新聞勧誘・拡張問題なんでもQ&A

NO.541 拡張員と販売員の違いを教えてください


投稿者 匿名希望さん 学生  投稿日時 2008.3.17 AM 11:35


NO.540での適切な回答ありがとうございます。とても参考になりました。

ところで、拡張員と販売員の違いがまだよく分かりません。このサイトを見て拡張員というのがいるのを知り、何が販売員で拡張員なのか分からなくなってしまいました。

去年の4月15日から住んでいますが新聞勧誘に来たのは10月以降です。アパート付近では外から来る人はおろか近隣の人にも月に1回、会うか会わないくらいです。

出入りは決して少なくはないアパートなんですが。地方によって違うのでしょうか。東北です。

詳しく教えていただけないでしょうか。


回答者 ゲン


『拡張員と販売員の違いがまだよく分かりません』というのは単に呼び方の違いであって、一般の人にとっては何も変わることはないし、気にする必要もないと思う。新聞を勧誘されることにおいては同じやさかいな。

大きく括(くく)ると、新聞を売り込む者はすべて販売員ということになる。当然、拡張員と呼ばれる専門の組織に属する営業員もその範疇に入る。

その拡張員については、『拡張員とは』で詳しく説明しとるからそれを見て貰えば分かるとは思うが、要するに、新聞を勧誘することだけが仕事の専門職ということになる。

表向きは、新聞販売店から依頼されて新聞の勧誘をする。実際には、新聞社も絡んどる。その意向が大きく左右されるさかいな。

現在は、その拡張員のことを「セールス・スタッフ」と呼ぶよう新聞社から業界関係者には通達されとるということがある。業界では、拡張員とは呼んだらあかんわけや。

因みに、拡張員の所属する拡張団のことは「セールス・チーム」となっている。

拡張団と聞くと一般の人は胡散臭い集団のように捉えがちやが、これはれっきとした株式会社、有限会社という形態の新聞社公認の営業会社でもあるわけや。拡張員というのは、そこの社員、委託員ということになる。

「拡張員」という言葉は、業界だけでなく、現在、自主規制の放送禁止用語に指定されとる。

もっとも、それが徹底されていないのか、時折、テレビニュースなどでは「拡張員」と連呼されることもあるようやがな。

このQ&Aの『NO.420 拡張員という呼び名と、クーリング・オフの指定品目について』 でもそれに触れたものがある。

まあ、これは世間一般の認知度の違いということで、そうなっとるわけやがな。

何しろ、この拡張員という呼び名は、昭和20代の初めから、つい4、5年前まで60年以上も続いていたわけやから、新聞社が呼びかけたくらいではそう簡単に消えることはないわな。

その知名度ということもあり、このサイトでも「新聞拡張員」という呼称を続けとるわけや。その知名度が低くなれば変更するかも知れんが、今のところその予定もつもりもない。

新聞の勧誘をするのは、この拡張員だけやなく、専業員と呼ばれる販売店の従業員がする場合もある。

販売員というのは、その拡張員と専業員との総称なわけや。他にも、販促員、外交員という呼び方もあるが、一般的には「勧誘員」と呼ばれることが多い。

つまり、販売員、販促員、外交員、勧誘員という表記があれば、拡張員を含むすべての新聞営業員ということになるわけや。

しかし、あんたの言う販売員というのは、新聞販売店の従業員を指して言うてるのやろうと思う。新聞販売店員というのが、何となく、販売員と語呂も近いしな。

せやから、ここでは、販売員というのは、その新聞販売店の従業員として話すことにする。その方が、あんたには分かりやすそうや。

但し、この販売員と拡張員との見分け方ということになると、一般では難しいとは思う。

両方とも、その販売店の社員証を携帯しとるさかいな。それに、どちらが程度が良くて悪いというのもあまりない。あくまでもその人間次第やと思う。

ただ、拡張員の場合は、現在、背広にネクタイ姿を義務付けとる所が多いから、それで判断できる場合が多い。特に、東北の方ではそういう拡張団が多いというさかいな。

販売店の従業員で、背広にネクタイ姿というのは少ないやろうからな。まあ、それが絶対とは言えんが、目安の一つくらいにはなるはずや。

勧誘では総体的に、拡張員の方が粘り強いと思う。それだけが仕事やさかいな。

販売員の方は、勧誘にノルマはあるものの、拡張員のように、それだけに生活を依存しとるわけでもないから執着することは少ない。

ただ、それも絶対の見極めというわけでもない。人により考え方に個人差のあることやしな。

その本人に、どちらかと聞けば、たいていは教えてくれるやろうが、それを知っても、あまり意味はないと思うけどな。

その人間がええかどうかは、あんたが一番身近に接するわけやから、そのときその都度、判断するしかないのと違うかな。

『地方によって違うのでしょうか。東北です』というのはそのとおりで、この業界での勧誘のやり方や状況は、地域やその販売店、拡張団次第で大きく違うことは、ざらにある。答えとしては、違うとしか言えん。

結論として、拡張員であろうと販売員であろうと、対応するのに何の違いも問題もないはずや。問題を起こす者は、どちらの人間であっても起こすさかいな。


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