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NO.426 男女差別について
投稿者 雨のちうすぐもりさん 女性 会社員 投稿日時 2007.7.13 PM 11:00
ゲンさん、ハカセさん、こんばんは。
サイトでリンクさせていただいております私のブログ『雨のちうすぐもり』の中にも書きましたが、お二人は職場での男女差別をどう思いますか？
男女で仕事の違いを作ってはいけない、という答えを期待しての質問ではありません。
そういったことに関心がおありになるか、また、ゲンさん、ハカセさんのお話は私の思いもよらないことが多々ありますので、お二人がどう思われているのかを知りたいのです。
拡張員にも女性が採用されていると以前にゲンさんが仰っていたこともあり、一般的に女性が男性と同じ仕事をしたいと思うことについてご意見を頂ければと思います。
よろしくお願いします。
回答者 ゲン
まず、ワシから答えることにする。
職場でのセクハラ行為は、現在では大きな社会問題になるということで、それについて取り組む企業は、昔に比べはるかに多くなったと思う。
しかし、あんたのブログにあったような男尊女卑的な傾向の強い人間もまだまだおるというのが現実や。セクハラ問題、裁判が後を絶たんというのが、それを証明しとる。
特に、歳を食っていればいる男ほどその傾向は強い。
ワシは、今年で５５歳になるが、ワシらの子供の頃には、男尊女卑的な考えは普通にあった。ワシも正直言うて、子供の頃は、男と女やったら、男の方がえらいもんやと思うてたさかいな。
それには、ワシらの親たちが、封建的な思想の強い、大正、あるいは昭和初期生まれの人間がほとんどで、その影響が強かったからやと思う。
子供の頃から、それを普通の感覚として育ってきたわけや。
男尊女卑というのは、今更言うまでもないが、長い人類の歴史の中で延々と培われてきた社会的な仕組みや。ある意味、ＤＮＡに組み込まれたものと言うてもええ。
いくら、女性の社会進出が顕著になった昨今とは言え、僅か数十年の間で、それが払拭されるということは考え辛いことやと思う。
少なくとも、ワシらと同年代くらいの人間が死滅するまではな。
「執理は癒やし難し」というのがある。その人間が持つ価値観、思い込みというのはなかなか変えられんということを意味しとる言葉や。
ただ、今の若い方、特に４０歳以下の人たちにとっては、男女平等、男女同権というのが当たり前という環境の中で育ってきとるから、いずれは、男も女も関係なく、その人間の実力次第で評価される日もくるやろうがな。
ワシは、男やから正直言うて、女性の気持ちというのは良う分からんが、人の嫌がることをするべきやないというのは分かる。
しかし、それの分からん人間も多いということは知っておいた方がええ。その人間にとっては軽いジョークのつもりやったというのも結構あるからな。
あんたのブログにある『セクハラ的発言をしてきた』というものが、どういうものかにもよるが、それを受け取る方と発信する方とでは、大きく違うということや。
先にも言うたように、男尊女卑が当たり前やった世代を生きてきとる人間にとっては、あんたが現在受け取る屈辱というのは理解できんやろうし、考えの及ばんことやと思う。
それを『職場での男女差別』に結びつけとるのなら少し違うと思う。
男女差別というのは、同じ仕事をし、同じ成果を出しとるのにも関わらず、一方だけが特別に優遇されとるという状況のことやと理解しとる。
または、女性にできる仕事であってもさせんというのも差別に当たる。
しかし、どの人間にどの仕事をやらせるか任せるかは、その上司、経営者の裁量の範囲内とされることが多いから、一概に差別とは断定できん場合もあるがな。
いずれにしても、セクハラと男女差別は次元の違うものやという気がする。
『一般的に女性が男性と同じ仕事をしたいと思うことについてご意見を頂ければと思います』
これについては悪いことやとは思わん、むしろ推奨したいくらいや。
ただ、あんた自身その職場では男女差別があると思うておられるようやから、男と同じ程度の仕事の成果では同等には評価されんと考えとく必要があるというのは言うとく。
誰が見ても、あんたの方が上やと納得できる成果を出すことや。そのくらいの自信がなかったらあかん。
確かに、それやと不公平やないかという意見もあるとは思うが、物は考えようで、最初からそういうハンデがあると認識しておれば、それをバネにできるはずや。
何のハンデも感じてない男よりかは、よほど仕事に打ち込むことができる。負けたないとも強く思うやろうしな。
