新聞勧誘・拡張問題なんでもQ&A
NO.467 後々何かのトラブルになったりしないでしょうか?
投稿者 Y.Tさん 投稿日時 2007.10. 5 PM 7:37
本日、契約してしまったのですが、拡張員さんの方に「3か月分の料金を置いていくから新聞をとってくれませんか? 新聞配る名義だけたのみます。また、今回取ってくれたら今後のセールスも一切無しです」と言われ契約しました。
そして拡張員さんは言った通りに3か月分の料金も置いていきました。また、契約書に今回限りの契約(今後セールスをしない)という事も記されてました。
これって何か裏があるんでしょうか?
拡張員さんは「今回は自腹切ってでも契約取らないと飛ばされる。後、お金置いていった事は言わないで。首切られてしまう」とも言っていました。
これって後々何かのトラブルになったりしないでしょうか?
回答者 ゲン
『これって後々何かのトラブルになったりしないでしょうか?』ということやけど、そのことが販売店に洩れずに、また、あんたが受け取った金を毎月支払ってさえいれば、もめ事になることは少ないやろうと思う。
ただ、『今回取ってくれたら今後のセールスも一切無しです』というのは怪しいがな。一般的には、一拡張員の約束でそれが守られることは、まずあり得んことやさかいな。
それができるのは、そこの販売店のトップだけやが、常識的にそんな約束をしてまで契約を取りたがるというのは考え辛い。
販売店の多くが、最初に多少の出費をしてでも契約を取るのは、その客に続けて購読してほしいと願うからや。一過性、あるいは一度きりの客など有り難くも何ともないやろうしな。
ただ、購読期間中、そこの拡張員が勧誘に来んというのなら、確かにそれは当たっとるとも言える。
ワシら拡張員には、現読拡張禁止という原則があるさかいな。来たくても、その購読期間中は来られんわけや。
せやから、そのことについて問い詰められると、「購読期間中、ワシは勧誘に来られんという意味で言うたんや」と開き直る拡張員もいとると聞く。詭弁以外の何ものでもないがな。
そんなわけやから、あんたへの勧誘がなくなるというのは考え辛いと思う。
そこの販売店の従業員は必ずと言うてええほど、止め押しというて契約の継続依頼に来るはずや。
彼らも、そのノルマを課せられとるのが普通やから、少々のことではあきらめんと思う。何度でも来るやろうな。
どうしても心配やということで、それを確かめたければ、その販売店に問い合わせるしかないが、おそらく「そんなことはできん」と一笑に付されるはずや。
その際、契約書に『今回限りの契約』と書かれているからと、そのことにあまりこだわりすぎん方がええと思う。
その販売店もおかしいということになり、あんたと拡張員との間のことを詮索して今回のことがバレるおそれがあるさかいな。
その拡張員が『お金置いていった事は言わないで。首切られてしまう』と言うたというのは、そのとおりで、これは禁止事項に指定されていて、発覚すれば、即、解雇という決まりになっとるようや。
特に関東方面でそれが顕著やという。
もっとも、その関東以外では、新聞代に相当する現金を渡してまで契約を取るようなアホな真似をする拡張員は少ないがな。少なくとも、ワシらの方では考えられんことや。
そんなのは面倒やから、いっそのことクーリング・オフしたらどうやと思われるかも知れんが、それも同じことで、そのことが発覚するだけのことやと思う。
断言はできんが、その販売店は、拡張団および拡張員にその3ヶ月契約分以上の拡張料を支払っとるということが考えられる。
その拡張員が、自腹を切ってその新聞代を負担しとるというのなら問題は少ないが、その販売店がその拡張料以上のものを支払っていた場合、この契約によりその販売店は損害を受けることになる。
そうなれば、あんたに文句を言う販売店もいとるかも知れん。拡張員と結託して損害をかけたことになるやないかと言うてな。
もちろん、このケースはあんたが責められる謂われなどはない。禁止行為と知りつつ同意したという道義的な部分は別にして、法律的にも何かの罪に該当するということでもないしな。
ただ、もめ事には発展するおそれがあるということや。
加えて、あんたが原因でこのことがバレて、実際にその首が飛ぶようなことになった拡張員が恨むかも知れんということも十分考えられる。その拡張員次第で、それがトラブルになるかも知れんわな。
結論として、トラブルを避けたいのやったら、このまま静観しといた方が得策やということになる。
あんたが騒ぎ出さん限り、このことが販売店にバレることはないはずやし、その拡張員にしたところで、おそらく口が裂けてもあんたとのことは喋らんやろうからな。
ただ、その販売店から勧誘に来るのを止めさせることは無理やと思うてなあかんがな。
『これって何か裏があるんでしょうか?』というのは当然やと考えてなあかん。
「世の中には、タダより高い物はない」と昔から良う言われてたことや。昔の人にとっては、タダの物には必ずリスクが伴うものやというのは常識の一つもあるさかいな。
そして、それはこれからも変わることのない真理やと思う。
ちょっと考えたら分かりそうなもんやけど、新聞を売り込むことを生業にしとる見ず知らずの拡張員が、何のメリットもなしにそういうことをするはずがないわな。
また、ボランティアでそんなことをする拡張員もおらんから、相手のためを考えてのことやない。すべては自分のためや。
ただ、今回は、その新聞代も貰うとるのやから金銭的な損失がないということで良しとするべきやないかな。
『今後のセールスも一切無しです』というのが守られんのは納得いかんと思われるかも知れんが、もともと、そんな約束は成立するはずのないものやさかいな。
そんなことを考えるよりも、本当にいらんものやったら、きっぱり「いらん」と断るという癖をつけといた方が、これからのあんたのためになると考えるがな。
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