新聞勧誘・拡張問題なんでもQ&A
NO.626 新聞販売店で勤務しようかどうか迷っています
投稿者 W.T さん 投稿日時 2008.9.17 AM 3:28
はじめまして、W.T(40歳後半です)と申します。よろしければアドバイスよろしくお願い致します。
いい年をして全ての事から逃げてヒキコモってしまい、住居を追い出される羽目になりやっと悪夢から覚めました。逆にほっとしてる面もあります。
それにしても追い出されるまで半月強(これ以上大目にはみてもらえません)、経歴を自ら汚し寮か住み込み付きで受け入れてくれそうな所など年齢でも限られてる訳で迷ってる場合ではないのでしょうけどね。
負債は家賃の他、光熱費などの延滞も含めて20数万程度ですが、緊急性のある光熱費などは仕事が決定次第今の手持ちのお金で完済可能ではありますし、家賃の20万強もサラ金などではありませんので利息は問題になるほどではなく、何か続けられる仕事が見つかり返済可能になった時点で相談ということにしていただけました。
そういう面では非常に運が良く有り難いことだと思っております。
現状そういう縛りで選択可能な履歴書にも書ける仕事というと、新聞配達か拡張員か土工系の仕事しかないと思っておりますが、現状体が鈍り切ってることもありきついとはいえ新聞配達の専業さんが最右翼かと思っておりました。
決心がつけば、頑張ってやってみるつもりですけど専業さんのお仕事で一つだけどうしても気になってしまって踏み切れないでいるのが、その特殊な勤務時間です。
一度にまとめてとれる睡眠時間が通勤や食事の時間を除いて最高6時間〜7時間しかないというところなんですね。これでは休息に必要なリズムがとれず体にも非常に悪いと思うのですが実際にはどうなのでしょう。
もっと年嵩の方でもやっておられる方がいるようですけどよくわからず不安です。
自分の場合は一日の拘束時間がもっと長くて過酷な仕事でも、まとめて眠る時間さえきちんととれればなんとか頑張れるのではないかと思ってますが、こういう睡眠の不規則さに体が対応できる人でないと特に営業(拡張)の仕事にとってかなり悪影響があり継続は難しいのではないかと心配です。
今の鈍った体では新聞配達以上に土方仕事は最初に無理になってしまうかもしれないとも思うのですが、それさえクリアできれば、まだ土方の方が規則正しい生活ができるような気もします。
やってみないとわからない面もあるでしょうし、新聞店で直接きけばいいのでしょうが、もしそういった参考情報をお持ちでしたら何卒ご教示いただきたくお願い申し上げます。
やるからには最低でも一人前に役割を果たせるようになりたいし、気楽な独り者とはいえ、この年で体を壊してしまっては回りの人達にも迷惑がかかりやる意味がなくなると思いますので。
体を壊してしまえば親兄弟に土下座してでも一旦実家に戻り再起を図るという方法の可能性もないではありません。
それが最良であれば自分で招いた事ですし恥も外聞もなくその方法をとりたいと思います。
しかし80を超えて何も知らない(それまで仕事をちゃんとしてるように嘘をついてきて、その上ここ2、3年間ほど連絡を私の方から絶ってしまいました)ひどい親不孝をしてしまってる高齢の父や兄弟にできるだけ精神的苦痛を与えないように対処をする必要があると思い、心の相談員さんもその点については時間をかけて慎重に考えた方がいいのでは、とアドバイスをいただきました。
体をこわさないようにと慎重になってるのはそういう理由です。天涯孤独の身ならば無謀に挑戦してみるのもいいと思っております。やっぱり生きる事にはこだわり足掻いていきたいですから。
また誰かに迷惑を掛け続けるかもしれませんが、今度は人間関係からにげず誰かの助けになったり役に立てるような事もできればと思っております。
「三つ子の魂100までも」ということもあるし、この年で自分の厄介な性情は直らないとは思いますが自分の努力と回りの人のアドバイスなどでコントロールできる可能性はあると思いますので。
長文大変失礼致しました。お手数ですが主観でもなんでも何かしらご返事・ご見解をいただければ大変有り難いです。
ご意見は参考に致しますが責任をもって決断をするのは私自身であると認識しておりますので。
夜分遅く大変失礼を致しました。ゲンさん博士さんも体調にはご自愛下さいませ。では。
回答者 ゲン
『一度にまとめてとれる睡眠時間が通勤や食事の時間を除いて最高6時間〜7時間しかないというところなんですね。これでは休息に必要なリズムがとれず体にも非常に悪いと思うのですが実際にはどうなのでしょう』
と言われておられることやが、ワシの知る限り、一度に睡眠時間を多く取るというのは新聞販売店の仕事では難しいと思う。
