新聞勧誘・拡張問題なんでもQ&A

NO.663 拡張員は営業マンじゃない


投稿者 Hさん 拡張員  投稿日時 2008.12.16 AM 1:46


新聞勧誘なんてものは、虚偽でドアオープン→遠回しなトーク→玄関に侵入→拡材ならべる→泣きつく→ねばる→仕方なく捺印。が契約の過半数です。

営業と拡張は違うんです。拡張を営業の職歴にいれてる方は間違ってます。

安いものに付加価値を付けお客様に納得していただいて高額で購入していただくのが営業で、まともなものを嘘並べて売るのは営業じゃない。

ゲンさんはどう思いますか?


回答者 ゲン


あんたの言う『新聞勧誘なんてものは、虚偽でドアオープン→遠回しなトーク→玄関に侵入→拡材ならべる→泣きつく→ねばる→仕方なく捺印』というのが、契約の過半数かどうかは、その確かなデータがないから誰にも断言はできんが、そういう連中が多いのは確かやとワシも思う。

裏を返せば、それが勧誘の仕事のすべてやと勘違いしとる連中が多いから行き詰まる人間も多いわけや。

『虚偽でドアオープン』しても、最初から騙しの姿勢になっとるわけやから、客からは胡散臭(うさん)く思われるだけで、マイナスイメージを持たれたまま勧誘をスタートすることになる分、不利やと気づかなあかん。

これは、「ヒッカケ」の一つで、サイトの相談に、こういう輩の勧誘を受けて迷惑やというのがたまにある。

まあ、これだけでは、さすがのワシも、「それは違法やから解約できる」とは、これまではアドバイスできんかったがな。

しかし、これからは、この「ヒッカケ」行為に属することはすべて法律違反ということになる。それがあるだけで、立派な解約理由とされることになったさかいな。

今年の6月に「特定商取引に関する法律」の改正案が可決され、その法律の条文の中に「勧誘の意志の確認」の確認というのがあるのがそれや。

第3条ノ2第1項で、

販売事業者又は役務提供事業者は、訪問販売をしようとするときは、その相手側に対し、勧誘を受ける意志があることを確認するよう努めなければならない。

と、規定された。

つまり、「これから、新聞の勧誘をさせて頂きますけど、よろしいでしょうか」と確認してからでないと勧誘したらあかんということになるわけや。

そうなれば、『虚偽でドアオープン』というのは論外な方法ということになる。

違法なことをするのは、拡張とか営業とか言う以前の問題やさかいな。話にならん。

ちなみに、この「特定商取引に関する法律」の改正の一部はすでに、12月1日から施行されとるから、全面施行されるのも時間の問題やと思う。

あんたの部下に、そういうアホなことをしとる連中がおるのなら、今のうちに止めさせることを勧める。

『遠回しなトーク』というのは、ワシも世間話や雑談を交えて営業することが多いから、これについては何の問題もないと思う。

『玄関に侵入』というのは、ドアを足に差し込むなどの嫌がられる行為がなく、了解を得てのことなら構わんのやないかな。

ドアを開けっぱなしで話込まれるのは嫌やという客もおるさかいな。特に冬場の今時分にはな。

『拡材ならべる』というのは、拡材のサービスで勧誘するということやと思うが、それは、それで効果のある客には別に間違った方法やないと思う。

但し、それの通用せん人間がおるのも確かやから、拡材サービス一本の営業しかせん、あるいはできんでは行き詰まって当たり前やと考えるがな。

拡材でなびく客もおるが、そうでない客もおる。拡材に頼る営業は、一つの手法にすぎんわけや。

また、その拡材も単に多く物をやればええというのでは、あまりにも芸がない。

拡材とは、客が必要なときに必要な物を用意できてこそ効果があると常にワシは考えとる。

高価な物や量の多さは関係ない。例え、安いものであっても効果的な物はいくらでもあるさかいな。

同じ拡材に頼るのなら、せめてその客のニーズの研究くらいはせなあかんと思うで。

『泣きつく』というのは、泣き勧のことやが、情に訴えて営業するのは、それが通じる相手になら別に構わんと思うがな。

但し、これも誰彼なくやっていたんでは無理や。

よほど、その勧誘員が哀れを誘い、思わず手を差し延べたくなるようなキャラクターの人間なら別やが、ええ歳をしたおっさんが「助けると思うて頼むわ」では、情もかけ辛いわな。

