新聞勧誘・拡張問題なんでもQ&A

NO.58 読者参加、新聞記者執筆型の形態が今後の新聞の発展につながりませんか?


投稿者 振る丹さん 男性 28歳 投稿日時 2005.1. 9 AM2:38


いつも、HPとメルマガを拝見しています。
ゲンさんはご自身の存在が知られることで身の危険を感じておられるのかも知れませんが、ゲンさんのこれまでの様々な体験や豊富な情報を、新聞記者の方と直接会って提供することで、自分を新聞社に売り込めませんか?
ゲンさんが言っておられる自分を売り込むのが営業だと思うのですが。

いきなり、とんでもないと思われるかも知れませんが、新聞記者以外の方も新聞社の望む基本情報を提供し、新聞記者が的確な文章を書く新聞…それが私の望む新聞です。
読者参加、新聞記者執筆型の形態が今後の新聞の発展につながりませんか?


回答者 ゲン


身の危険ということは、ワシの正体が人に知られたらということかな。ワシ自身は、そういうことにはあまり拘わっとるわけやないがな。

ハカセは、業界の暴露話みたいなものにワシが関わっとるということが、団や新聞社に知られると、仕事に差し支えると考えとるようやけどな。

ワシは、このインターネットの中に関してはすべてハカセに任せとる。ハカセがそうしとる方がええと言うのなら、そうするだけのことや。

もっとも、ワシ自身はそんなことはあんまり気にもせんし、どうでもええけどな。例え、ワシの正体が知れたとしても、ワシに直接、文句を言う人間も知る限りはおらんと思うから、どうということはない。

最悪の場合は辞めたら終いや。この業界の団体は無数にあるから、働く場所には困らんし、人知れずどこかの販売所の専拡に潜り込むということも、ワシにとってはそう難しいことやないしな。

ワシは、人に知られたり有名になるのも好きやない。それに、拡張員で有名になってもしゃあないやろ。人から後ろ指指されるだけで、ろくなことはないと思う。せやから、ワシとしたら今の状態が一番ええ。

あんたが好意で言うてくれとるのは良う分かる。普通は自分を売り込むことが成功につながるというのは、この社会の鉄則みたいなものやからな。

ワシも20年ほど前やったら、或いは、有名になれるチャンスがあったらそうしてたかも知れん。

自分を売り込めることなら、どんなことにでも営業の武器になるから売り込む。それが営業やというのも、あんたの指摘通り、ワシ自身がいつも言うてることや。

しかし、それは、目的があってのことや。ワシら拡張員の場合やったら新聞を売るためというな。今のワシには、残念ながら新聞の拡張以外のそういう目的はない。

それに、あんたが思うほどワシがして来た体験なんかは、新聞社にアピールはせんやろと思うで。新聞関係者にとってはワシの話は、おそらく記事としての価値も少ないと感じるはずや。

あんたが、このサイトを見て、或いはワシの話を聞いて面白いと思うのは、あんたが知らん世界やからや。ニュースバリューというものとは違う。新聞関係者にとってワシの話はそれほど特異なものでも新鮮でもない。常識みたいなもんや。

せやから、ワシ自身も売り込む気もないけど、新聞社も話を聞くほどのことはないというのが妥当な線やろと思う。そういう意味で残念やけど、あんたの期待には答えられそうもない。

もっとも、新聞社が、新聞勧誘の実態についてその改善のために本腰を入れて調査でも始めるというのなら、ワシなんかの話でも、それなりにいくらかは役に立つかも知れんが、その可能性はまずないやろ。

新聞社にその気があれば、とっくにそうしとる。むしろ、ワシの話に食いつく可能性があるとしたら、週刊誌の類やろな。それも、新聞社とは縁遠い存在のな。

しかし、ワシのことは抜きにして、あんたの提唱する『読者参加、新聞記者執筆型の形態』というのは、一考の余地があるかも知れん。

これも、ワシが普段、言うてることやが、人は立場により、そのものの見方が違ってくるということがある。

読者として、新聞を読むのと、読ませるために書くのとでは、一つの事件についての捉え方や考え方が当然違うものになる。

また、読む人間や書く人間も、それぞれやから、その数の分だけまた違う。その事件についても、読む方の感想や意見も分かれるし、書く人間によって表現や扱い方もいろいろや。

あんたの言う読者参加とは、情報提供のことやろうと思う。それが、上手くかみ合えば、あんたの言う理想的な新聞が出来るやろうが、かみ合わなんだら、一つ間違えば誤報ということになりかねん。

事実、そういうケースは多々ある。その理由の多くは、お互いが一方的やからや。伝える方は、情報伝達に関しては素人が多い。ある日、突然、その事件に遭遇した、ほとんどそういう経験のない一般人や。確実に情報を伝達しろという方が酷やと思う。

受け取る方は、その事件に関して、一刻でも早く情報を拾い上げ、目を惹く記事にしようとする。セーセショナルな面が優先する。ある意味、視野が狭くなっている。どうしても、正確さに疑問符がつくことになる。

もちろん、すべてやない。中には、有能な記者もいとる。常日頃から情報源の入手に心がけとるから、どんな事件でも自分の専門分野なら、確実な情報が分かり、どう表現したら、読者を満足させ、情報提供者を納得させられるのかという術を心得とる。

思うにあんたは、そういう新聞記者と出会い、そう考えたのやろと思う。有能な人間ばかりやったら、それに越したことはないが、残念ながら、人間の世界にそれはあり得ん。ええのもおれば、悪いのもおる。

それなら、仕方がないのかと言うと、そうでもない。あんたの提唱する読者参加型というシステムを構築すれば、ええことや。

具体的にと言われても、今すぐその答えはワシにも分からん。無責任かも知れんが、一考の余地があると言うたのは、そういうことや。

あんたの理想は間違いやないと思う。自分が一度でも紙面作りに参加したということになれば、新聞に対する思い入れは確実に高くなるからな。

そういう、人間が増え、そういう記者、書き手がおれば、純粋に新聞の価値が上がる。ワシら拡張員にしても、違う新たな営業の道も拡がる。そうなれば、胸を張って新聞の拡張とは意義のあるもんやと言えるようになるかも知れん。

しかし、そのためのシステムを考えるというのは、それほど簡単やないと思う。せやから、これは、今後の宿題ということにしたいということで、あんたの質問の回答にしたいのやが、それでええかな。

それと、この場を借りて、これを読んで共感出来るという読者の方にお願いしたいのやが、誰かええ方法があったら教えて貰えたら有り難いと思う。


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