新聞勧誘・拡張問題なんでもQ&A
NO.65 民法について教えてください。
投稿者 Tくん 11歳 小学生 男子 投稿日時 2005.1.28 PM0:01
今学校で法律を勉強しています。ぼくはそれで民法を勉強しています。だから民法について教えてください。
回答者 ハカセ
小学生のTくんという子からのメールがあり、私は次のように返信しました。
Tくん、メールありがとう。
『新聞拡張員ゲンさんの嘆き』のサイト管理者 ハカセ と言います。
『今学校で法律を勉強しています。ぼくはそれで民法を勉強しています。だから民法について教えてください』
ということのようですけど、私のサイトは、新聞拡張員と言って、新聞を売る仕事をしているオジさんたちのことを扱っています。
Tくんは、このサイトを見てメールくれたのだと思いますが、おもしろかったですか?
Tくんのような子供からのメールが、このサイトに届いたのは初めてですので、正直、私はとまどっています。
それに、民法を教えてくれという質問にもです。勉強をしようという意欲は買いますが、質問する相手をまちがえない方がいいですよ。それと、質問の方法にもね。
私は、法律家ではありません。例え、法律家であったとしても、ただ「民法」というだけでは、途方もない分量ですから、おそらく、誰にも教えられることではないと思います。
私のサイトの『ゲンさんの勧誘・拡張営業講座 第1章 新聞営業の基本的な考え方 法律・規則編 その3 民法についての考え方』を見ての質問だとは思いますが、これは、拡張員という営業の仕事をするオジさんたち用のコーナーです。
民法の勉強をしているということだから、民法の条文が全5編で成り立っているということは知ってますね。
「財産法に属する総則」「物権」「債権」「家族法に属する親族、相続」「通則である総則」などです。
その中にも、多くの細分化された法律があります。一体、Tくんは、その中の何が知りたいのでしょうか。
Tくんが興味があって知りたいのか、将来、裁判官、検事、弁護士といった法律家になりたいのかによっても違ってきます。
民法を勉強するための考え方というのであれば、私の意見として答えられますが、内容ということであれば、すべてはとても無理です。
私でなくても、どんな法律家にも無理です。なぜなら、法律はあまりにも多すぎますから、その法律家も自分の専門分野のことしか良く知らないというのが実状です。
すべてを知ってる法律家というのはいないと断言できます。例えば、民法でも、遺産相続専門、結婚問題専門、土地家屋問題専門など各専門分野に法律家がいてるのが普通です。それらを数えあげたらきりがありません。
私が知っているのは、サイトの中で言ってるような新聞購読に関する契約などのことが精一杯です。それも、具体的なことでしか答えようがありません。
例えば「こんな場合、新聞の契約を破棄することは出来ますか」というようなことです。
もう一度、質問したいことを考えて教えて下さい。私やゲンさんで答えられることでしたら、精一杯の回答はするつもりです。それでは、待っていますね。
私は、この回答をTくんに向けて送信しましたが、時間が経つにつれ、何故、Tくんがこのサイトに投稿して来たのか不思議に思い初めました。
どう考えても、子供がこんな拡張員のことを扱ったサイトを興味半分にしても見るとは思えなかったからです。
しかも、質問が「民法のことを教えて下さい」ということですから、余計に困惑しました。その民法のことを扱ったのは『ゲンさんの勧誘・拡張営業講座』の中でしかないから、そのTくんは間違いなく、それを見ているはずです。
このことを、ゲンさんに伝えましたが「ハカセに分からんもんが、ワシに分かるはずがないやろ。それに、そんな質問はワシには無理や。新聞の関係やったら答えられるけど、それはハカセに任せる」と言う、つれない返事です。
もっとも、ゲンさんの言うことも良く分かります。特に、ゲンさんは子供が大好きですし、いいかげんな返事も出来ないと思ってのことですしね。しかも、このTくんが真面目に質問しているというのも分かります。いたずらじゃないことも。
そこで、私は息子の中2の長男に、このことで聞くと「お父さん、その子は、間違えて投稿したんやないかな。僕も学校の授業でパソコン使ってインターネットをすることがあるけど、大抵は調べたいことを検索サイトで検索するから、それしかないと思うよ」という答えが返って来ました。
