新聞勧誘・拡張問題なんでもQ&A

NO.498 気持ち良く断れる方法と広告量の多い販売店の見分け方について


投稿者 リカさん  投稿日時 2007.12.17 PM 5:47


初めまして、リカと言います。

アドバイスをいただけると幸いです。そして重複してたらすみません。

@新聞拡張員の方にとって気持ち良く断れる方法があれば教えてください。

Aというのは最近、ドアを挟んでですが一度トゲのある断り方をして嫌な思いをさせてしまった様で、その数日後ドアチャイムを20回位連打されましたが怖くて居留守しました。

その事を根に持ってるという事だと思うのですが、引っ越すまでに、どうにか謝るというか、気持ちよく去りたいのです・・・。

この場合は次回来たときに謝るべきか、他の方法があるのでしょうか? 契約するのが一番だと思いますが後20日ほどで引っ越すので取れません…。

B新居先での契約(長期購読の予定です)の際、広告量の多い方の販売店を上手く知る方法はありますか? 

初めての土地で知り合いも居ません。短期購読で比べるほかないでしょうか?

変な文章ですみませんでした。どうぞ宜しくお願い致します。


回答者 ゲン


『@新聞拡張員の方にとって気持ち良く断れる方法があれば教えてください』ということやが、客の立場でそんなことを考える必要はあまりないと思う。

あんたの優しい心遣いは分かるがな。

新聞勧誘を含むすべての訪問販売というものは、人に喜ばれることが圧倒的に少ない職種や。

基本的に、相手の予期せんときにいきなり押しかけ、一方的にその時間を奪うことになるわけやから、迷惑やと思う人が多くて当たり前やと思う。

一般的な拡張員なら、1日、100軒ほど断られる中の数軒の人が、その話に耳を傾けてくれ、さらにその中の2、3軒の人から契約をしてもらえれば御の字やと考える。

それを、門前払いされて断られたからと言うて怒るような者は少ない。一々、そんなことをしてたんでは、身も心も持たんさかいな。

あんたの言われる『トゲのある断り方』というのが、どんなものなのかは分からんが、ワシらは普段から相当な言われ方をされ続けとる。

「新聞はいりません」「間に合ってます」と、きつめの口調で言われるくらいは、まだましな方で、「いらん」「二度と来るな」「さっさと帰れ」と罵声に近い言葉を浴びせられるのもそれほど珍しいことやない。

ワシ自身の体験やが、粉雪の舞っている冬の寒い日に「新聞屋ですが」と言うたとたん、頭からバケツで水をぶっかけられたこともあった。正確には、風呂の残り湯やったがな。

また、あるときは、ドアホンを押しただけで、ドアが開いて、いきなり木刀で襲いかかられたというのもあった。

まあ、それらは、特殊なケースやが、他人の家にこちらだけの都合で押しかけるというのは、そういう危険も伴う仕事なわけや。

つまり、ワシが言いたいのは、訪問販売員の営業員に、どんなに客の対応が悪くても怒る資格はないということや。売る者と買う者は、最初から対等やないさかいな。

多くの営業員は、その程度のことは心得とるから何を言われようと黙って立ち去るケースが圧倒的に多いと思う。

また、そのことを、しっかり認識しておかんと、とてもやないが、この仕事は続けられるもんやない。

ただ、中には、そういう客にインネンをつける輩がおるのも、また事実や。

しかし、この手の連中は、言われたことに腹を立てたというより、それをネタに脅しをかけ、なんとか契約させようという狙いでしとることで、その人間なりの営業手段でもあるわけや。

もっとも、ワシはそんな下劣で稚拙なやり方を営業とは認めんけどな。ただの強請(ゆすり)たかりでしかないことやと思うとる。

残念ながら、そういう輩相手には、どんなに丁寧に接して対応しても無駄やと思う。

そんなものが通じる相手やない。僅かでも揚げ足が取れると思うたら、それに食らいつくことしか考えとらんのやからな。

こういう輩と遭遇したというのは、ある意味、不運と言うしかないと思う。

もっとも、それやからあきらめろと言うてるのやないで。あまり、ひどいケースなら、警察にでも通報すればええ。

ただ、むやみやたらと警察に通報しても、それすら「警察の民事不介入」を盾に利用されかねんから注意しとかなあかんがな。

その具体例として、当メルマガに『第137回 新聞拡張員ゲンさんの裏話 ■警察の民事不介入の是非について Part2 不良拡張員の場合』というのがあるから、それを見てもらえば参考になると思う。

警察を呼ぶのやったら、その前に、必ず「帰ってくれ」の一言を発しとくことや。

これを言うてるにも関わらず居座れば、刑法第130条の不退去罪に該当することになる。

3年以下の懲役又は10万円以下の罰金に処するとある、立派な刑法犯やから、警察の民事介入という詭弁が通用することはないさかいな。

ただ、あんたが『最近、ドアを挟んでですが一度トゲのある断り方をして嫌な思いをさせた』という相手と『その数日後ドアチャイムを20回位連打された』という人間が、果たして同一人物やったのやろうかというのには、少し疑問ではあるがな。

