新聞勧誘・拡張問題なんでもQ&A

NO.48  どこの新聞を購読すべきでしょうか?


投稿者 スギ様 35歳 男性 関東居住 投稿日時 2004.12.4 PM8:56

NO.47で理論的なご返答頂き、よく理解出来ました。
正にその通りの回答だと思いました。

ところで、自宅前が販売店なのか?私の家には勧誘が来ません!灯台もと暗しでしょうか?
バイクはすごく良く整理整頓されておられるし、店長さんも躾に厳しいなと、話を聞いていて思います。(良い販売店なのでしょうか?)

質問です。
私に合った新聞はどこなのでしょうか?
各新聞社のカラーがなんとなく分かった上で、私の意見もいれて。

そんなのアンタの方で勝手にしろ と言われればそれまでなのですが、敢えてご意見をお聞きしたいと思います。(私の各社の感想も含め)

Y新聞(右寄りと言えば右寄り。中身が薄い→特に社会面の突っ込みが足りない。 本当にYウィークリーを出版している会社と企業体が同じなのか?と言う疑問もある。

あれは、私的には、くだらない駄洒落にも飽きた、アエOなどとは違い、良く取材された中身の濃い雑誌だと感心。ただしY新聞は、総じて中身は中立的。)

A新聞(はっきり言って、偽善者的論調。私は、30歳になって、それに気付きました。左寄りで社会正義を論じているかと思うとそうでもない。根本には、エリート意識が見え隠れする。読んでいてネガティブな記事ばかりで気持ちが落ち込む。ただし、社会面、社会の問題点を追及する論調には感心。第三・第四の権力としての、『声』欄の使用用途は幅広い(記載されればの話)。倫理面の意識が強いのか?

M新聞(よーく考えると、ここが一番、左寄りの論調。ある面、○旗以上のものを時に感じる。 中身は、Y社・A社には及ばない。中途半端)

NK新聞(その日の経済を浅く深く知るには、140円と言う金額は安いのだろうか?と言うより、これは新聞なのだろうか??私的には、『掲示板』だと思う。

S新聞(明らかに右寄りなのが、論調を見ていて、はっきりしてておもしろい。が、私は買わないし読んでもいない。安ければ良いと言うものでもない)

T新聞(すみません。私の居住地域ではないので、良くわかりません)

私の好きな色は、いわゆるモノトーンでして、ゲンさんの性格判断ですと、A新聞が向いているのでしょうが?私の血液型はO型です。(ちょっと熱血漢?)

好きな政党は現在ありません。全部とりたいところですが、予算の関係もありまして悩んでいます。

また、購読したら、基本的に違う会社に変えたいとは思いません。(紙面に目が慣れるのに苦労します)


回答者 ゲン

今回はいろいろ質問があるようやから、順番に答えよう。

『自宅前が販売店なのか?私の家には勧誘が来ません!灯台もと暗しでしょうか?』

灯台もと暮らしと言えばそうやな。しかし、中には販売所が近所の拡張を禁止しとる所もある。近所での揉め事は適わんちゅうてな。

拡張員もそういう制約がない場合でも、近所の勧誘に行く者は少ない。近所やから当然、そこの新聞は購読しとると思うんやな。せやけど、こういう所は意外に他店の新聞を購読しとるということが多い。

ワシは、この近所には良う行くがな。その店の評判がそれほど悪うない場合は、やはり口説き易い。近所のよしみというのは、まだ強いもんや。

ただ、その場合は、一言、販売所のトップに断ってからの方がええ。過去にどんなトラブルを抱えとるか分からんからな。迂闊に行くと寝た子を起こすようなもんで大変や。

『良い販売店なのでしょうか?』

あんたが客観的に見て「バイクはすごく良く整理整頓されておられるし、店長さんも躾に厳しいなと、話を聞いていて思います」と言うのなら、悪い販売店やないと思う。

ただ、善し悪しの判断は、その人間の立場により違うとは思うけどな。ワシが悪くはないと言うたのは、あんたの話から、近所の人には好意的に感じて貰い、また、迷惑もかけてないなという理由からや。

ワシに言わせれば、バイクの整理整頓とか従業員の躾に厳しいというのは、当たり前のことやと思う。もっとも、この業界は、その普通のことが評価され易いということがあるんやがな。

実際に、その販売所がどうかというのは、やはり内部に入ってみんことには分からんやろうと思う。これは、どんな職場にでも言えることと違うかな。

『私に合った新聞はどこなのでしょうか?』

相談を受けとる身やから、勝手にしろとは言わんが、やはり、それは、最終的には自分で決めなしゃあないことやと思う。

そのための判断材料の一つとして、ワシみたいな者の意見や感想でええのやったら、参考にしてくれたらええ。

まず、新聞の善し悪し、性質、内容を論じる前に、あんたが新聞を購読しようとする目的や理由を自問することの方が先やろと思う。何のために必要かという答えがあれば、購読する新聞も自ずと決まってくるはずや。

