新聞勧誘・拡張問題なんでもQ&A
NO.501 急にスランプに陥りました
投稿者 prison さん 拡張員 投稿日時 2007.12.21 PM 10:15
お疲れ様です!
急に、ここ2、3日カードがあがらないスランプに陥りました。
いつもと何も変わらないはずなのに全くダメです!
データは止めて白叩きをしてるのに反応が全くダメです!
何なんでしょうか。
回答者 ゲン
『急に、ここ2、3日カードがあがらないスランプに陥りました』という程度のことは、拡張員を長く続けとれば誰にでもあることやと思う。
もちろん、ワシにもある。
ただ、『いつもと何も変わらないはずなのに全くダメです!』と考えるのは、少し違うのやないかな。
確かに、あんたはいつもと変わらん方法で叩いて、それなりに結果も出されとるのやろうと思う。
しかし、当たり前やが、客はいつも同じ人間ということはまずない。
この拡張の仕事は、同じ地域で仕事していても、まったく同じ客と出会い、契約して貰えるということの方が希なわけや。特定の交代読者でも確保してない限りはな。
もし、いつも同じ客に勧誘していて、今回だけ、立て続けに断られたというのなら、何かあると考えなあかんやろうけど、そうやなかったら、ある程度、仕方のないことやと思う。
たまたま、あんたのやり方が通用せず、運悪く脈のない客ばかりと出会うてしもうたということになる。
人は十人十色とよく言われるが、実際はもっと複雑やさかいな。
知ってのとおり、この拡張は、大半の人間に断られる仕事や。
通常は、それでも、数多く当たるうちに、あんたの拡張パターンに嵌る客と出会えるもんやが、それが、たまたま、外れの人間とばかり遭遇したということになる。
もっとも、それをただの不運と嘆いて、それで済ませていては、また、そうなることになるがな。
そうならんためには『いつもと何も変わらない』ことがネックになっていると知ることや。
つまり、それだけ、あんたには拡張のための方法、引き出しが少ないということを意味するからな。
ワシが、このサイトでよく言うてることに、拡張方法は多いほどええというのがある。
特に、一般的な拡張員に多い「サービスしまっせ」ばかりの拡張やと、どうしても限界があるということや。こういうのは、それを望み、惹かれる人間以外は、最初から排除しとるようなもんやさかいな。
新聞の勧誘でできるサービスなど、どうでもええという人は結構多い。また、そう言われることで軽く見られたとして気分を害する人もいとる。
もちろん、すべての人に万能な営業方法などという便利なものはない。しかし、それにより近づけるための方法ならあると思う。
そのキーワードは、客にあんた自身を「気に入ってもらう」ことや。この気に入ってもらうということができれば、例え、いらんものでも買うてしまうのが人間や。
あんたも何かの買い物をするために店に入って、そこの店員や雰囲気が気にいれば、例え必要ない物でも何か買ってやりたい衝動にかられることがあるはずや。
それと同じことやと思えばええ。
拡張の目的は新聞を売ることやが、事、この仕事に関しては、それに専念するよりも自分自身を売り込む方が、結果を出せる確率は高いと思う。
サイトの『ゲンさんの勧誘・拡張営業講座』に、『第1章 新聞営業の基本的な考え方 人間関係構築編』 というのがある。
そのための方法を、ワシなりに解説したものがあるから、ええなと思える方法があったら取り入れてみてほしいと思う。
まあ、それほど難しく考えんでもええ。客に気に入られるためにはどうしたらええかというのを考えるだけでも、自然とできることも多いと思うけどな。
『データは止めて白叩きをしてるのに反応が全くダメです!』というのは、販売店から貰う過去読者のデータのことやと思うが、これなんかはアテにならんケースの方が多いわな。
たいていは、その販売店では、お越し(復活)ができんかった客で、何らかの問題を抱えとる場合が多いさかいな。
まあ、それでも門前払いが少ないという点で交渉の余地くらいはあるから、持って行き方次第では、何とかなるケースもゼロやないけどな。
データを元にするのなら、あんた自身のデータを活用することや。
ワシには、建築屋の営業をやってた時分から、手帳にその日の営業日誌というものをこまめにつける習慣がある。
冒頭でも言うたとおり、ワシにも、あんたと同じ、まったくあかんで坊主(契約ゼロ)の日が続いたことは何度もあった。
ただ、ワシは、そんなときでも、どういう状況でそうなったか、どういう断られ方をしたか、またその場合の戦法はどういうものやったのかというのを克明にメモしてた。
それが、次回の役に立つことが多かった。当然のことやが、あかんかった方法は変えたらええわけやさかいな。
その繰り返しをしとるうちに、いろいろな拡張法を身につけてなあかんという、当たり前なことに気づいたということや。
そして、自慢めいた話になるかも知れんが、ワシには建築屋の営業経験で、その家の造りを見れば、ある程度、その家の住人の性格を把握することができるようになった。
この仕事を始めてからは、それに加え、干してある洗濯物からでも、それを読み取れるようになった。
「彼(かれ)を知り己を知れば百戦して殆(あやう)からず」という、孫子の有名な教えがある。
相手を知ることと自分自身を知ることで、その戦いを勝利に導く、あるいは負けない方法が分かるというものや。
そうなれば、その家の前に立っただけで、契約できるかどうかというのも分かるようになる。少なくともワシはそうやった。
もちろん、これは、その繰り返しの経験を分析できた結果で、霊感とか超能力の類やない。失敗の連続がそれを生んだということやと思う。
その具体的な内容を説明するのは難しいが、要は、あかんかったときでも得られるものはあると知ることで、それ自体が自分自身の財産、データになるということや。
どんな経験も失敗も無駄になることはない。それを活かす方法はある。ただ、それを信じ意識してなかったら、ただのスランプに陥ってしもたなで終わるがな。
どんなマイナス要素も考え方一つでプラスに転嫁できるということを知れば、そのスランプも、ある意味、楽しめるのやないかと思う。
もっとも、そんな境地になれと言うても難しいやろうがな。ただ、物事をマイナスな方向ばかりで捉えとると、どんどんその深みに嵌るから損やと言うのだけは確かや。
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