新聞勧誘・拡張問題なんでもQ&A

NO.459 よきアドバイスをお願い致します


投稿者 京ちゃん  投稿日時 2007.9.15 PM 5:49


NO.330NO.334、でのアドバイスにあったように、内容証明送付、警察にも被害届を出しました。警察は、指紋、壊れたポストなどを、写真に撮り帰りました。後日警察の方から連絡が有り、「これは民事ですな」と言うことです。

それでも一年間新聞を投函され、先日1日、10日と、二回集金に来ました。

私は、ポストを壊されたうえ、新聞を無断で持ち帰られたので、「契約無効」と、主張しましたが、「内容証明なんか関係ない」「早く新聞代払え、新聞代も払えんのか」と、玄関先で大声で怒鳴りました。

そのやり取りが、15分ほど続きました。なかなか帰ろうとしないので、私は、家に入り、警察に電話しました。

警察が来た頃には帰っていませんでしたが、やり取りを録音しております。

「新聞持って帰ったのは、始めだけや」とか「これからも集金に来るからな」「裁判掛けたら金がかかるんや」とか言ってます。

まだ新聞は、入り続いております。

話し合いもする気が無いようです。どうしたら良いものでしょう。宜しくご指導お願いします。


回答者 ゲン


あれから、もう1年近くにもなるんやな。それにしても、まだ、解決してなかったとは知らなんだな。

あんたは、今でも、あのときに決意したように徹底抗戦をするつもりはあるのかな。もっとも、事ここに至っては、心情的にはそうやろうけどな。

ただ、今後もこういうことが続くのが、うっとうしいとか嫌というのであれば、あきらめて契約満了まで購読するという方法もあるとだけ、一応、言うとく。

もちろん、その販売店が話し合いをする気がなく、強気でそうしとるのも、それを狙うてのことやと思うがな。

それにしても、そこまで意固地な販売店というのも珍しいな。

『そちらが、契約解除についての話し合いを拒否する以上、このまま、新聞を投函しても、その新聞代金は一切支払わない』と内容証明郵便を出してまで通告しとるのやから、新聞を入れ続けても金を払うて貰えんと、普通は考えるもんや。

ワシが、前回、その内容証明郵便でも出せば、その解約に向けての話し合いのテーブルにつくと思うてたのやが、ちょっと、予想が外れたな。

当たり前やが、新聞販売店は、その新聞代金を払うて貰わな商売にはならんわけや。

何もあんたは無条件での解約を希望しとるわけでもなく、解約違約金を支払ってということも伝えとるのやから、普通の販売店なら間違いなく話し合いに応じとるはずや。

まあ、どうしてでも、このまま取らせ続けたままで新聞代も払わせてやるという自信があるのかも知れんけどな。

あんたもご主人も、徹底抗戦の腹を決めとられるのなら、何も怖がることはない。内容証明で通告したとおり、相手が話し合いをせんと言うのなら、新聞代を払わんという姿勢を貫くことや。

ある意味、これは、お互いの我慢くらべのようなところがある。それに屈した方が負けや。そのくらいの心構えは必要やと思う。

『後日警察の方から連絡が有り、「これは民事ですな」と言うことです』というのは、予想どおりや。

NO.334でも言うたが、過度に警察には期待せん方がええ。契約事は、民事の扱いという意識が警察には強いから、相談をすれば話くらいは聞くやろが、その程度やと思うとくことや。

確かに、以前にも言うたように、この販売店の人間が、あんたの家のポストから新聞を断りもなく黙って持ち帰ったというのは、厳密に言えば窃盗になる。

せやから、あんたの被害届けくらいは受理するやろうが、それを事件化して検挙するかどうかは、警察の裁量の範囲内ということでお咎めなしとするくらいは普通にある。

警察も、その販売店に事情くらい聞いとるやろうから、「契約のもつれやな」と判断して、「これは民事ですな」と言うたはずや。

警察署にすれば事件は少ない方がええ。限られた人員の中で、処理できる件数には限界があるからな。民事にして関わり合いをなくせるのなら、そうしたいと考えても不思議やないわな。

そういう警察署やとしたら、集金に来た人間が『「内容証明なんか関係ない」「早く新聞代払え、新聞代も払えんのか」と、玄関先で大声で怒鳴りました』という程度では、動くことはないやろうと思う。

