや。見せても何の不都合もないはずやし、また、そうするよう義務づけられとるさかいな。
それを、何かと悪態をついて見せんというのは、それが嘘やからという以外考えられんことや。
『NO.405 ひっかけの営業テクニックについて』の「ひっかけ」というのも、正しく、あんたの所に訪れた拡張員のやろうとした手口ということになる。
あんたのケースやと、Aの拡張員を装い「契約の延長」もしくは「サービス変更による契約書の書き換え」と称して他紙の契約書にサインさせるというやり口やと思う。
人は思い込みというのがあって、その勧誘員をA紙の人間やと疑ってなかったら、それが他紙の契約書であっても、見過ごすということが往々にしてある。
用心深いあんたには信じられんかも知れんがな。
新聞の購読契約書というのは、あまり、しげしげと見る人間は少ない。たいていは、控えを貰うとすぐそれを、どこかに仕舞い込むことが多いもんや。その虚をついた騙しの手口ということになる。
こういう人間から身を守る方法は、あんたがしたようなことか、その契約書を良く確認してからサインするようにするくらいしかない。
ただ、「購読いただいてる皆さんにサービスして回っています」というのは、まったくないかと言えば、そうとも言えん場合もある。
ワシ自身がそうしとることがあるからな。ただ、その場合は、実際に契約した顧客以外にはそういうことはせん。しかも、相手も好意的やと感じてくれていると確信の持てる人間だけや。
相手も、顔なじみの場合が多いから、当然やが警戒されることもない。ただ、個人的に人間関係を広げるためにしているにすぎん。また、そうすることで100%効果を期待しているわけでもない。
『NO.405 ひっかけの営業テクニックについて』 のところでも言うたが、こういう「ひっかけ」のようなものは、すぐ廃ると思う。
おそらく、この相談のケースと同じようなことが、その地域でも起きとるのは間違いなさそうや。
誰か、それで成功した者がいとるから、他の人間も真似して、その「ひっかけ営業」に走っとるのやろうと思う。
あんたが、『不思議なことに、みんなセリフまでまったく同じです』と言うておられることで、それが分かる。組織ぐるみか、どうかは何とも言えんがな。
いずれにしても、あんたの対応で間違いはない。身分証も見せんような胡散臭い連中は相手にせんことや。それが一番賢い。