新聞勧誘・拡張問題なんでもQ&A

NO.631 実際このようなうまい話というのは有り得るのでしょうか?


投稿者 SSさん  投稿日時 2008.9.26 PM 7:27


初めまして。僕は、フリーターをしているSSという者です。

質問させていただきます。

4日位前のことなんですが、夕方6時過ぎあたりにY新聞の拡張員のおじさんがやってきました。

うっかりドアを開けてしまい、契約の話をされました。

内容はというと、3ヶ月間(10-12)の契約を結んでくださいという内容だったので、まだ学生でお金も無いので無理です。と言って1度は断りました。

するとおじさんは、ビール1ケースを持って再び現れ「じゃあお金はいらない、ビール1ケースもつけるから契約をしてくれないか?3か月分の新聞代\11,160-はおじさんが立て替えるし、後日(10月中旬あたり)、領収書も持ってくるから」と言ってきました。

さらに、おじさんが内緒で立て替えるのにおじさんの名前じゃまずいからといって、父親が立て替えたことにしようといい父親の名前も聞いてきました。

不審に思いおじさんに、「お金も支払わない、ただでビールも貰っておいて、おじさんにどんな得があるんですか?」と質問したところ、「あと2つ契約取らないとおじさんの給料にひびくんだよ」というような答えでした。

おじさんは一切迷惑かけないからと言っていたので、僕は、3ヶ月無料で、その後も更新しないで良いという内容だったので契約しました。

ちなみに、おじさんは首から下げてた社員証と携帯の番号もみせてくれたし、契約書の裏側に名前と携帯番号、金額と『10/15-20 店振り込み』と記載してくれました。

実際このようなうまい話? というのは有り得るのでしょうか?

場合によっては、クーリングオフも考えています

宜しくお願いします


回答者 ゲン


『実際このようなうまい話? というのは有り得るのでしょうか?』ということやけど、確率的に言えば、ええ加減な話やったとなる場合の方が多い。

新聞代がタダでビールも貰えるというケースはないこともないが、その場合は、タダという分の新聞代金をその場で貰うくらいしか信用できる話はないと考えてた方がええ。

この拡張員のように『じゃあお金はいらない、ビール1ケースもつけるから契約をしてくれないか?3か月分の新聞代\11,160-はおじさんが立て替えるし、後日(10月中旬あたり)、領収書も持ってくるから』と、後からそうするというのは過去の事例を見る限り、大嘘やったというケースが圧倒的に多い。

こういうのは業界で「後爆」と呼ばれとる悪質な手口の一つや。当然、それに関係するトラブルも多い。

『ちなみに、おじさんは首から下げてた社員証と携帯の番号もみせてくれたし、契約書の裏側に名前と携帯番号、金額と『10/15-20 店振り込み』と記載してくれました』というのを信用するのは自由やが、ごまかそうという悪意のある人間にとっては、どうとでも言い逃れると思うで。

通常は「払う、払う」と言って、あれこれ理由をつけて引き延ばし、うやむやのうちにあきらめさせようとするか、「それは、オレが書いたものやない。契約者が勝手に書いたものや」と言うて開き直るかのいずれかやと思う。

当然ながら、あんたの契約書の裏に書いたものと同じものが、販売店の控えの方に書いているわけはないやろうしな。

もちろん、その証拠もあることやし、とことん争えば勝てるやろうが、その程度のことで法廷闘争に持ち込むのもバカげとるわな。

もっとも、数%はその拡張員の言うとおりやったというケースもあるようやが、アドバイスする方としては、クーリング・オフをするべきやと言うしかない事案や。

但し、クーリング・オフでの解約は文書でないと法的効力はないものとされとるから注意せなあかんで。販売店に口頭で告げただけでは、クーリング・オフをしたことにはならんさかいな。

その方法については『ゲンさんのお役立ち情報 その8 クーリング・オフについての情報』で詳しい説明があるから、良う見て貰うたら分かるはずや。

内容証明郵便、電子内容証明郵便、配達証明ハガキ、簡易書留ハガキといろいろ方法があり、それぞれ一長一短があるから良く考えて選択してほしいと思う。

念のために言うとくが、ハガキでの選択をした場合には、出す前にそのコピーを取るのは忘れんようにしときや。ハガキの場合は内容証明郵便のように文書の中身までは証明してくれへんさかいな。

このクーリング・オフは、契約日を含めて8日間以内であれば、その理由を相手に伝えることなく問答無用で契約解除ができるから何の心配もない。

但し、あんたの場合は『4日位前』と言うてるから、その拡張員が契約に来たのは9月22日ということになるのかな。

それやと、そのクーリング・オフの書面を出すためにJP(日本郵便)の窓口に行くには、通常は9月29日の1日しか残ってないということになる。その日中に手続きせなあかん。

これが、もし、9月21日に契約したのやったら、土日にその受付業務をやっているJP(日本郵便)の営業所を探さなあかんことになる。29日では遅いさかいな。

それについては、『郵便直営店検索』で検索すれば分かるはずや。

もしくは、あんたにその環境があるのなら、電子内容証明郵便で出すという手もある。これなら、JP(日本郵便)の窓口に行くまでもなく、自宅のバソコンからでも可能や。

多少費用はかかるが、確実を期すのならそれらの方法によるクーリング・オフしかないと思う。

もちろん、数%の確率に賭けて信用するという選択肢もあるから、どうするかはあんた次第やけどな。但し、信用するのならトラブルになるかも知れんということは覚悟しときや。


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