先にも言うたように、拡張員にとって『トゲのある断り方』をされることなんか、それこそ数え切れんほどあるわけや。

1日、100軒断られたとして『数日後』となると、それが数百軒に及ぶ。それらを逐一、覚えておいて、仕返しにそんな真似をして廻るというのは、普通では考えられんと思う。

あんたにとって、その拡張員は、希で珍しい存在かも知れんけど、その拡張員にとって、あんたはその他大勢の中の一人にすぎんわけや。

それを、覚えていて、数日後にそういう仕返しを考えつくというのは、ワシも長いことこの仕事をしとるが、あまり聞いたことはない。

もし、そういう人間が実際にいとるとしたら、それは単なる恨みや怒りからやなく異常者に近い性癖の持ち主やないかという気がする。ストーカーじみた危険な奴や。

もし、『トゲのある断り方』をされたということで怒るのであれば、その場で『ドアチャイムを20回位連打』してなおかしいと思う。

普通の人間なら、その場はどんなに怒っても、その程度のことやと、2、3日もすれば、収まるもんや。それが、数日間、持続するというだけでも普通やないわな。

その二つのケースの拡張員は、それぞれ別人やった可能性の方が高いと思う。

もっとも、その拡張員の顔を見るなりして、それと確認されておられるのなら話は別やけどな。それなら、尚のこと、用心しとく必要がある。

まあ、例え、別人やとしても、世の中には異常性癖者というのがいとるから、女性の身としては用心するに越したことはないと思うがな。

一番無難なのは、嫌なら、あんたのしたようにドア越しに断るということや。例え、開けて対応したとしても、ドアチェーンくらいは常にするようにしといた方がええ。

そして、『この場合は次回来たときに謝るべきか、他の方法があるのでしょうか?』ということも、考えん方がええと忠告しとく。放っておくのが最善の方法や。

『引っ越すまでに、どうにか謝るというか、気持ちよく去りたいのです』という、あんたの気持ちは理解できるが、そんな思いは、その相手には絶対に伝わることがないと断言してもええ。

『契約するのが一番だと思いますが後20日ほどで引っ越すので取れません』という、あんたの思いを利用され、それでもええから契約してくれと持ちかけられるのが関の山やと思う。

引っ越してしまえば、その契約は消滅して、景品だけがタダ貰いになるとでも言うてな。実際には、あり得んことを平気で吹き込む輩も実際にいとるさかいな。

そんな言葉を真に受けて後悔したと、このQ&Aに相談されて来られる人も多い。

あんたは、文面から、相当に優しい心根の持ち主の人やと思われるが、事、訪問販売などの営業員に対しては、それを表に出さん方がええと言うとく。

客のそういう態度は、対面営業のプロである訪問販売員は、違う意味に受け取ってしまいかねん。

相手が優しいええ人やと理解するというのでなく、この人間なら押せば落とせるターゲットとして認識するわけや。

過去にも、あんたは、そういった訪問販売の営業員に粘られた経験があるはずや。つまり、その優しさは、相手には、格好の標的としか映らんわけや。

さらに言えば、普通の真面目な営業員にも、あんたの優しげな態度は、期待を持たせることになるから、罪な結果を招くことにもなる可能性が高い。

営業員は、いけると思うたら、全力を傾けて説得に当たる。しかし、あんたにその気はないのやから、結局は断られることになる。

その営業員にとっては、「骨折り損のくたびれ儲け」ということにしかならんわけや。

本当に嫌なら、その場で、優しさのカケラも見せずきっぱりと断ってほしいと思う。

当たり前やが、脈がないと思うたら、たいていの営業員は次の客を探すことに力を注げるからな。無駄な時間を使わずに済む。

ある意味で言えば、きっぱりと断るというのが、事、営業員に対しては最大の優しさということにもなるわけや。

それでも『トゲのある断り方』というのは、相手を挑発するおそれもあるから感心せんけど、毅然と「いりません」と言うくらいは心がけといた方がええと思う。

そして、僅かでも契約してもええなというときは、その条件を細部に渡って確認し、それが契約書に盛り込まれていることを確かめてから、サイン捺印する癖をつけておいた方がええな。

『B新居先での契約(長期購読の予定です)の際、広告量の多い方の販売店を上手く知る方法はありますか?』ということやが、これは、結構、いろいろな方法がある。

1.その地域で一番シェア(市場占有率)の多い新聞を購読する。

当たり前やが、折り込みチラシを入れる業者は、良く売れている新聞にチラシを入れたいというのがあるさかいな。

ただ、この場合、単に名が通っている新聞という理由だけで判断すると見誤ることもあるから気をつけなあかん。

例えば、Y紙と言えば、日本一の発行部数を誇る大新聞やが、東海地方においては、そのシェアは、5%あるかなしかの弱小新聞でしかないという現実がある。

当然のように折り込みチラシの量も、その地域でダントツトップのC紙の足下にも及ばんということになっとる。

この東海に限らず、ブロック紙や地方紙が全国紙を凌駕しとる地域というのはかなりあるから、注意する必要がある。

それについての大雑把な情報でよければ、ワシでも教えられるがな。

2.近所の住民に聞く。

これが一番、確かではある。普通、引っ越しすると、近所へもあいさつに行くと思うから、そのときに、それとなく聞くというものや。

これは、その地域の新聞販売店などの評判も聞ける場合があるから、ワシとしてはお勧めの方法や。当たり前やが、人に、その新聞を紹介する場合、たちの悪い販売店は避けるやろうしな。

