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NO.619 日本一の拡張員になります!


投稿者 otoko さん  拡張員  投稿日時 2008.8.29 PM 10:34


自分は日本一の拡張員になります!

世間では拡張員は煙たがられる存在ですが、立派な仕事であることに変わりはありません。

いろいろな葛藤は多々ありますが、やるからには日本一の拡張員になります。

ただ、爆や後爆などの、やり方ではなく、事故カードの少ない確実に収入がある拡張員になります。

自分が言っている日本一とは 収入が拡張員の中で日本一という意味です。

この業界 実力とは別の部分で常に成績だけは上にいる者も数多くいるのが事実だと思います。

そこでゲンさんに質問です。

人が人の上に立つと言う事は、どういう事だと考えておりますか?

また、完全無敵の拡張員になる為に、必要な事とは何でしょうか?

ゲンさんなりの考えが知りたいです。未熟な自分ではありますがゲンさんの考え方に、たびたび深く考えさせられます。

また分かりにくい質問でスイマセン。

宜しくお願いいたします。


回答者 ゲン


『自分は日本一の拡張員になります!』という心意気や良し。

あんたは、拡張員を辞めた後の不安とか、モチベーションの維持などで悩んでおられたが、どうやらそれらを吹っ切ることができたようやな。

それが、このQ&Aに相談した結果なら嬉しい限りや。

『爆や後爆などの、やり方ではなく、事故カードの少ない確実に収入がある拡張員になります』

これは、当たり前と言えば、当たり前のことなんやが、それを宣言することで自らを鼓舞するのは、なかなかできそうでできることやないと思う。

団での朝礼時に、そう言わなあかんような雰囲気になって、できそうもない目標値をブチ上げるのとはわけが違うさかいな。

『自分が言っている日本一とは 収入が拡張員の中で日本一という意味です』というのは、それ自体悪くはないが、せっかく日本一を目指すと言われるのなら、もっと高次元の目標を持ってほしいと思う。

この拡張員の世界には世間に広く知られたスーパースターという存在がない。

拡張員以外の営業には、必ずと言うてええほど、名の知れたスーパー営業員というのが存在する。

そういう人たちを紹介するテレビ番組もある。

しかし、新聞というメジャーな存在で、しかも、その総数2万人におよぼうとする人員を擁する業界でありながら、なぜか拡張員が、そういう番組で取り上げられるということがない。

その業界が脚光を浴びるのは、そういったスーパースターの存在というのもあると思う。

そういうスーパースターが新聞営業の世界にも存在し、広く世間に知られていたら、この業界への認識も大きく変わっていたはずやと常に思うとる。

ある業界関係者の方から、某大手激安ショップの創業者が元拡張員やったという情報を知らせて頂いたことがあったが、その創業者ご本人がそれを広言されとらんから、その確かな真偽は今一つはっきりせん。

その営業手腕によって現在の地位を獲得されたという立身出世のストーリーが公開されれば、あるいはその彼が拡張員出身のヒーローということになるのかも知れんがな。

もっとも、例えそうやとしても、まだ現役のスーパースターがいてへんことには変わりがないけどな。

それぞれの地域、新聞拡張団の中では凄腕の拡張員は数多くおられるとは思うが、それはあくまでもその地域、団だけの狭い範囲でのスターにすぎんと思う。

どうせなら、あんたには全国区のスーパースターを目指してほしい。

そのためにも、『収入が拡張員の中で日本一』を実現するというのは意味があるとは思うが、それにはいくら稼いだら日本一かという問題がある。

また、それをどうして他と比較するのかということや。

まあ、それは自己申告でこのサイトで聞くとしよう。その契約数や報酬額を公開して、他から異論がなければ、それを日本一とするのもええと思う。

もしくは、その地域の勧誘コンテストで優勝した回数を競うというのでもええ。

というか、それくらいでしか判定のしようがないやろと考える。

ただ、それでも、それが即、日本一の拡張の実力者になるかというのは断言できんがな。

あんたも知ってのとおり、この拡張の仕事は、その地域や条件、状況などで大きく違う仕事や。

本当の実力者を決めるには、すべてにおいて同一条件で競い合うしかないが、この業界にそういう全国区的なイベントはないし、それができる可能性も皆無に等しいと思う。

加えて、その実力だけではそのスーパースターにはなれんということがある。有名にならんことにはな。

どうしたら有名になれるか。これは難しい問題や。

自分で言うのも気恥ずかしいが、この業界の人間で世間的に最も名が売れとるのは「ゲン」という名前の拡張員としてのワシやと思う。

そのワシはというと、この業界の中にあっては、それほど飛び抜けた実力があるわけやない。50歳半ばの風采の上らんおっさんで、どこにでもいとる拡張員や。

多少は、サイトで能書きをタレとる分、拡張員としての営業実績はそれなりにあるつもりやが、それにしてもワシ程度の人間は、この業界には、それこそ掃いて捨てるほどいとる。

