新聞勧誘・拡張問題なんでもQ&A

NO.521 消費者センターについて


投稿者 テッツ 学生  投稿日時 2008.1.31 PM 11:21


すいませんちょっと消費者センターについてお聞きしたいのですが、わたしは、新聞を誤って契約してしまいました。

(去年の7月に)契約期間が2008年2月〜7月で契約になっています。 

そこで質問なんですが、途中で契約を解除したいのですが、消費者センターに電話して途中で契約を解除することってできますか?

よろしくお願いします。


回答者 ゲン


『消費者センターに電話して途中で契約を解除することってできますか?』ということやが、それは、ケースバイケースで違うてくる。

『わたしは、新聞を誤って契約してしまいました』というのが、あんたの側の勘違いによるものなら、相手の販売店がその解約に応じんかったら難しいやろうし、勧誘員の明らかな不法行為による契約なら比較的簡単に契約解除はできるやろうと思う。

消費者センターは、消費者の味方で相談さえすればすべて消費者の有利なように解決してもらえると考えとる人が多いようやが、それは違う。

消費者センターというのは、あくまでも地方公共団体が設置しとる行政機関やから、基本的には法律に基づいた解決方法しか示すことはできんと思う。

新聞販売店は全国に2万店以上もあり、その経営者それぞれの考え方というのがある。

解約の理由が、契約者の自己事由のものであっても、比較的快く解約に応じる販売店もあれば、誰が見ても明らかな不法行為をしている販売店が、てこでも解約に応じんというケースもある。

そして、後者のひどい場合は、その消費者センターの担当者すら、さじを投げることもあるということや。どうにもならんと。

そういう新聞販売店の人間にとって、消費者センターというのは直接の管理組織やないから、何を言われても関係ないと思うわけや。事実、そう言われて嘆く消費者センターの方もおられると聞くさかいな。

それなら、消費者センターへの通報は意味がないのかというと、そうでもない。やはり、その意見を真摯に聞き受け止める新聞販売店も多いさかいな。

つまり、それぞれの販売店の対応次第で、結果は大きく違うものになるということや。それと、消費者の相談内容によっても同様に違うてくる。

消費者センターというところは、無条件に消費者の味方をするわけやない。法律に照らして、明らかに無茶や理屈に合わんことを言うてたら、その相談者を諭(さと)すということもある。

ケースバイケースというのはそういうことや。

消費者センターに相談するのは、あんたの自由やから、止めはせんけど、そのための手順、準備はしといた方がええと思う。

あんたがどういう理由で、その契約を途中解約したいのかは分からんが、まず、その販売店にそう言うてみたらどうや。

先にも言うたように、比較的簡単に契約解除に応じる販売店もあるさかいな。

そういう所は、揉めることで将来に渡ってその客を逃がすことになるより、快く応じておけば、次回の契約につながると考えるわけや。

あるいは、その地域での評判を落とすのを嫌うということもある。

実際、快く解約に応じて貰えれば、あんたも、その販売店に好印象を持つやろうから、再度、勧誘された場合、また契約しようかという気にもなるやろうしな。

少なくとも、友人知人には、その販売店のことを悪く言うことはないやろうと思う。

もちろん、すんなり、契約解除に応じん販売店もある。特に自己事由という場合はな。

自己事由というのは、「新聞代が勿体ない」「読まなくなった」「他の新聞が読みたくなった」というような、およそ、その販売店とは何の関係もない理由のことをいう。

こういう場合は、一般的に解約違約金を支払って解決するということが多い。消費者センターでもその線での解決を勧めるはずや。

その場合、その消費者センターの担当者にもよるけど、個人で交渉するよりかは有利になることもあるやろうと思う。

そういう自己事由での契約解除を望むのなら、それを心しとくことや。

そうやなく、明らかな、不法行為による契約なら、消費者センターは相談に乗ってくれ、力にもなってくれるやろうと思う。

但し、これも先に言うたが、行政機関で法律の縛りがあるから限界もあるがな。その指示を無視されたからというて、何かの処分ができるわけやない。良くて関係機関へ通報するくらいや。

明らかな不法行為なら、むしろ、その新聞社の苦情センターや新聞公正取引評議会あたりの方が効果があると思う。

少々えぐいと言われる販売店でも新聞社や新聞公正取引評議会に睨まれるのは嫌という所は多いさかいな。

あるいは、その程度によれば、警察への通報という手も有効や。その不法行為に犯罪性があれば、逮捕ということも実際にあるしな。

方法は必ずしも消費者センターへ通報するだけやないということや。

もっとも、そのときどきで、どうするかは、あんたが判断すればええことやけどな。


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