この場合、客観的に見て、「新聞代を払え」というのは、請求としては正当なものやと知ってた方がええ。ただ、あんたの方も、それに対して納得してないわけやから「話し合いで納得してから」というのも間違いやない。

その人間が大声で「早く新聞代払え、新聞代も払えんのか」というのは、あんたにとってはとんでもないことやろうけど、警察から見たら許容の範囲内と判断する可能性はある。

ただ、この警察に、被害届けを出した、相談した、警察を呼んだという事実は、後になって生きることもあるから、その記録は忘れずに取っておくことや。

そして、この暴言がエスカレートして、明らかに脅迫じみたものになったら「脅されて怖い」と訴えたらええ。その程度によれば、その警察署も動かざるを得んさかいな。

あんたのケースは、契約解除のもつれやから、新聞社に通告してもあまり意味がないやろうと思うてたが、そういう事態になれば話は違うてくる。

新聞社は、総体的にどこでも契約事は、販売店任せで関係ないというスタンスの所が多い。

せやから、そのもめ事を持ち込んでも、たいていは「販売店とお話ください」ということで終わる。

しかし、脅迫された、身に危険を感じたということで、新聞社に通告するのなら事情は違うてくる。

1年前、あんたから最初に相談を受けた頃は、そうでもなかったが、ここのところ、新聞各社は、販売店の不祥事を積極的に事件として報道しとるということがある。

特に、あんたに現在、配達されとる新聞社の紙面にそれが目立つ。系列のテレビ放送もそれは同じや。

その理由は定かやないが、昔のように、新聞販売店の不祥事に目をつぶるということが少なくなったというのは確かなようや。

せやから、今回程度のことやとどうかは分からんが、これ以上、エスカレートするようやったら、新聞社に今までの経緯を知らせて、警告を促すという手もある。

新聞社に通報する場合、詰(なじ)るような口調で文句を言う人がおるが、それは逆効果や。気持ちは分かるが、目的を果たしたいのやったら、そういうのは控え気味にしといた方がええ。

その例文を示す。一応、これは、口頭、およびメールなどの文章としても使えるように配慮したつもりや。


私どもは、過去、10年の長きに渡り貴社の新聞を愛読させていただきました。しかしながら、本日は、まことに残念なご報告をしなければなりません。

私どもは、都合で貴社の新聞購読を止めることとしました。もちろん、こちらから一方的に断るのですから、それなりのペナルティは覚悟の上です。

しかし、当方が契約解除に伴う解約違約金についての話し合いを希望しているのにも関わらず、そちらの○○販売店は、一切、それに耳を貸そうとせず、ただ解約はできないの一点張りです。しかも、その後も私ども意志に反して新聞を入れ続けています。

そこで当方はやむを得ず、内容証明郵便にて、話し合いに応じない限り、新聞を入れ続けても新聞代の支払いを拒否すると伝えました。それに対して不服があれば、その○○販売店には、損害賠償請求の訴えを起こしてくださいとも伝えています。

それが、この法治国家日本において、支払い拒否をしている者からの支払いを受けることができる唯一の方法だと思っているからです。

私どもは、裁判所の支払い命令があればそれに従います。それ以外では、私どもの意向を無視して「新聞代を払え」と我が家の門前で大声を上げ恫喝する○○販売店の要求に応じるつもりは一切ありません。

尚、この○○販売店は、当方の郵便受けに溜まっていた新聞を私どもの許可なく、無断で持ち去っています。その際、当方の郵便物も持ち去られたのではないかと危惧もしています。当方の知る限り少なくとも3回、そういうことがありました。

これは、完全に窃盗です。当方は、このことを警察にも知らせ、被害届けも提出しています。また、その際、当方の郵便受けも壊されました。器物損壊です。この件も1年近く経つ現在まで未だに何の謝罪もなく放置されたままです。

これらのことは、その○○販売店も認めていて、その証拠として言質を録音したテープも存在します。

本日(これは実際にあった場合)も、脅迫まがいの言動で、恫喝され非常に困っています。

今まで私どもは、貴社の新聞に好意を寄せていましたけれど、これでは怖くて、今後二度と貴社の新聞を購読することができません。これ以上、脅迫まがいの方法で、新聞を無理矢理入れ、「金を払え」という行為を続けさせないでいただきたいと思います。

