新聞勧誘・拡張問題なんでもQ&A

NO.497 新聞の契約開始について


投稿者 トヤマさん 大学生  投稿日時 2007.12.14 PM 8:10


初めまして。今、自分は大学1年生です。

先日、ある地方紙の拡張員が自宅を訪問し、新聞の購読を勧めてきました。

自分は大学3年から新聞をとろうと考えており、そのことを伝えると「なら、とるなら早いほうがいい。もし必要ないならば3年からとってくれればいいから」と来年の春から1年間の契約をしてしまいました。

この場合、本当に2年の時、新聞をとらずに、3年から新聞をとることはできるのでしょうか。

拡張員の人はなんだか性格のよさそうなおじちゃんだったのですが、契約書にはそのような特別な注釈は無く、来年の春から1年間の契約になっていました。

また、契約が違っていた場合契約解除はできるのでしょうか。


回答者 ゲン


『この場合、本当に2年の時、新聞をとらずに、3年から新聞をとることはできるのでしょうか』ということやけど、その契約書が『来年の春から1年間』となっているのなら、このままやとそのとおり新聞が投函されるはずや。

こういう場合は、大学3年生の春、つまり2009年4月から1年間の契約をしておくべきやったと思う。

まあ、それを今更言うても仕方ないがな。取りあえず、この状態を回避したいのやったら、その販売店に「2009年4月からの契約の変更」を頼んでみることや。

たいていの販売店なら、契約日の変更には快く応じると思う。

もし、応じられないと難色を示すようであれば、あんたの言う『先日』というのが、クーリング・オフの期間内やったら、それで解約するという手もある。

クーリング・オフは文書で通達するしか法的効力がないとされとるから、具体的には、近くのJP(日本郵便)に行って、内容証明郵便、配達証明付きハガキ、簡易書留郵便ハガキで出すというのが一般的や。

その詳しいことは、『NO.144 クーリング・オフについて教えて下さい』を見て貰えば、分かると思う。

但し、今年の10月1日から民営化された関係で、それらの取り扱いが違う地域があるようやから、詳しくはJPの受付窓口で確認してほしい。

契約をした日を含めて8日間以内に、当該の販売店にその文書を送付し、貰った景品類を返せばそれで終わる。

多少は費用がかかるが、クーリング・オフを望むのなら、仕方のない出費ということになる。

あんたの場合、次のJPの営業日である12月17日をリミットとすると、契約日が12月10日以降でないと、そのクーリング・オフはできんことになる。

それが間に合う状況なら、契約期間の変更依頼は、12月15日、ないし12月16日中にしておくことや。

それで、契約期間の変更に応じてくれたら、そのクーリング・オフをする必要はないわけやからな。

但し、その場合は、契約書にはちゃんと「2009年4月から」と訂正してもらうようにしとかなあかんで。

口約束だけやと、中には、とぼけて「そんなことは知らん」と言うて、来年から新聞を配達する販売店もあるようやからな。

販売店が、契約期間の変更にも応じず、クーリング・オフの期間もすぎとるようやと、少しばかり、やっかいや。契約の解除も簡単にはできんと思う。

『契約が違っていた場合契約解除はできるのでしょうか』ということやが、それを主張するのは無理があると言うしかない。

契約書は、その場で渡されとるのやから、そのときにその内容は一目で確認できたはずや。普通は、契約開始日くらいは確かめる。また、それが契約する場合の常識やと思う。

よしんば気がつかんかったとしても、その契約書にサイン捺印していれば、そのすべてを納得して認めたことになる。当然やが、契約書に書かれた内容が優先する。

契約が違っていたと主張して解約するには無理があると言うたのは、そういう理由からや。確認不足を契約の相違とは言わんさかいな。

この場合の契約解除の申し入れは、あんたの側の自己事由ということになる。どうしてもそれを望むのなら、その販売店と話し合うて解約するしかない。

一般的には、ペナルティとしての解約違約金を支払ってということになる。その金額に関しては、業界で決まったものはないから、その販売店との話し合い次第や。お互い納得の行く線で決めるしかない。

あんたにしたら納得のできんことかも知れんが、どんな契約であれ交わした以上は、その場で確認してから、署名、捺印をせなあかん。

そして、契約した以上は、責任が伴うということも知っておく必要がある。それが、人間社会で生きていく上での鉄則やと思う。

まあ、新聞購読契約程度のことは、それでも金額的には大したことはないと思うが、他の契約やとそうはいかんことも多いから心しとかなあかんで。

不注意は、それだけで不利になるさかいな。仕方ないということにはならん。契約というものは甘く見ん方がええと、老婆心ながら忠告しとく。

まあ、それほど心配せんでも、今回のケースやと、8割方は契約変更に応じてくれると思うから、まず、その販売店に連絡をしてみることや。

それで、だめな場合は、クーリング・オフの期間内なら、そうするのが、ええやろうと思う。

後は、自己事由での契約解除の話し合いをするか、あきらめてこのまま、来年の春から購読することにするかは、あんた次第や。良う考えて決めたらええ。

それで、また何か分からんことがあれば、いつでも遠慮なく相談してくれれば、その都度、アドバイスはするつもりやから。


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