新聞勧誘・拡張問題なんでもQ&A

NO.552 身分証の携帯について


投稿者 D.Nさん  投稿日時 2008.4. 9 PM 6:45


こんばんは、お久しぶりです。いつも興味深く拝読しています。

新年度ということもあり私のところでも、近頃頻繁に勧誘が来ております。

ただ一つ気になるのは、皆、身分証明書を着用していないことです。

正直、以前のような破格の条件なら新聞はほしいところではあるのですが、身分証明書をぶらさげていないので、お帰りいただいています。

しかも「どちら」といえば、「新聞屋のものです。」「だからどちら」と聞いてあげてやっと、「○○新聞です」という始末、「身分証明書ぶら下げてないけど」と注意しても、「あ、一応持っているのですけど」といって手提げを触るだけで出しもしません。

だいたい似たような感じです。これでは文字通り話にもなりません。

それでいらないのでお帰りください、といった感じです。

身分証着用はかけ声だおれに終わって、結局どこでも根付かなかったのでしょうか?

あともう一つあったのが、N○Kの訪問です、うちは受信難地域でアンテナさえありません。ケーブル頼みです。

それなのに、N○Kの人が来て、うちにはアンテナさえありませんのでお帰りくださいといっても、とにかくあけろの連呼です。

訪問勧誘の悪評は聞くことがありますが、あんなに態度の悪い人は見たことがありません。N○Kに身分の問い合わせをするのでお名乗りくださいといったら、やっと帰っていきました。

こういってはなんですが、新聞勧誘業界から他の勧誘やN○Kに流れていく人は、昨今多いのでしょうか?

とくに新聞勧誘の環境が厳しくなっていっているので、質の悪い人がN○Kなどの他の業界に流れていくことが多いのでしょうか?


回答者 ゲン


『身分証着用はかけ声だおれに終わって、結局どこでも根付かなかったのでしょうか?』というのは、全体としては、そういうことはないと思う。

ただ、どんな決まり事でもそうやが、その初期の頃は、うるさく言われるということで守っていたものが、慣れるに従い軽く考えられるというのはある。

指摘されても謝ったら終いやと考える者が出るというのはよくあることや。

この身分証所持、提示というのは、法的な罰則規定のない「努力目標」的な意味合いのあるものやから、そういう傾向になる所もあるのやろうと思う。

しかし、その一方で、それを所持、携帯していないと営業させんという販売店があるのも事実や。

客に提示する身分証明書(販売店の社員証明書)というのは、言えば、業界での「営業免許証」なわけや。

一般の人の持つ、運転免許証と同じようなものやと思えばええ。運転免許証がなければ、本来、運転したらあかんのやけど、実際には不携帯者はどこにでもおる。

それと同じようなもんやと考えたら、このことも理解しやすいのやないかと思う。

それを管理する販売店が、ええ加減な所やと、今回のような拡張員も現れるということや。

もちろん、それではあかんし、あってはならんことやが、残念ながら、この人間の社会では、すべてのことがそうであるように、何事も厳格に守られるということの方が少ないと思う。

それでも、運転免許証を所持しとる大半の人が提示を求められたらそうするように、拡張員の多くも同じくそうしとるはずや。

ただ、あんたが遭遇したような人間もいとるのも事実やし、その地域や販売店、拡張団の体質次第では、ええ加減に考えて、なおざりにされとるというのも想像できる。

あるいは、その拡張員個人が、そういう性質やったというのも考えられるがな。そういう人間が、たまたま複数いてたと。

聞く話として、「その身分証をぶら下げとるのを見られると話も聞いてくれん」というのがある。

この拡張の仕事自体、それで普通なのやから、その身分証をぶら下げとるから特にそうやというわけでもないのやが、そのせいにする者がおるのも事実や。

あんたのように『身分証明書をぶらさげていないので、お帰りいただいています』という人もおられるわけやから、そうするのは何の益もなく、マイナスにしかなってないということに気づいてないのやろうな。

また、変なプライドを見せる者もいてて、そんなものをぶら下げとるのは格好悪いという者もおる。

現在、あらゆる業種、職場でその身分証なり名札を付けて仕事する所が増えとる。むしろ、そうすることの方がトレンド(傾向)で客からの信用が得やすいのやが、それが分からんのやな。

この質問の答えとしては、身分証の携帯が根付いとる所もあれば、そうでない所もあるということになる。

玉虫色の回答で申し訳ないけど、ワシにはそうとしか答えようがない。

『こういってはなんですが、新聞勧誘業界から他の勧誘やN○Kに流れていく人は、昨今多いのでしょうか?』というのは、聞いたことはないな。

逆のケースならある。それについては『NO.23 N○K受信料制度に対するゲンさんの「率直なご意見」をお伺いしたいのですが』でも言うてる。

現在、業界全体が冷え込んどるということもあり、拡張員の数が減少し、他業種に流れとるというのは事実としてある。

それについては、メルマガの『第163回 ■他業種へ流れる拡張員の実態?』 で話しとるとおりや。

しかし、例え、そのN○Kの集金業務に流れたとしても、おそらく拡張員をやってたような人間には長続きせんと思うで。

実際にそこで働いていた人の話を聞く限り、相当ハードで自由が拘束されるというさかいな。通常の拡張員では、おそらく勤まらんやろうし、嫌気が差してすぐ辞めるはずやと思う。

まあ、それでも皆無とは言えんやろうけど、あえて拡張員が選択する仕事とは思えんな。

N○Kの集金人の悪評も、拡張員ほどやないが、それなりに有名なことではある。

あんたに集金に来た集金人が、たまたま、その程度の悪い人間やったということも考えられるのやないかな。

どこにでも、程度の悪い者とか、ええ加減な人間はいとるしな。

ワシら拡張員と同じように、N○Kの集金人やから悪いということはない。悪いのは単にその個人やと思う。

その個人が、拡張員をすれば拡張員の評判を下げるし、N○Kの集金人をすれば、その評判も下げるということや。

そう理解して貰えんやろうか。


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