新聞勧誘・拡張問題なんでもQ&A

NO.674 契約をしない土地もあるのでしょうか


投稿者 S.Hさん  投稿日時 2009.1.13 PM 1:31


ゲンさん、博士さん、こんにちは!

以前、何度か投稿させて頂いたS.Hと申します。

実は私、昨今騒がれている製造業の『派遣切り』の煽りを受け、地元を離れ、派遣ではありますが静岡県伊豆市の某温泉旅館にて、住み込みで働き出しました。

とても気候の温暖な地で、時給は安いのですが、寮費・光熱費・3食無料で、毎日温泉に入り放題ですから、贅沢さえしなければ、必要最低限の生活が保証されています。

加え、温泉旅館と言う仕事柄、人手不足なのでしょうか? 契約期間満了後、正社員への雇用の話も出ています。

派遣労働者の現状に比べると、恵まれているかも知れません。

前置きが長くなってしまいましたが、やはり新聞が無いと不自由ですからY新聞の新規購読申込をしました。

本日、即入で配達されるべき朝刊が届かず、本社にクレームを申し入れたところ、販売店の店主が慌てて届けに来ました。

人口5千人足らずの小さな町ですから、恐らく合配店かと思われます。

しかし、配達漏れの朝刊を届けても、契約の話はおろか、拡材さえ出そうとしません…

そこでゲンさんにお尋ねしたいのは、口約束だけでも契約が成立することは理解しております。

この様な土地柄の場合、『契約書』を交わさないことも、有り得るのでしょうか? ちなみに、口頭で3ヶ月契約の旨は伝えました。


回答者 ゲン


あんたは以前にも大変な思いと経験をされたというメールを寄せて来られていたが、今度は、今問題になっている『派遣切り』の被害に遭われたとか、この時期、本当にご苦労されたことやと思う。

それでも、『地元を離れ、派遣ではありますが静岡県伊豆市の某温泉旅館にて、住み込みで働き出しました』ということになって、まずは一安心というところやな。

『温泉旅館と言う仕事柄、人手不足なのでしょうか?』というのは、ワシは温泉業界については、ほとんど何も知らんさかい、確かなことは言えんが、『契約期間満了後、正社員への雇用の話も出ています』ということなら、心機一転、頑張ってみられることやと思う。

どんな仕事場でもそうやが、一生懸命頑張る人材というのは、どこにでもいてるように思えて、案外、得難い存在やさかいな。そういう存在になって認められれば必ず道は開けてくるはずや。

反対に、『人手不足』やからと、タカをくくって甘く考えとると、あまりええ結果にならんで。老婆心ながら、忠告させて貰うとく。

『人口5千人足らずの小さな町ですから、恐らく合配店かと思われます』というのは、その販売店がそうやというのは何とも言えんが、その辺りならその可能性はある。

実際、その近くに住む方で、合配店に対して苦情を言うて来られた方も過去におられたさかいな。

但し、『配達漏れの朝刊を届けても、契約の話はおろか、拡材さえ出そうとしません…』ということで、その販売店が合配店だと思われたのやとしたら、それだけやない可能性もあるとは思う。

『この様な土地柄の場合、『契約書』を交わさないことも、有り得るのでしょうか?』ということは、合配店や複合店以外の専属販売店でも結構多い。

それについては、サイトで事ある毎に言うてる。

特に、そういうのは長期購読者に多い。都会や都市部では信じられんことかも知れんが、地方の町や村では、そう珍しいことでもない。

合配店や複合店の場合は客の取り合いが、ほとんどないということで、そうなることもあるし、専属販売店の場合でも、勧誘員が滅多に廻らないという地域もざらにあり、特に契約書で縛る必要もないというのが、その理由や。

このサイトをご覧の方は、新聞の勧誘員は全国どこにでもいるように思われがちやが、ワシが以前、拡張してた東海辺りでは、「あんたのような拡張員と出会ったのは数年ぶり」やと言われるケースが結構あったもんや。