それに、近所と仲良くするきっかけの話にもなるから、ええのやないかと思う。

3.販売店の建物、規模で判断する。

シェアというのは、その地域の新聞販売店毎でも違うから、一概に新聞社のシェアの判断だけでは分からん場合もある。

事実、東海でそのシェア5%程度のY紙の販売店でも、限られた地域では、シェア80%強と言われるC紙の販売店と比肩するケースもあるさかいな。

これを外形的に判断する方法の一つとして、その販売店の建物、規模というのも見るというのも一つの方法ということや。部数の多い所ほどその店構えも大きく立派やということでな。

その地域に引っ越しするまでは、何度か、そこに行くこともあるやろうから、それとなく見て廻るというのもええかも知れん。

普通、新聞販売店というのは、それほど離れた所にあるケースは少ないから、近所を廻っていれば、比較的簡単に見つけられるとは思う。看板もそれぞれ大きいことやしな。

他には、インターネットでその地域の新聞販売店がHPを運営しとる所もあるし、それに店舗などの写真があるはずやから、それで確認するというのも方法や。

4.各紙を読み比べる。

通常の地域やと、全国紙4紙、地方紙1、2紙が熾烈な拡張合戦をしとるケースが多い。

あんたの『短期購読で比べるほかないでしょうか?』というのも、一つの方法やが、それやと、時間もかかるから、引っ越してすぐの折り込みチラシによる情報収集の役に立たん可能性がある。

たいていの地域では、ほぼすべての新聞販売店から、引っ越し当日に勧誘員が来る確率は高い。

このとき、見本紙をというのを持って来るはずやから、そのときに契約せず、それらが揃うのを待てばええ。

その中から、折り込みチラシの多そうな販売店を選ぶ。チラシ重視の客は、これが、一番多いようやな。

5.朝刊を買う。

数社の新聞販売店に、朝の6時から7時頃の間に直接、朝刊を買いに行くという方法もある。

希に、引っ越し当日に、まったく勧誘に来ないとか、来ても1、2軒ほどというケースも地域によりあると聞く。

そんな場合は、めぼしい新聞販売店に行って直接、その日の朝刊を買うという方法もある。但し、これは、店の中に入って、折り込みチラシ入りの新聞をくれと言う必要があるがな。

販売店によれば、「新聞を売ってくれ」と言うと、本当に新聞だけしか渡さん所もあるらしいからな。もっとも、普通は、そうしたとしても間違いではないんやけど、あんたの目的には合わん。

また、店の前に設置されている新聞の自販機にはチラシが入ってないのが普通やから、それで買うというのも気をつけなあかんで。

朝の6時から7時頃の間に行くというのは、たいていの販売店では、不配や誤配などのために折り込みチラシ入りの予備的な新聞を用意しとることが多いからや。

早い時間やと、それを指定すれば売ってくれるが、時間が遅いと片付けられる公算が大きく、チラシ入りの新聞自体なくなっているということになる。

6.試読サービスを利用する。

すべての新聞販売店では、1週間程度の試読サービスというのを新聞社公認でしとる。それを各紙の販売店に頼めば、無料で読み比べらることができる。

これは、公のサービスやから、それで読み比べてから一つに決定すると、各新聞販売店に通告した上で、そうしてもええんやが、あんたの場合は、どうかなと思うたので最後に紹介することにしたわけや。

これが、一番確かで手間が少ない方法なんやが、最終的に一つに決めるということは、他を断るということになる。

相手の立場を考え気にしすぎるあんたに、それができるかということや。

それに、試読を頼まれた販売店同士が競争して、その間もかなり熾烈な勧誘合戦というのも考えられるさかい、それらを上手く断るというのは、あんたには難しいのやないかという気もするしな。

いずれの方法でも、ある程度は、折り込みチラシの多い新聞を知ることはできると思う。

ただ、スーパーや量販店のチラシが主にほしいということなら、たいていの新聞には、入っとるはずやと思う。それらの業者は、普通、その地域のすべての新聞販売店に依頼するもんやさかいな。

チラシの量が多いか少ないかは、それ以外の業者ということになる。

もっとも、そうは言うても、チラシが多く入っていれば、もれなく網羅しとると考えるのが普通やし、少なければ、その肝心のスーパーや量販店のチラシも入ってないのやないかと考えるのが人情ではあるがな。


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