一般的に新聞販売店での仕事の時間帯は、その新聞販売店にもよるが、全国的な傾向では、深夜2時から朝方6時まで、午前10時頃から午後8時くらいまでという2部構成になっとる場合が多い。
必然的に睡眠時間も二度に渡ってということになる。
それも、集金期間中や勧誘営業の多い時期やとその睡眠時間も毎日一定することは望みにくい。
もっとも、どんな仕事も慣れれば、それなりに人間は対応できるようになっとるから、それほど心配する必要もないとは思うがな。
実際、60歳を越える年輩の人も含め、全国で45万人も従事している仕事やから、その気にさえなって頑張ればやってやれんことはないはずや。
ただ、『自分の場合は一日の拘束時間がもっと長くて過酷な仕事でも、まとめて眠る時間さえきちんととれればなんとか頑張れるのではないかと思ってます』という考えや『こういう睡眠の不規則さに体が対応できる人でないと特に営業(拡張)の仕事にとってかなり悪影響があり継続は難しいのではないかと心配です』という気持ちでは慣れる前につぶれるかも知れんがな。
言うておくが、自らをその仕事に合わせるという気持ちがなかったら、どんな仕事を選ぼうと続けるのは無理やと思うで。
特に、聞けば、あんたの状況は崖っぷちというところのようやから、何をするにしても、よほど腹をくくらな乗り越えられんと考えるがな。
あんたがどうしても睡眠時間と身体的なことを優先するのやったら、この業界やと拡張員の仕事の方がええのと違うかな。その二つに関して言えば、ほぼ問題はないと思う。
もっとも、拡張員は拡張員で契約を上げなあかんという精神的なプレッシャーの強い仕事やから向いてない者にとっては肉体労働以上に過酷やと感じるやろうがな。
あんたが『まだ土方の方が規則正しい生活ができるような気もします』と考えとるのなら、それはそれでええ。同じように慣れて続けられるのなら、その方が規則正しい生活はできるやろ。
ただ、どん底から這い上がれる可能性のある仕事は、新聞販売店の方やと個人的には思う。
旧メルマガ『第28回 新聞拡張員ゲンさんの裏話 ■一枚のお助けカード』 および『第29回 新聞拡張員ゲンさんの裏話 ■勝ち組、拡張員?』には、あんたと同年配くらいの男が、同じように切羽詰まった事情から拡張員になり、その後、新聞販売店の従業員になって3年で店長、そして現在はそこそこの販売店の経営者になったというサクセスストーリーがある。
もちろん、そういうのは希なケースかも知れん。しかし、頑張ればそういう可能性のある仕事やとは思う。
『そういった参考情報をお持ちでしたら何卒ご教示いただきたくお願い申し上げます』というのは、このサイトには数多くあるのやないかと思う。
それらの中から抜粋したものを知らせる。
『NO.46 新聞店の販売スタッフとして勤務するにあたり心構え等を教えて下さい』
『NO.106 新聞販売店というのはこんな所ですか』
『NO.113 集金業務に疑問があります』
『NO.136 この業界での仕事は魅力がありますか』
『NO.145 新聞購読料金の切り取り行為は違法なのでしょうか?』
『NO.270 新聞販売店のこの違いは何なのですか』
『NO.589 新聞販売店で勤務する際のアドバイスをお願いします』
他にも探せばいくらでもあるとは思うが、この程度のことが理解できれば、新聞販売店での仕事についてたいていのことは分かるし、やるかやらんかの参考には十分なると考える。
ただ、これだけは言うとくが、新聞販売店というのは全国に約20000店舗ほどもあると言われとるさかい、そのすべてが同じということはないで。
その販売店次第で大きく違うというのは普通にあることやさかいな。
その善し悪しを判断するのは、やはり面接などに行って、あんた自身の目で確かめて判断するしかないやろうと思う。
もっとも、あんたは『ご意見は参考に致しますが責任をもって決断をするのは私自身であると認識しておりますので』と言うておられるくらいやから、その点については良う分かっておられるやろうがな。
最後に一言。
「三つ子の魂100までも」ということを引き合いに出されて、ご自分の『厄介な性情は直らないとは思います』と言うておられるとおり、そういう面があるのは確かやが、一つの気付きが生まれることで、その人の考えや生き方そのものが劇的に変化するのもまた事実やというのも知ってほしいと思う。
そして、その気付きの「言葉」や「考え方」に出会ってほしい。それが、今のあんたには一番必要なことのような気がするけどな。
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