新聞勧誘・拡張問題なんでもQ&A
NO.527 休止分の日割計算はどのようになっているのでしょうか
投稿者 broncos さん 投稿日時 2008.2.16 PM 11:00
N新聞を購読しているのですが、私の地域(愛知県)ではやはりC新聞のシェアが大きく配達販売店もC新聞の合配店?です。
仕事がら出張が多く(多いときは月に10日ほど)、新聞を止めてもらうことがよくあるのですが、今まではセット料金(4383円)をずーっと支払っておりました。
今月の支払いで、200円程度割引されており、電話して伺うと「日割計算よりセット料金が安くなった場合、その分を値引きしております」とめんどくさそうに答えておりました。
では、いつからいつまでの分が適用され値引きになっているのか教えてほしいと聞いたところ、わからないとのこと。文句があるならN新聞の販売部に聞いてくれとのことでした。
電話して聞きましたが、それは販売店との話であり回答できないとのことでした。
販売店により、配達しなかった日の料金について色々とあると聞きましたが、どのようになっているのでしょうか。
回答者 ゲン
最初に言っておきたいが、そのN新聞を扱っているから、そのC新聞の販売店が合配店ということではないと思う。
N新聞は全国紙という位置づけなのやが、その専属の販売店が、その他の全国紙、地方紙などの一般紙に比べると極端に少ないというのがある。
同様に、専門の拡張員も日本全国にいとるのやが、全国紙などに比べるとその数も少ない。
その関係で、他の一般紙にその営業と配達を委託しとるというケースが多いのが実状なわけや。
せやから、すべてということやないが、たいていの全国紙や有力地方紙の専属販売店で、そのN新聞を扱っているケースが多い。それを合配店やと勘違いされたのやと思う。
通常、この業界で合配店というのは、全国紙、地方紙を含むすべての一般紙を扱っている販売店のことを指す。それとは別に、2紙以上の新聞を扱う販売店を複合店と呼んどる。
これには、スポーツ紙、業界紙、機関紙などの新聞は除外される。それらは、すべて委託販売が主やさかいな。
合配店、複合店に対するものを、専属販売店という。そのC新聞の販売店はそれのはずや。もっとも、そこで他の全国紙をすべて扱っているというのなら合配店の可能性もあるがな。
あんたは、販売店、N新聞社の双方の対応に疑問を持たれとるようやが、そういうこともあるやろうなというのはシステム的に想像できる。
形の上では、そのC新聞の販売店は、営業も委託されとるということになっとるが、積極的にそうすることは少ない。
客からの希望があったとか、苦し紛れに勧誘員がその契約を取ったというケースがほとんどのはずや。少なくとも、販売店自体が、そのN新聞を積極的に勧誘するケースは少ない。
多くの専属販売店では、そのメインとなる新聞(業界で本紙と呼ぶ)以外は、部数を増やしても利益率や成績、その他もろもろの補助金、助成金などの関係で、あまり喜ばんということがある。
良くて、ないよりましと考える程度や。積極的にその勧誘に関与しないだけやなく、配達についてもサービスという感じでしとる販売店の方が多いと思う。
専属販売店とは、その名のとおり、ある1紙の新聞の販売、配達をするのを主たる目的として、その新聞社の許可を得て営業しとるわけやから、すべてがその新聞中心という考え方の所が多いということや。
そういうことも関係しとるのやとは思うが、そのC新聞の販売店にとって、あんたはそれほど有り難い客やとは思われとらんようやな。
もっとも、そのC新聞の販売店にとっては、どこの新聞であれ、新聞が1部でも売れて利益を得とるのやから大切な客には違いないと個人的には思うのやが、残念ながら、この業界でそう考える方がワシの知る限り少ないのは確かや。
せやから『文句があるならN新聞の販売部に聞いてくれ』という言葉が出てくるわけや。これが、C新聞の客やったらそういう対応はしてなかったと思う。
当たり前やが、そんなことを言えば即、その客を逃がすことにつながることになるさかいな。つまり、裏を返せば、その販売店にとって、あんたは大した客ではないということになる。
N新聞にしても委託販売しているという関係上、その販売店に強く言えないということもあり、『それは販売店との話であり回答できない』という対応になったと考えられる。
もちろん、そのN新聞も、あんたがN紙の専属販売店での客やったら、もう少し丁寧な応対にはなっていたやろうがな。
客の立場のあんたとしては、そのあたりのことが良う分からんから、なんでそんな対応になるのかと不満に感じたのやと思う。