私は、それで総てが分かりました。このTくんは、このサイトに来たくて来たのではなく、あくまでも「民法」のことを調べようとして検索していただけだったのです。
そのことはすぐ分かりました。Yahoo や Googleなどの検索サイトで調べた所、なんと「民法について」で検索すると、いずれも第4位で『ゲンさんの勧誘・拡張営業講座 第1章 新聞営業の基本的な考え方 法律・規則編 その3 民法についての考え方』が表示されてました。
Tくんは、それをクリックして見たのだと思いますが、やはり子供ということで、その内容が理解しずらかったようです。拡張員という言葉にしても聞くのも初めてでしょうしね。
それで、私が総てのページに設置してあるメールバナーから質問したのでしょう。そう考えると、また新たな問題があります。私が返信した内容はあれで良かったのかということです。
Tくんにしてみれば、良く分からなかったから、素直にそう質問しただけのことだと思います。それを『質問する相手をまちがえない方がいいですよ』みたいなことを書いた返信メールを見たら、どう思うか心配です。
私は、考えた末、もう一度、追伸という形でメールを送ることにしました。
追伸 ハカセ です。
Tくん、ごめんなさい。私は、どうも勘違いをしていたようです。Tくんは、検索サイトのYahoo
や Googleを使って「民法について」のキーワードでこのサイトのことを知り、質問したのですね。
Tくんにとってみたら、私のサイトは意味不明だったかも知れませんね。改めて、Tくんの質問にお答えします。と言っても、Tくんの納得の行く答えは私には無理です。
先のメールでも、お話したように、民法の内容そのものがとてつもない分量のものですから、おそらく、そのすべてを理解しようと思ったら、人にもよるでしょうけど、数年はかかります。
ただ、Tくんの場合は、これから先、いくらでも勉強できる時間があると思いますから、その気になれば、必ず、すべてを理解することが可能です。
Tくんが、民法を知りたいという理由は何かな。単に学校の勉強というだけのことなのか、それとも、テレビなどの法律番組が民法を扱っているのが多くて、それを見て興味がわいたのかな。
私には、中2と小3の息子たちがいてるのですが、彼らもその法律番組が好きでよく見ています。小3の次男は、それを見て「僕、弁護士になるんや」と言っています。
Tくんも、もしそんな思いがあるのでしたら、必ずなれますよ。私は子供たちにいつも言っていることがあります。
「子供は、誰でも自分のなりたい人間には絶対なれる。なれずに終わるのは、それを途中であきらめるからや。人間は何でもあきらめたら、そこですべてが終わる。あきらめんかったら、どんな人間になるのも夢やない。がんばる人間にしか、その進む道は見えん」と。
Tくんが、民法に対してどんな思い入れがあるのか、私には分かりませんが、もし、私の息子と同じ思いがあるのなら、がんばってみてください。
民法のことを勉強するのは、今はとても難しいことですけど、本来、法律というのは、誰でも知っていなくてはならないはずだから難しくては、いけないものだと私は思います。
しかし、日本の法律は難しく非常に分かりにくいものばかりです。しかも、法律の条文も漢字とカタカナでさらに読みにくくなっています。
もし、Tくんが法律家になろうと思うのでしたら、その法律をもっと簡単に誰にでも分かるものに、将来、変えてもらえるよう努力してほしいですね。これは、私の勝手な希望ですけど。
私から、Tくんに言えることは、こんなことくらいです。かんじんな民法のことは教えてあげられなくて、ごめんなさい。
それでは、学校の勉強も頑張ってくださいね。
それにしても、正直、冷や汗をかきました。まさか、小学生の子供からメールが届くなんて考えもしませんでしたからね。
しかし、検索サイトというのは便利な反面、こういうこともあるということが良く分かりました。と言っても、それで、間違ってこのサイトに辿り着いたとしても、私にはどうしようもないですけどね。
他にも、こういうことの起きる可能性がないか、検索サイトで調べてみることにします。その結果は何かの折りにでも報告することにします。