新聞勧誘・拡張問題なんでもQ&A
NO.457 こういう雇用の仕方は問題の無い事なのでしょうか?
投稿者 又吉さん 投稿日時 2007.9.13 PM 9:50
はじめまして、専業の仕事を最近始めたばかりの者です。
かなり、納得のいかない事情でしたので相談できる所を探しているところ、こちらのサイトを見つけました。お聞きしたい事があるので、ご質問よろしいでしょうか?
自分は、子供と嫁の家族で経済面の不安から、求人誌の素敵な唄い文句に魅せられ、家族共々、片田舎〜都会に専業として働きに来たのですが。
求人誌に『固定給22万円〜』『ノルマ一切なし』『お給料までの生活面倒見ます』『引越し・赴任旅費負担』等とあり、かなり待遇の良い仕事と思いました。
早速、求人募集していた派遣会社に電話を入れました。
面接は電話のみで、求人誌に書いてある通り『引越し・赴任旅費』も負担してくれるらしく、お給料やノルマに関しても求人誌通りの条件と伺ったので、夜行バスに乗り現地に向かいました。
向こうに着いても派遣会社の人は親切で、頑張って働く意欲はかなり湧いていたのですが、新聞店に着くやいなや、そこの店長に『幾ら給料が欲しい?』と問われ、『家族もいるし貯金もしたいのでイッパシになれば25万は頂きたいです』と言うと、『それは難しいぞ』と・・・・。
説明によれば、『営業とれずに配達だけでは20万すら無理』で『毎月の集金が90%を上回なければその月の給料は出ない』等、面接の時点では全く聞いていない事ばかりで、しかもすぐに辞めたら『引越し費・赴任費・部屋代』全て負担してもらうと何か釘を挿されたように言われました。
断れる程のお金など全く無く、今は納得のいかないまま仕事を覚えています。
慣れない土地で、近くに頼れる人間もいなく、営業・集金をしだしてからの、生活が不安でありません。
「話しが違います!」と啖呵をきっても、「なら辞めて金払え」と言われそうで、というか言われますよね↓
こういう雇用の仕方は問題の無い事なのでしょうか?
かなり長くなってしまいまして申し訳ありません。よろしくお願いします。
回答者 ゲン
『こういう雇用の仕方は問題の無い事なのでしょうか?』ということやけど、問題あると言えば言えるやろうが、現在のあんたの状況では、それを言うても、どうにもならんやろうと思う。
あんたも危惧されとるとおり『「話しが違います!」と啖呵をきっても、「なら辞めて金払え」と言われそうで、というか言われますよね↓』という現実は、間違いなくあるやろうし、今すぐ身を寄せる所がなければ、家族ともども路頭に迷うことになるで。
今、あんたが考えることは、「話が違う」ということやなく、この現状をいかに打破するかということに集中せなあかんのと違うかな。
『自分は、子供と嫁の家族で経済面の不安から、求人誌の素敵な唄い文句に魅せられ、家族共々、片田舎〜都会に専業として働きに来たのですが』と、あんたは言われておられるが、それには、そうとうな理由、決意でそうされたのやと推察する。
せやなかったら、いくらおいしそうな仕事やと思うてたとしても、電話1本で決めるということはなかったはずや。
それが、単身でというのならまだ分からんでもないが、家族を引き連れてというのは、よほどのことやろうし、それしかあんたには選択の余地がなかったのやないかなと思う。
ただ、あんたのような人は、この業界では、それほど珍しいことでもない。
当メルマガのバックナンバーに『第28回 ■一枚のお助けカード』 というのがある。この話に登場する池田(仮名)という男は、あんたと同じように家族連れで拡張員になり、極貧に喘ぎながらも、途中から販売店の従業員となって成功した男や。
今では、新聞販売店の経営者にまでなっとる。何かの参考になると思うから読んでみられたらええ。因みに、『第29回 ■勝ち組、拡張員?』 は、その続きの話になっとるさかい、それも一緒に読めばより分かりやすいと思う。
それで、頑張る気になってくれたらええのやがな。
あんたは、求人広告を出しとる派遣会社の人間は親切で、その販売店は「話が違う」と言うて悪い印象を持たれておられるようやが、それは少し違うと思う。