また、それでなかったら、値打ちがないのと違うかなと思う。実際に、それをバネとして実績を上げ、職場で評価されとる女性も多いからな。
ワシらの団でも女性の拡張員はいとる。なぜか、やり手ばかり揃うとる。平均的な男の拡張員より成績は上や。
彼女らの話を聞くと、たいていは男には負けたないから頑張るのやと言う。
ワシらの世界は、契約を上げることで、その実績がストレートに表れ評価もはっきりしとるということがあるから、一般ほど、男女の区別も差別もあまりない。
むしろ、女性の方が、人当たりが柔らかい分、この仕事をするのは有利なくらいや。
胡散臭いおっさんやと訪問するだけで嫌がられたり、怖がられたりするけど、女性はそういう感情を抱かれることは少ないさかいな。
ただ、あんたの職場では男女差別があるというのなら、その差別があることで、頑張ることの理由を与えられたと思うたらどうや。マイナス要因は考え方次第でプラスになると。
ただ、女やからと自分で自分を慰めても、何の進歩もないで。社会ではその実績を示せん限り絶対に評価されんからな。
男と同じ土俵で勝負するのなら、それくらいの意気込みがなかったら大成せんと思う。
また、男女差別、セクハラ行為を押さえつけるためにも、そうすることがベターや。どんな男でも、実力のある女性には、そんな真似はなかなかできんからな。
ワシの個人的な見解で言えば、男女差別、セクハラ行為というのを平気でできる人間というのは、間違いなく了見の狭い卑小な輩や。
女性をいじめることでしか喜びを見いだせんクズと言うてもええ。あんたもそういう真似をされたら腹が立つやろうが、そんなクズを相手にしてもしゃあないと思うがな。
そんな人間には逆に、哀れみの感情を持つことで、相手よりはるかに優位に立てるのやないかな。
ただ、これだけは分かってほしい。男の中には、そんなクズばかりやないということを。
ワシからは、こんなところやな。
回答者 ハカセ
私の意見もということなので、答させて頂きます。
私も、ゲンさんと同じく基本的には実力主義という考え方です。その才能、能力があれば、その性別に関係なく重用されてしかるべきだと思います。
しかし、まだまだ日本は、男中心の社会だと思います。その男社会で勝負されるのなら、その実力を誇示するしかないのではないでしょうか。
単に同じ仕事の能力ということなら、多くの経営者は、男性の方を優遇するはずです。
残念ですが、まだ日本の社会は、欧米のそれとは比較にならないくらい女性にとって厳しい社会だと思います。
日本の企業、経営者は、女性は結婚すると辞めるもの、長続きしないものという先入観を強く持っています。
男と女が結婚して、どちらかの仕事を犠牲にしなければならないとなったら、たいていは、女性の仕事を犠牲にするケースが多いはずです。
つまり、そういう日本的な社会の中で、女性が突出するには、実力を示して認めさせる以外にはないと思うのです。
本来、男女は平等に扱われなければなりませんが、まだそこまでの社会にはなってないということでしょう。
そもそも、男女平等、男女同権と声高に言わなければならない社会自体に問題がありそうですからね。
そういう社会を変えるためには、やはり図抜けた女性が多く出現しないことには難しいと思います。
ただ、それとセクハラ行為は別です。これは言わば、職場のいじめですからね。
私もゲンさんと同じく、弱い立場の人を虐げる行為は許せません。
しかし、あなたが、ご自身のブログで言われておられるように、そんな人間に対して、法の鉄槌を受けさせるというのは、必ずしも反対ではありませんが、それをしても根本的な解決はしないし、損だと思いますよ。
良くて相手に対して恨みが晴らせるくらいなことです。幾ばくかの慰謝料も手にできるかも知れません。
しかし、それと引き替えに失うものも大きいという気がします。
その恨みが晴れるまで、あなたが抱く恨みの感情は、あなたの周りの大事な人たちにも感染していくはずですからね。
あなた自身、気がつかれないかも知れませんが、あなたの心は相当荒んだものになっているはずです。
そいうあなたを周りの人はどう見るでしょうか。
これを他人に置き換えて考えてみたら分かりやすいかも知れません。
良く愚痴ばかりこぼしたり、不平不満を言ったり、さらには恨み言ばかり言う人に対して、あなたはどう感じるかということです。
私なら、そういう人との付き合いは避けたいと思います。そこには、楽しさのかけらもないですからね。
つまり、そういう恨みの念は、あなた自身にとってもマイナスにしかならないということです。
そんなクズ相手に、そんな思いをされない方がよろしいのではないかと思います。
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