新聞勧誘・拡張問題なんでもQ&A

NO.485 拡張員で出世できますか?


投稿者 prison さん  投稿日時 2007.11.16 AM 3:42


お疲れ様です!
はじめまして、自分も拡張で飯食ってる20代後半の者です。

拡張員をやりつづけたら、将来シュッセとかってあるんでしょうか?


回答者 ゲン


何をもって出世とするかというのは、人それぞれ捉え方が違うと思う。

富と名声を得、権力者になるというのもそうなら、小さな店舗や会社を起業するというのも、人によりその範疇に入る。

一般の会社やと、主任、係長、課長、部長、重役、社長と駆け上る毎に出世ということになる。

そういう意味で言えば、拡張団もれっきとした営業会社が多いわけやから、同じように、その社内の肩書きが上がる度に出世ということになるのやないかな。

拡張団の場合は、その呼び名が、リーダー、班長、部長、団長というだけで、内容は一般の会社の役職と同じや。

また、それによって、胸を張れるかどうかも個人の捉え方、考え方次第やと思う。

自虐的に、所詮、拡張員やと考える人間にとっては、そんな肩書きは出世の内には入らんやろうし、誇りを持っとる者にとっては立派な出世なわけや。

ただ、どんな世界でもそうであるように、実力と運がないと出世できんことに変わりはない。

その実力、運次第では、団長、つまり会社の社長になるのも夢やないさかいな。

いくら業界の社会的な評価が低いというても、会社の社長ともなれば、また世間の見方も違うわな。

単に、有名になるというのも出世の内やと考えるのなら、そのハードルはもっと低くてええかも知れん。

そのええ例が、ワシや。

自分で言うのも気恥ずかしいが、今や『新聞拡張員のゲンさん』と言うたら、この業界では知らん者の方が少ないやろうと思う。

そのワシはと言えば、人より飛び抜けたものなんか何も持ってない、50歳半ばの普通のおっさんや。

ただ、ハカセという人間と知り合いHPに協力しただけの一介の拡張員にすぎん。

多少は、HPで能書きをタレとる分、拡張員としての営業実績はそれなりにあるつもりやが、それにしてもワシ程度の人間は、この業界には、それこそ掃いて捨てるほどいとる。

ワシが知る限りでも、ワシ以上にすごい実績のある拡張員は、十指に余るさかいな。

それでも、名が売れたということで言えば、ワシの方が上ということになる。

もっとも、ワシ自身は、そんなもの有り難いとも何とも思わんから、未だに本名を晒すつもりもないし、これからもない。

というか、ワシが『ゲンさん』やと言うのは、やはり気恥ずかしいさかいな。それには、ワシ自身の実力でそうなったんやないという思いもあるしな。

大半は、ハカセの書く文章によるものや。その実像も若干、違うとも思うしな。HP上のワシは、少し格好良すぎる。

まあ、HP上の『ゲンさん』は、多くの人にとって想像上の人物であった方がええから、それはそれでええかも知れんがな。何かでヘタに出たら、それらの人の夢を壊すかも知れんさかいな。

あんたの思い描く『ゲンさん』は、あんただけの存在やし、その他の人の『ゲンさん』はまた別のイメージやと思う。

つまり、100人にとっての『ゲンさん』は、100人いとるということや。

正体を知っとるのは、ハカセ一人やが、ワシは、それで十分やと思う。

あるとき、こういうことがあった。

「あんた、新聞拡張員のゲンさんて知ってるか」と、顔見知りの団長からそう聞いてきたことがあった。

「いや、知らんけど、誰やそれ?」と、当然のようにとぼけた。

「HPで有名やないか。なかなか勉強になることも多いから、いっぺん(一度)見といた方がええで」

「へえー、ほな、そのうちに見とくわ」

このとき、思わず「おおきに」て言いそうになったがな。

正直言うて、このとき、「ワシも有名になって認められたんやな」と実感したもんや。少し、気分が良かったな。

話が自慢話みたいになってしもうて申し訳なかったけど、あんたが単に有名になりたいということなら、ワシのようにHP上でもなれるということや。

それは、もちろん、あんたでも、他の誰でも可能や。

ただ、有名になるのもそうやが、出世というものは、本人の実力や努力次第で可能になるものでもないと思う。

そこには、どういう人間と知り合えるかという運のようなものもあるさかいな。

ワシなんか、50歳すぎて人生の先がそろそろ見え始めてきて、もうこれ以上変わることもないやろうと考えていたけど、ハカセという人間と知り合ったことで、いつの間にか、こうなった。

ただ、今はまだ、この業界ではという程度やが、このHPが続く限りは、さらに名が知られることになるかも知れん。少なくとも可能性だけはある。

人は例え、どこで何をしていようと、日々の生き方次第では、必ず何かのチャンスはやってくるというのを実感した。

ほんま、人生はつくづく面白いと思うで。

ただ、そのための条件はあると思う。

それは、現状にクサらず何事にも精一杯、打ち込んで頑張るということや。

ワシは、この拡張員を含めた、営業の仕事というものに、それなりに真剣に取り組んできたつもりや。

せやからこそ、ハカセもワシの話に動かされたのやと思う。

これが、「所詮、ワシは拡張員や」という考えで自虐的な日々を送っていたら、そうはならんかったはずや。

そんな人間の口から出るのは愚痴しかないやろうしな。

どんなに奇特な人間でも、単なる愚痴で心を動かされることはないわな。

あんたは、まだ20歳代というのやから若い。間違いなく、これからいくらでも、有名になれ出世できるチャンスは巡ってくる。

ただ、そうなるためには、人から認められ、手を差し延べられる人間でなかったらあかんと思う。

そのためには、どこで何をしていようが、今を精一杯頑張ることや。間違っても、「所詮、自分なんか」とか「何をやっても無理や」とは考えんようにせなあかん。

あきらめた人間には、誰も手を差し延べるはずもなく、どんなチャンスも巡って来んさかいな。


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