ワシが知る限りでも、ワシ以上にすごい実績のある拡張員や、こいつには負けるなと思う者も十指に余るさかいな。

それでも、全国的に名が売れたということで言えば、ワシの方が上ということになる。

もちろん、それはこのサイトのおかげやがな。それも、たまたま、ハカセという人間と知り合い、サイトに協力したことでそうなっただけの話や。

もっとも、ワシ自身は、それを運が良かったとは捉えとらんがな。

あんたの『日本一を目指す』という考えに水を差すわけやないが、正直言うて、ワシには有名になりたいとかナンバーワンになりたいという野心は微塵もない。

ただ毎日が過不足なく平穏にすぎていけば、それで良しと考えとるだけのつまらん男や。

しかし、現実にはいろいろ問題の降りかかってくる忙しい男ではあるがな。まあ、それやからこそ、その平穏を望むのやろうけどな。

『この業界 実力とは別の部分で常に成績だけは上にいる者も数多くいるのが事実だと思います』

あんたがそう言われるのは、不正やええ加減なことをして成績を上げとる連中に対してやと思う。そして、あんたが、そういう連中とは一線を画したいというのが良く伝わってくる。

『人が人の上に立つと言う事は、どういう事だと考えておりますか?』という質問は、普通、管理者の立場について問いかける際のものやが、そう理解してええのかな。

ただ、そうやとすると、その答は簡単には出せそうもない。答は無数に存在すると思うさかいな。

それでもあえて、端的に一つだけ答えるとしたら、そう「自覚」することやと思う。指導者、管理者として自覚することが、取りも直さず、人の上に立つ最も重要な条件やと考えるがな。

人は自覚すれば、そうなるように自分を磨くことが多いし、成長するもんや。立場や役職が人を作ると言われる所以(ゆえん)やな。

『また、完全無敵の拡張員になる為に、必要な事とは何でしょうか?』というのは、先にも言うた、この業界のスーパースターになることが、まさにそれやと思う。

誰からも、そう認められれば、それがそのまま『完全無敵の拡張員』になったということを意味するはずや。

そのための第一歩として、ワシらに、これからのあんたの日々の活躍を知らせて貰えれば、力になれることがあるかも知れんとは思う。

このサイトは有名やと言うたが、それにはそれなりの理由がある。ただ単にアクセス数が多いとかメールが多く届くからというだけのことやない。

実は、サイトではあまりその機会もないから言うてないが、一流と目される週刊誌などから、たまに取材依頼というのがくることがある。

その中で多いのが、拡張団や拡張員個人を紹介してほしいという類のものや。それには、凄腕の拡張員を紹介してほしいというのもある。

しかし、このサイトは知ってのとおり個人情報というのは、その当人の許可がなかったら絶対に明かさんということがある。

その依頼内容や週刊誌側、および取材対象者との思惑の違いもあり、そうなるケースは今のところまだないがな。

ハカセがたまに会うとるくらいなものや。ワシは、そういうのは嫌いやさかい、ハカセに任せて丁重に断っとるがな。

あんたがそれを望み、ワシらが紹介するに足る人物と見込めば、その手の依頼があったときそうするのはやぶさかやない。

そうなれば、その保証はできんが、名を売り有名になれるチャンスが生まれるかも知れん。

ただ、そうするには、あんたの素姓をそのメディアなどで公開せなあかんことになる。それでないと有名にはなれんわけやさかいな。

日本一を目指し有名になることを望むのなら一考の余地はあるとは思うが、どうするかはあんた次第や。

『ゲンさんなりの考えが知りたいです。未熟な自分ではありますがゲンさんの考え方に、たびたび深く考えさせられます』ということで答えるのは構わんが、今回に限って言えば、あまりあんたの役や参考になりそうもないと思うで。

それでも良ければ答えさせて頂く。

老子の有名な言葉に「敢えて天下の先たらず」というのがある。

ワシは、これを「何でも先頭や一番に立つとろくなことがない」という風に解しとる。

もっとも、老子さん自身は、これを指導者の戒めとして説いとるがな。立派な指導者なら、我先にと先頭に立たんでも、人から自然に担がれることになるものやと。

ワシも昔は、誰にも負けんわいという自惚れた考えを持っていた。自信過剰気味な男やったわけや。

しかし、そんな人間は、人に嫌われやすく、また足下をすくわれやすい。ワシにもその例に洩れずそういう背伸びをしてえらい目に遭うたことが一度ならずあるさかいな。

そういうとき、この言葉と出会い、なるほどなと思うたもんや。

現在のワシはどちらかと言うと、なるべく目立たんように生きていきたいと考えとる。

有名になるのは、このサイトの中だけで十分や。敢えて、それ以上にはなりたくない。

人には、スーパースターになれとけしかけといて勝手な話やけどな。

ワシが、あんたの参考にならんやろと言うたのは、こういうわけや。あんたの出鼻をくじくような考えやさかいな。

いずれにしても、志や目標を高く持つというのはええ事や。その気持ちさえ続けられるのなら応援するさかい、頑張ってほしいと思う。


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