それに対しては、こちらは警察にその都度、通報せざるを得ませんが、このままでは大変な事件に遭遇しそうで怖くてたまりません。

よろしく、善処のほどお願い致します。


と、まあ、こんな感じやな。少し、大げさな部分もあるが、このくらいやないと新聞社も腰を上げんかも知れんしな。

ただ、実際には『このままでは大変な事件に遭遇しそう』という心配は99%以上の確率でないやろうとは思う。

いくらその販売店が思慮の足らん店やとしても、まさか、この一件のためにすべてを棒にするとも考えられんからな。

これ以上の実力行使や迷惑行為、暴力行為を起こした場合、今やったら、先にも言うたように新聞ネタにされ販売店自体が潰されかねんさかいな。

そんなバカな真似はせんとは思うが、今の世の中どんなアホがおらんとも限らん。何も脅かすわけやないが、用心は必要や。

具体的には、今後一切、その人間が来ても相手にせんことやな。例え、外で大声を出そうが喚こうがな。ただ、それを録音するなり、カメラで撮影するくらいはしといた方がええかも知れんけどな。

その人間のやり方が、度を過ぎとる場合は、その都度、警察に通報すればええ。

はっきり言うて、この段階では、そこの経営者が出て来て話し合いという形にならん限り、その人間と何を言い合いしても無駄や。特に、ご主人もおらずあんただけの場合にはな。危険は極力避けるようにした方がええ。

後、弁護士などの法律家に相談するという方法もある。

これは、裁判を起こせと言うのとは違う。今回の件は、今のところ、まだあんたから裁判を起こせるような事案やないと思う。それは、NO.334の回答でも知らせたはずや。


ただ、あんたの方から裁判を提起するのは、このケースでは難しいと思う。この場合の裁判は民事にしかならんから、その被害に対しての損害賠償請求ということになる。

新聞を送り付けられるのは迷惑かも知れんが、実質の金銭的被害ということにはなってないからな。精神的慰謝料というのも、現段階では無理がある。

唯一、被害と呼べるものはポストを壊されたということやが、この程度で訴訟費用を払ってまで裁判に持ち込むというのは、いかにも不合理や。


つまり、現時点でのこのケースで裁判を起こせるのは、その販売店だけやと思う。

その販売店の人間が「裁判掛けたら金がかかるんや」と言うてるくらいやから、実際には裁判になる確率は限りなく低いやろうがな。

新聞代の支払いで揉めて、客を裁判で訴えたという話は聞かんさかいな。こういうケースの結末は、ほとんどがその新聞代を払うて貰えず終いになるというのが圧倒的に多い。

実力行使で無理矢理、金を取っていくというのは、それだけで大変な犯罪になる。どんな、悪辣な金融屋でも、さすがに、そこまでの真似はせんし、できん。

ただ、しつこい販売店はいつまでも、その催促には来るやろうと思う。それに対して、絶対に払わんという腹が決まっとるのなら問題はない。間違いなく、あんたの勝ちや。

せやけど、いつまでもそれに付き合うのがうっとうしいと思うのやったら、多少は金がかかるかも知れんけど、弁護士に相談するのも手やと言うたわけや。

実際、あんたのようなケースとは違うが、同じように新聞を取れとしつこく食い下がった販売店に業を煮やされた人が、弁護士に相談したということがあった。

その弁護士が、その新聞社に電話したとたん、あっけなく解決ついたというのがあったさかいな。

もちろん、ケース・バイ・ケースやから、100%そうなるとは保証はできんが可能性はあるということや。

弁護士に相談するだけなら、30分で5000円程度というのが一般的な額やとされとる。それが高いかどうかの判断はあんたに任せる。

本格的に、交渉まで頼むのやったら、費用もそれぞれやろうが、裁判にはならんやろうから、それほどかからんのやないかな。まあ、その辺は、当の弁護士に聞いて貰わな、ワシからは何とも言えんがな。

この件は、あきらめて購読するのやない限り、長期戦が予想されることやと思う。どうされるかにもよるが、何か動きがあれば、また知らせてほしい。


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