あんたが「話が違う」と思わなあかん相手は、その派遣会社のはずや。求人広告を出しとる所はそこやさかいな。
おそらく、その販売店の店長は正直に、そう言うてるはずや。
あんたが、最初から、その販売店に直接、面接に行ったのなら、「話が違う」と言うても筋が通るが、そうやないのなら、その派遣会社に言うしかないやろうと思う。
現在のあんたの立場はどういう状態なのかな。
派遣会社の社員という身分のまま、その販売店に勤められとるのか、その販売店と正式に雇用契約を結んで、販売店の社員になったのかということでも大きく違うてくると思う。
前者やとしたら、その待遇、条件は派遣会社の求人広告にあったとおりに保障して貰う必要があるが、後者なら、その販売店にその広告についての責任はないとも言える。
一般的に、どんな求人広告でも、ええことばかりを列べるのが普通や。職を探しとる人間の目を惹きつけんとあかんさかいな。話半分とは言わんが、多少、割り引いて考えなあかんと思うがな。
今回のようなことを防ぐには、面接時に納得のいく雇用契約書を交わしておくしかない。それを電話1本で決めた、あんたにも落ち度はある。
あきらめろと言うのは酷かも知れんが、現在のあんたの置かれた状況では、そこで仕事をするしか道がないのやったら、取りあえずは頑張ることや。
頑張れば、必ず道は開けると信じてな。あんたには、奥さんもおられるのやから、二人で仕事をして頑張れば、何とかなると思うがな。
メルマガの話やないが、その池田の成功の蔭には、奥さんのそうした努力もあったわけや。人生の苦境は夫婦二人で乗り切るしかないやろ。
この業界では、その池田に限らず、家族持ちで頑張っとる人間が成功しとるというのは間違いのないところやと思う。
ただ、あんたの話だけでは、何とも言えんが、その販売店に問題ありやと考えるのやったら、奥さんは、その販売店以外の他でパートの仕事でも探した方がええかも知れんな。
まあ、その辺は、あんたら夫婦で良く話あって決めたらええことやけどな。
そして、頑張ると決めた以上は『断れる程のお金など全く無く、今は納得のいかないまま仕事を覚えています』という中途半端な気持ちは捨てなあかんで。
当たり前やが、何事もやると決めた限りは、それに邁進せなあかん。特に、あんたの置かれた立場ならよけいや。
心配せんでも、一生懸命頑張る人が悪い結果に見舞われることは少ないと思う。もし、そういうことがあるとすれば、それは、あんたがネガティブにマイナス要因ばかりを考えたときや。
人の運命は決められたものやなく、その人間自らが引き寄せるものやと常にワシは思うとる。
悪い結果だけを考えれば、そうなるし、ええことだけを思い描けば自然とそうなるように道も開けるもんや。要は心の持ち方一つで変わる可能性があるということや。
給料が25万円ないとやっていけんと思うのと、20万円もあれば御の字と考えるのとでも大きな違いになる。
前者は、それがないと不満に思い不安にもなるやろうが、後者は、それで生きる道を模索するから常に前向きに物事を捉えるようになれる。
それだけしかないのやなく、それだけあれば十分やと考えられる気持ちやな。
もっと分かりやすく言う。ここに1万円があるとする。それを「あと、1万円しかない」と考えるのか「まだ、1万円もある」と捉えられるのかということや。
ワシの知るかぎり、世の中で成功しとるほとんどの人間は、後者の「まだ、1万円もある」と考えられる人間や。
あまり、悲観的に考える人間に幸運が訪れることはない。楽観しろと言うわけやないが、不満ばかり列べても何の益にもならんのだけは確かや。それに気づいてほしいと思う。
『慣れない土地で、近くに頼れる人間もいなく、営業・集金をしだしてからの、生活が不安でありません』というのなら、ワシらで良ければいつでも遠慮せんと言うてきてくれたらええ。
一応、ワシらは、新聞営業関係のことなら何でも相談に乗るという看板を掲げとるさかいな。
もっとも、それが役に立つかどうかの判断は、あんた自身が下すしかないがな。
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