ヘタしたら、脅かされたと受け取られかねん。

総体的に、この泣き落としで成果を上げとる人間は少ないというのがワシの感触やな。

『ねばる』というのは、これはすべての営業員に必要な資質やと思う。粘れん人間に、この仕事は向かん。

ただ、その限度というのがあるから見極めも必要やがな。見境いなく粘っていても成約にならなんだら単に時間を浪費するだけやさかいな。

理想は、「粘れる相手に粘れ」やけど、そのためには相手を見抜く技術というのが営業では要求されるわけや。

もっとも、粘ると言うても「帰ってくれ」と客が言うてるにも関わらず居座れば、刑法第130条の不退去罪に問われて、ヘタをすると警察沙汰になりかねんから注意せなあかんで。

『仕方なく捺印』と、あんたが言う意味が良う分からんが、客が一応納得して折れたというのなら、それはそれで構わんのやないかな。

もっとも、『仕方なく捺印』せな帰らんという態度を見せていた場合は、後日、クーリング・オフされても仕方ないくらいの覚悟はしとかなあかんやろうがな。

『営業と拡張は違うんです。拡張を営業の職歴にいれてる方は間違ってます』というのは、真っ向から反対させて貰う。そんなことは絶対にないと。

それを言える対象は「違法な手段で拡張する輩」というのを限定してほしいと思う。

あんたが見られたかどうかは分からんが、サイトに『ゲンさんの勧誘・拡張営業講座』というのがあるが、そこにワシの営業に対する考えを話とるから、それを見た上で判断してほしいと思う。

『安いものに付加価値を付けお客様に納得していただいて高額で購入していただくのが営業』というのも、少しピントの暈(ぼけ)けた考え方や。

営業は、もっと単純な考え方でええ。

売り込む商品に利益を乗せ、それを必要としている、または必要と考えて貰えるように説得して買って頂くことが営業やとワシは思う。

高い安いに関係なくな。特に新聞営業にそれが言える。

新聞営業の場合、売りこむ値段は確定して決められとる。法律上、あるいは新聞社の姿勢として、それを崩したらあかんというのがある。

もっとも、それを新聞販売店が守っとるかどうか怪しいと言われれば、そういうケースもあるとは知っとるが、少なくとも表向きはそういうことになっとる。

新聞営業では、基本的に値段の駆け引きはできんから、一も二もなく納得して購入して貰えるように説得するしかないわけや。それには拡材を含め、その勧誘員の持ち得るすべての要素をぶつける必要があると思う。

『まともなものを嘘並べて売るのは営業じゃない』というのは、そのとおりや。

ただ、はっきり言うとくが、そんなことをする者は新聞業界に限らず、どこの世界でもおる。

ワシは、拡張員になる前は、建築業界に長くいてたが、そこでもそういう営業員はなんぼでもいてた。

そして、どの業界でもそうやが、そういうことしかできん輩は、いずれはその業界にいられず行き詰まって去るしかなくなるがな。

以上が、ワシの考え、思いということになる。

ただ、ワシは自分の考えを他人に押しつけるつもりはさらさらない。今回も聞かれたから回答したにすぎんさかいな。

人には、それぞれの考え方があるから、あんたがどういう意見を持とうとそれは自由や。

ワシの考えに賛同できるのなら、それでもええし、できんというのなら、それはそれで致し方のないことやと思う。


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