もっとも、あんたの中ではすでに決まっとるはずやけどな。その確認が欲しいのやないかと思う。

しかし、ワシはあくまでも拡張員で売る側やから、新聞に対する視点は利用しようとするあんたとは違うと思う。利用する者と売り込む者の視点のこの違いは大きいよ。

商売柄、新聞は良う読む。毎日というわけにはいかんが、ほぼ全紙の新聞には目を通す。当たり前やが、買うては読まん。拡張に行く販売所には、他紙の新聞は大抵揃うてるから、そこで読む。

新聞販売所はその地域では競争で敵対しとると思われがちやが、一方では協定を結んどる所も少なくない。多くは、過剰景品の抑制のためや。こういう所は、儀礼的にお互いの新聞を購読するということになる。それで、他紙の新聞が揃うてるというわけや。

各紙の論調もワシなりには把握しとるつもりや。せやけど、その話を客とするほど、現場では役に立たんがな。

ただ、中には、あんたのように鋭く切り込んでくる客がおる。その時に、やはり、良う分かりませんでは格好つかんから、せめて、話の出来るくらいにはと思うて読むくらいはする。

ワシは、このサイトで事ある毎に、新聞営業の場合「売り込む新聞自体にそれほどの違いはない」「新聞の良さを売り込んでも、残念なことやが、ただ徒労なだけや。ほとんどの人間が聞く耳を持たん」と言うてるが、これも事実や。

それには、その新聞の良さをワシら新聞営業のプロの拡張員がいくら力説しても、どこか嘘臭く聞こえるということもあるやろ。まともに聞く人間は少ない。

せやから、ワシはそういうことが話せる客やと見抜くまでは、なるべくそういう話題には触れへんようにしとる。

ワシは現在、Y新聞の拡張をしとるから、本来、そういう客の前では、そのトークをするのやが、今日はそういう立場やないから、ワシの正直な思いを話す。これは、まだ誰にも話したことがない。

ワシの新聞に対する見方は、二つある。

一つは、正確な情報はどの程度あるかということや。特に事件報道の記事は、どことも危うい。新聞報道の正確さは本来100%やないとあかんと思うんやが、それを望むのは酷やと思う。

紙面を作るには、そのための時間が必要やから、タイムリミットがどうしても関係してくる。十分な取材の上ということが理想やが、実際問題としてそれでは記事にならん場合がある。勢い見切り発車的な記事になる。

ニュースは新しくてタイムリーやから値打ちがある。多くは他社に先駆けて発表しようとする。スクープというやつや。これが無理を生む。

記事の裏付けをしっかりとるのは必要なんやが、そのスクープに間に合わせる時間とのせめぎ合いで「ええい、いてまえ」となることが、ままあると聞く。

それで、過去、幾多の問題を新聞社は抱えてしまっている。そういう問題のない新聞はないと断言出来るほどにな。

記事も人間が書く以上、ミスや勘違いもある。あるいは、書けない立場というものもある。報道の自由とは言うが、実際は制約に支配されとると言うてもええ。

現場の記者が書きたくても書けんことは山ほどある。それで、真実が歪められることなんか枚挙に暇がない。

しかし、読む側はそれでは困る。事実と思っていたのが、実は間違いでしたというのでは話にならん。

どこの新聞が信頼出来るかと訊かれると、残念やけどどこもないと答えるしかない。似たようなもんやとな。

それでも、無理に優劣をということなら、確率的には取材力が高い方が信頼性はあるやろと思う。ワシは新聞社内部のことまでは知らんから、数字で判断するしかない。

単純に比較すると A>Y>S>M というのがワシの見方や。これは、単に従業員数と取材網の比較だけやから確かなことやない。参考程度ということにしておいて欲しい。

ワシの基本的な見方は、新聞には誤報や間違い、意図的な作為などは潜んでるやろなということや。せやから、必然的に裏読みばかりする癖がついてしもうたがな。

もう一つは、あんたの重要視している内容や。

しかし、これは、人によって見方、感じ方が違うから、何とも言えん。ワシはと言えば、売り込む新聞との比較で常に他紙を読む。

『Y新聞(右寄りと言えば右寄り。中身が薄い→特に社会面の突っ込みが足りない』

Y新聞は一般大衆向きということにコンセプトをおいている。目的は広く大衆に支持され部数を伸ばすということや。これは、ある意味、大成功を収めた。かつての念願やったA新聞を部数で凌駕し、部数、日本一、いや今や世界一なんやからな。

しかし、そういうコンセプトは当然ながら独創性に欠ける。どうしても八方美人的な要素を伴う。「中身が薄い→特に社会面の突っ込みが足りない」とあんたが感じるのも無理のないことや。

当たり障りのないのが、一般大衆向けということなんや。当然、内容も中立という立場が増える。少なくとも、Y新聞はそう思うとるのと違うかな。それを、良しととるか、中身が薄いととるかは読者次第やということや。