そういう所では、勧誘時に契約の話をすると、逆に露骨に嫌がる素振りを見せる人すらおる。

「ワシが取ったると言うてるのに信じられんのか」と言う具合や。

ワシが「いえ、契約書を書いて頂けると、こんなサービス品をお渡しできますんで」と言うと、「そんなものほしさに新聞取るんじゃない。バカにするな」と、怒り出す人すらおった。

もちろん、すべての人がそうやと言うわけやないが、そんな人が地方におられるのは確かや。

新聞の購読契約には、自動継続契約という考え方がある。「新聞はもういらん」と言われん限り、ずっと配達し続けるというやつや。

特に、サービス品を渡すことの少ない販売店にそういう傾向がある。

断っておくが、新聞代というのは、新聞そのものの対価であって、サービス品を渡すよう義務づけられとるものでも、それがないからと言うて非難されるべきものでもない。

それは、あくまでも販売店の考え方で決まるものやし、それを納得して購読するかどうかは購読客次第や。

そのサービス品付与への上限は景品表示法に規定されとるが、サービス品を渡さんことでの罰則は何もないさかいな。

むしろ、何もない方が業界的にも法律的にも優良販売店ということにすらなるわけや。

それは、ワシら拡張員にも言えることで、サービス品としての拡材を少なく済ます者ほど評価されるというのがある。

本来、あるべき姿とすれば、純粋に配達された新聞に対して、その対価を支払うということやと思う。

もっとも、それでは他との過当競争に勝てんというので、そのサービス合戦をするわけなんやけどな。

そう考えれば、競争の少ない所では、そのサービス合戦をする必要がないというのは分かると思う。

よって、合配店や複合店に限らず、専属販売店であっても、そういう地域ではサービス品が何もない方が自然ということにもなるわけや。

加えて、あんたの場合は、『新規購読申込をしました』と言うておられるところからすると、ご自分で、その販売店に申し込まれたのやと思う。

それなら、そういう地域やと尚更、例え、そこが専属販売店であってもサービス品など持って来んという可能性の方が高いと考える。

拡材(サービス品)というのは、その名のとおり、拡張するための材料なわけやから、自ら飛び込んでくる魚にエサはいらんと考えてもおかしいないわな。

それも、今回、何も渡そうとせんかった理由の一つとも考えられる。

ただ、この契約書がないというのは、何も悪いことばかりやなくて、嫌ならいつでも契約を自由に解除できるという面もある。

もちろん、『口頭で3ヶ月契約の旨は伝えました』というのも関係ない。

契約に縛られるのは、あくまでも期間の定めのある契約書を交わしている場合のみで、『口約束だけでも契約が成立』できるにしても実質的には、それでは何の縛りにもならんわけや。

そんな前言はいつでもひっくり返せるさかいな。

今回のようなケースが嫌なら、最初にその販売店に申込みの電話なりしたときに「お宅では、どんなサービスをしていますか。それによって購読するかどうか考えますんで」と言うとくことや。

その販売店が、あんたを顧客として必要やと思えばサービス品を持って来るやろうし、どうでもええ、もしくは他の客とのバランスを重視するのなら、「うちでは、そんなサービスはしていませんので」と、断ってくるやろうと思う。

最後にあんたに一言。

郷に入りては郷に従い、俗に入りては俗に随(したが)う。

という有名な教えが昔からあるが、それをあんたに贈っておく。

新たな土地で頑張られるのなら、どんな些細なことであろうと、その土地を理解するように努めて、それに馴染むことや。

なまじっか、他ではこうやったとか、都会ではこうなんやというようなことは、あまりひけらかさん方がええと思う。

流れる水に身を任せば、その流れに上手く乗れるが、逆らえば押し流されるだけやさかいな。

それでは、新天地で頑張られることを切に願う。


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