新聞勧誘・拡張問題なんでもQ&A
NO.447 むずかしい質問ですが
投稿者 匿名希望さん 投稿日時 2007.8.28 AM 3:43
むずかしい質問ですが、よろしくおねがいします。
以前団員だったのですが、社員みんな社長に騙され借用書かかされて違う団に身売りされたことがあり社長を含め全員飛んでしまったんですが、普通に配達の仕事に着くのはむずかしいでしょうか?
数年たっていますが今になり専業になりたいと思い質問いたしました。
借の登録、近代化センターの登録は自然には消えないのでしょうか?
回答者 ゲン
『借の登録、近代化センターの登録は自然には消えないのでしょうか?』ということやけど、『借の登録』はともかく『近代化センターの登録』というのは、すでに抹消されとるはずや。
『近代化センターの登録』というのは、あくまでも現在の在籍確認のためにあるものやさかいな。
あんたの最後の所属は『違う団に身売りされた』という拡張団やろうが、そこが数年も経っていつまでも登録したままやというのは考えにくい。たいていは、所属せんようになった時点で抹消になっとるのが普通や。
ただ、業界情報で、借金を踏み倒した人間として顔写真入りで手配されとるというのは考えられんことやないとは思う。
しかし、それにしても、すべての販売店にまで、その情報が流されるというのは普通では、考えにくいがな。
しかも、それが数年前というのならよけいや。
これは、あんたの気休めになるかどうか分からんが、この業界では、借金を踏み倒してトンズラしたという人間は多い。
当然やけど、幾つかある業界情報誌には毎月のように、そういう情報が載る。いつまでも、過去の情報を見とる人間は極めて少ないはずや。
その団と親交が厚いか、出入りの販売店やったというのなら、覚えている可能性もあるかも知れんが、他地域、他紙の販売店なら、よほどのことでもない限り、過去のことを知られるというのはないのやないかと思う。
もちろん、確率的にそうやと言うだけで、絶対に大丈夫やという保障はできんがな。
『社長を含め全員飛んでしまった』というのは、やはりこの業界としても異常なことやし、トンズラされた拡張団のトップの考え方にもよるが、相当な被害額を被っていたとしたら、執念を持っていつまでも追いかける、あるいは情報を集めるというのも考えられん話やないからな。
『普通に配達の仕事に着くのはむずかしいでしょうか?』ということやけど、新聞販売店は、慢性的な人手不足が続いとる業界やから、勤めること自体は、それほど難しくはないと思う。
もっとも、あんたが、履歴書に正直に、そういう経歴を記載していたら敬遠する販売店はあるかも知れんけどな。
通常、新聞販売店に勤めるのに拡張員の経歴がプラスになることは少ない。専拡というて、専門の営業員として応募するのなら別やがな。
はっきり言うて、新聞販売店側からすると、拡張員イコール胡散臭い人間という見方をする所の方が大半やろうと思う。少なくとも歓迎されることはないはずや。
あんたが過去に、専業(新聞販売店専従従業員)か、配達員の経験でもあるのなら、それをアピールした方がええやろうな。
もちろん、あんたが、履歴書には正直に記載しとかな気が済まんというのなら止めはせん。
記載せず後でそれが分かって問題になったり、気まずい思いをしたりせなあかんとも限らんさかいな。
ただ、現在は、例の2004年12月に起きた「奈良小1女児誘拐殺人事件」以降、その身元や犯罪歴を徹底して調べる販売店も増えとるようやから、あんたのした踏み倒し行為で、警察に詐欺罪、あるいは業務上横領罪で被害届けでも出されとれば、それが発覚するということもある。
その販売店のトップの考え方と、その地域の警察署にもよるが、たいていは販売店からの問い合わせがあれば調べるくらいはするという話や。
あんたは「借金を踏み倒しただけで、詐欺罪、あるいは業務横領罪で被害届けを出される覚えはない」と言われるかも知れんが、この業界では、そういうことは普通にある。
単に借金を踏み倒されたというだけなら民事に属することやから、警察がそんな問題を受け付けることはまずない。事件化しようと思えば、そういう罪状をつけるしかないというわけや。
こういうことを言うと、それは、虚偽告訴、告発やないかという向きもあるやろうが、それをする方はそんなことを考慮することはまずない。逃げた者が一番悪いとしか考えんさかいな。
あんたがその団で、てんぷら(架空契約)行為なんかをしていたことがあって、その証拠でも出されたら、文書偽造罪ということも相まって、その信憑性も高まってしまうから、そういう汚名は簡単に着せられかねんというわけや。
警察も、当事者であるあんたが逃げていて、その真偽を確かめられん以上、その被害届けくらいは受理せなしゃあないはずや。本格的に捜査して追いかけるかどうかは、その警察署次第やがな。
その記録が時効などで抹消されん限りはデータとして残っとる場合があるから、照合すれば発覚する可能性はある。
加えて、拡張員の世界は広いようで狭いという部分もある。
拡張員というのは、あんたもよく承知されとるように、一箇所に留まって仕事をするということの方が少ない。あちこち渡り歩くのが普通や。
あんたのことに関して、その事情に詳しい拡張員が、たまたま、あんたが勤めることになる販売店に訪れるということも可能性としては考えられる。
砂漠で一粒の米を見つけるくらいの可能性かも知れんがな。
本当は『社員みんな社長に騙され借用書かかされて』ということが立証されて、あんたの借金が嘘やったと分かったら一番ええのやろうが、当事者がおらんことには、それも難しいやろうな。
現実に、その借用書が残っていれば、法的には、あんたに借金があるということになるさかいな。
結論として、新聞販売店に勤めることで、過去の借金踏み倒しが発覚する可能性は、かなり低いが、皆無やないということになる。
あんたが『今になり専業になりたい』という理由が何なのかにもよるが、敢えてそういう危険のある職場を選ぶ必要があるのかなとは思う。
もっとも、借金を踏み倒して逃げるということ自体、どこで何をしていようが、発覚する危険は常につきまとうのやけどな。
あんたも、それくらいのことは覚悟してたはずや。
逃げて、それでカタがつくということの方が圧倒的に少ない。どんな理由からにせよ逃げる者は、今のあんたのように、常にその危険におびえて暮らさなあかんということになる。
ワシは、聖人君子やないから、あんたの行為を批判するつもりも非難するつもりもない。
ただ、自分のしたことの責任、結果は自分自身で負うしかないのと違うかなと思うだけのことや。
それさえ分かっていたら、後は自分で判断してほしいと言うしかない。
この件について意見が寄せられたので、それを紹介しとく。
追記
投稿者 S.S さん 関東 新聞販売店主任 投稿日時 2007.9. 6 PM
6:43
販売店が面接して採用を決めたときは、採用する前に本社に照会します。
問題があれば採用しません。但し、結局はその店の所長さん次第ですが。
『新聞拡張員ゲンさんの新聞勧誘問題なんでもQ&A選集』書籍販売開始