ワシはY新聞を売り込む者として、一般大衆性をアピールする。「一番多く、みなさんに支持して頂いている新聞です」と、このトークにそうかと納得する者もいれば、反発する者もおる。相手次第で売り込み易い新聞ではあるがな。

評価の裏には反発がある。反発があるから評価されとるとも言える。あんたが嫌いな球団も好きな人間は多く存在するということを考えて貰うたら分かり易いやろと思う。

『本当にYウィークリーを出版している会社と企業体が同じなのか?と言う疑問もある』

この違いは、単に部署の違い、担当記者の違いで説明出来ると思う。ワシはあんたのような見方で読んだことはないが、あんたがそう感じたとしたら、Yウィークリーの記事を書いた記者か編集者と波長が合うのと違うかな。

企業が同じであっても書く人間によって違う。人間には、それぞれ個性、癖というものがあるから、同じ人間の書いた記事でなかったら違って当然やと思うがな。

あんたが何の仕事をしとるか知らんが、同じ職場でもそれぞれ違う考えの人間はおるし、仕事の出来もいろいろやないのかな。そういうことやと思う。

『A新聞(はっきり言って、偽善者的論調。私は、30歳になって、それに気付きました。左寄りで社会正義を論じているかと思うとそうでもない。根本には、エリート意識が見え隠れする。読んでいてネガティブな記事ばかりで気持ちが落ち込む』

こういう風に受けとる人間は多いな。実は、ハカセもあんたと同じことを言うとった。どうも、正義感の強い人間はそう感じるようやな。ワシは、人それぞれという考えが強いから、論調は一つの意見くらいにしか思わんけどな。

ただ、このエリート意識というのだけは、読者に結構な影響を及ぼしとるというのは分かる。A紙の現読者にはこのタイプが多いのは事実や。

せやけど、ワシは、それが悪いとは思わん。自分に自信を持つのはええことや。人を馬鹿にさえせえへんかったらな。

読んでて気持ちが落ち込むというのやったら、あんたには向いてないのかも知れんな。

『M新聞(よーく考えると、ここが一番、左寄りの論調。ある面、○旗以上のものを時に感じる。 中身は、Y社・A社には及ばない。中途半端)』

あんたがそう感じることを否定する訳にはいかん。何度も言うが感じ方は人それぞれやからな。確かに、多くの人間がそう感じとるように左寄りの論調はあると思う。是非は別にしてな。

中身が他と劣るというのは、 ワシは一概にそうやとは決めつけられんけどな。ワシの印象は記事の内容にさほどの優劣はないと思うとる。もし、あるとすれば、その記事を書いた人間の差やろと思う。

『NK新聞(その日の経済を浅く深く知るには、140円と言う金額は安いのだろうか?と言うより、これは新聞なのだろうか??私的には、『掲示板』だと思う)』

これも、あんたの感じ方やからそれでええと思うが、ワシの意見をと言うことなら違う。売る側の立場になれば、この新聞は理想的な新聞や。

まず、ターゲットがはっきりしとる。拡材を必要とせん唯一とも言える新聞や。内容は、ワシ自身、経済というか金のことにあんまり関心がないから、深いのか浅いのかは良う分かんが、根強い支持者がおることは事実や。

ワシらが、一番、切り崩せんのはここの読者やからな。ここの読者だけが、新聞紙面の重要性で購読しとるように思う。

『S新聞(明らかに右寄りなのが、論調を見ていて、はっきりしてておもしろい。が、私は買わないし読んでもいない。安ければ良いと言うものでもない)』

ワシは、ここの拡張もしてたから分かるが、全国紙で一番、斬新的なアイデアを出す新聞やと思うとる。例えば、紙面にカラーを取り入れたのも、ここが最初や。

あんたは関東のお人やから分かりにくいかも知れんけど、ワシら関西人の気質に一番近いのがこの新聞やないかと思う。せやから、関西ではそこそこ人気は高い。しかし、他ではもう一つというのは否めんがな。

『私の好きな色は、いわゆるモノトーンでして、ゲンさんの性格判断ですと、A新聞が向いているのでしょうが?私の血液型はO型です。(ちょっと熱血漢?)』

これは、Q&A NO.3を見てそう思うたのやと思うが、あれは客層の便宜的な分別で、ただの目安や。たいした根拠はない。経験的という以外はな。性格判断と呼べるほどのもんやない。あまり、気にせんといて欲しい。

ワシのあんたからの質問の答えとしたら、こんなもんやけどええかな。話が長いだけで、たいして参考にはならんかったのと違うかな。

ワシの最後のアドバイスとして一言、何も一つの新聞に絞ることはないと思うけどな。気に入った新聞をじっくり探せばええ。

そういう人のための情報として、1週間程度の見本誌はどこの新聞も無料で配布しとるから、何社か期間を別々にして読み比べるというのも、一つの方法やないやろか。

但し、決めた後、購読紙以外の新聞の勧誘への対処は、ちゃんとせなあかんけどな。まあ、せやけど、あんたならそんな心配はないやろ。しっかりしてはるから。


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