新聞勧誘・拡張問題なんでもQ&A

NO.625 営業での言葉使いについて教えてください


投稿者 カイトさん 新聞販売店従業員  投稿日時 2008.9.14 PM 8:40


はじめまして。早速ですが、拡張しているときの言葉使いについて教えてください。

僕が担当している区域には高齢者が多くいます。はじめての場合でも、僕はいつも気軽に
「おじいちゃん、元気」とか「おばあちゃん、大丈夫」と比較的なれなれしく話しかけています。

ちなみに僕は22歳です。

今日、ある高齢者の方から「何だ、その口の利き方は」と、怒られました。そんなのは、はじめてだったので驚きました。

これはやはり僕に問題があるのでしょうか?

サイトを読んでいてゲンさんが僕の父親くらいの年齢の人だというのが分かりました。

ゲンさんにお聞きしたいのですが、僕のような若い人間に初対面でなれなれしい話し方をされると、やはり腹が立ちますか?

それまで、トメ押しや新規のカードもそこそこ揚げていたのですが、いっぺんに自信をなくしました。

ゲンさんの意見をぜひ教えてください。よろしくお願いします。


回答者 ゲン


『はじめての場合でも、僕はいつも気軽に「おじいちゃん、元気」とか「おばあちゃん、大丈夫」と比較的なれなれしく話しかけています』というのは、相手によりけりやないかな。

それで、心やすくなれる相手もいれば、今回のように怒り出す人もいとるというように、いろいろな人が世の中にはいとるということやさかいな。

今まであんたが接してきた高齢者は寛容な人ばかりやったのやろうが、それが許せんという人もいとる。今回、その人間に当たったということやな。

あんたに悪気はないというのは良く分かるが、営業の基本として初対面の場合は、きちんと挨拶して相手の名前を呼ぶなりした方が無難やと思う。

ゲンさんの勧誘・拡張営業講座 第1章 新聞営業の基本的な考え方 人間関係構築編 その6 基本を知り基本から脱せよ』 の中で、それに言及した部分があるから参考にして貰うたらええ。

『ゲンさんにお聞きしたいのですが、僕のような若い人間に初対面でなれなれしい話し方をされると、やはり腹が立ちますか?』

それについては、その言い方次第やないかな。そのときの状況と、発する言葉のニュアンスというのも大きく影響すると思う。

同業の拡張員とか、販売店でワシよりはるかに若くて経験の浅い人間に「ゲン」と呼び捨てにされるような、なれなれしさやったら、そらええ気はせんわな。

もっとも、その相手が上司や新聞社の担当というような人間なら、ある程度は仕方ないと考えるやろうがな。歳を食うて人に使われるとそういうこともあるというのは覚悟しとるさかいな。

ただ、例えそうやとしても、あまりええ気のするもんやないやろとは思う。少なくとも、その人間に対して好意を持つことはないわな。

まあ、幸か不幸かそういうケースは、今まで一度もなかったけどな。

ただ、今回の『ある高齢者の方から「何だ、その口の利き方は」と、怒られました』ということは、あんた自身、自分のしてきたことに疑問を持つきっかけなったのやさかい悪い事やないとは思う。

さらに、誰かにその是非を問うというのもええことや。

文句やクレームというのは、実は大きな気付きをそれで得る場合が多いとも言えるわけや。

それを、「うるさいな」と、もし、あんたが考えとったら何の教訓にもならんやろうがな。

もちろん、あんたの言い方でも実際に今まで営業できとるのやさかい、あながち悪いとばかりは言えんとは思う。それに対して嫌悪感を覚えん相手には、それはそれでええわけや。

しかし、嫌悪感を抱く人間がおる限り、少なくとも、その相手の性質を知るまでは、礼節を重んじた接客態度の方が有利やわな。ていねいな対応を嫌がる人間は少ないから、そうするのが一番無難やということや。

それに、そうした方が、人からは良く見られやすいということで得をすることの方が多いと思う。

なれなれしさというのは、当たり前やが本当に心やすくなってからでええわけや。また、話している最中にそれと感じた相手やったら問題も少ないと思う。

お年寄りの中には、あんたをお孫さんとだぶらせる人もおられるやろうから、却ってそれで気に入られるということもあるやろうしな。

ただ、いくら、馴れ馴れしい口調で話していようと、気持ちの中に、その相手を「目上の人」「お客さん」やということを常に意識してなあかんで。そう考えるだけで自然に、それに相応しい言葉使いになるはずやさかいな。

それが、無形の気遣いとなって必ずその気持ちが相手には伝わるということや。

しかし、それでも、相手によりけりやというのには変わらんがな。表面的には、それほどとは見えんでも、心の中では「無礼者」と受け取っとる人もいとるかも知れんからな。

やはり無難なのは、年上、年下に限らず、お客さんには、お客さんとしての礼節を保つということや。

ワシは「最近の若い者は」とは言いたくない。人の値打ちは年齢で決まるとは思うてないさかいな。

ただ、風潮というのは気になる。現在、その年齢に関わらず、相手に対する敬意を払うということが薄れとるような時代に思えてならん。

親を親とも思わず、教師を教師とも思わず、先輩を先輩とも思わず、というのは少し言いすぎかも知れんが、そんな観がワシにはぬぐい切れん。

そういう社会の風潮にあって、礼節を重んじるという態度で人に接していれば、評価されることが多いと思う。「若いのに、大したもんや」と。

そう思われるだけで、営業する上では大きなプラスになることは間違いないと思うよ。


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