『販売店により、配達しなかった日の料金について色々とあると聞きました』というのは確かやが、この休止分の新聞代については、業界で一定の指針がある。
たいていの販売店は、その指針に従って客にその新聞代の請求をしとるはずや。
このQ&Aに『NO.143 購読休止期間の扱いに関して』で、一般的な全国紙の場合について説明したことがある。
その部分を抜粋する。
このことに関しては、なかなか納得できんことやと思うが、この販売店の言うてることは、普通、一般的な対応やということになっとる。
それには、購読料金の決め方から説明せんと分かり辛いやろと思う。新聞1部売りの定価は、朝刊130円、夕刊50円と決められとる。駅売りやコンビニがそうやからな。両方で180円ということになる。
これをそのまま1ヶ月計算すると、180円×30日×消費税5%=5670円 ということやが、宅配の月決め契約者に限り、それを、特別に3925円でサービスしとるというのが、新聞社のスタンスなわけや。実に1745円もの値引きになる。
その内訳は、3748円×消費税5%=3924.9≒3925円ということや。これは、あんたの所と同じセット価格での場合やが、全国版と言うて、朝刊のみの地域ではまた違う。
全国版になると、2864円×消費税5%=3007.2≒3007円ということや。こちらは朝刊だけやから、130円×30日×消費税5%=4095円となり、1088円の値引きということになる。
新聞社と販売店の暗黙の了解で、このサービスを有効とする条件として、1週間という期間を設けとる。1週間以内は同一価格にしようという取り決めや。
つまり、23日から30日までの購読は、値段が一緒やという理屈や。せやから、あんたの場合は、10日間の休止にも関わらず7日分は除外して、3日分だけの値引きとなったわけや。
但し、ワシも「休止後の金額は一部160円になります」と販売店が言うてるということやが、その根拠は良う分からん。これは、おそらくこの販売店単独か、その地域のその新聞社系列の販売店の合意でそう決めとることやないのかなと思う。
しかし、これら上記のことは、一方的な取り決めや。契約書にもそういう記載はないし、新聞社のサイトにもそういう記述は一切ない。このことに関して聞けば答えるという程度や。
ということや。
因みに、これはハカセが複数の新聞社に確認を取ったことやから間違いない。
これをN新聞に当て嵌めてみると、コンビニ、駅売りが朝刊140円、夕刊60円ということになっとる。朝刊夕刊を併せて200円ということや。
これをそのまま他の全国紙と同じように1ヶ月計算すると、200円×30日×消費税5%=6300円ということやが、宅配の月決め契約者に限り、それを、特別に4383円でサービスしとるということになる。
こちらは、1917円の値引きになる。
このサービスを有効とする条件として、同じように1週間という期間を設けとるというのは同じなわけや。
それでいくと『今月の支払いで、200円程度割引されており』というのは、休止期間が8日間ということになる。7日間は値引き対象から除外されるから、残りの1日分として200円が値引きされていたということやと思われる。
あるいは、その販売店の勝手な判断で、1日100円として2日分、つまり9日間の休止やったというのも考えられるがな。
ただ、これについて詳しく説明せんということは、多分にええ加減な計算のもとに為されとることやという可能性もあるから、他のケースも考えられるかも知れん。
新聞社も立場上、その販売店の行為に口出しするわけにもいかず、すべてを容認しとるのやと思う。
あんたは、この事実を知ってどうされようというのやろうか。単に知りたいだけやと言うのならそれでええがな。
ただ、その販売店に不信感を抱くのなら販売店を変えるという手もある。
先にも言うたように、N新聞なら、あんたの区域の他の全国紙でも扱っている所があるはずやから、そこに配達を依頼することはできる。
その販売店に問い合わせて、その休止分の説明を受け納得できるのなら、そうすればええし、その販売店も同じような回答をするのなら、わざわざ販売店を変える必要はないかも知れんがな。
因みに、その販売店にもよるが、N新聞の場合、解約すると言うても、たいていは「ああ、そうですか」で終わるやろうから、あまりややこしいことにはならんはずや。
まあ、どうされるかは、あんた次第やけどな。
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