新聞勧誘・拡張問題なんでもQ&A

NO.676 団の立ち上げについて


投稿者 Mさん 現役拡張員 投稿日時 2009.1.16 AM 1:43


お久しぶりです。いつも楽しく、拝見させてもらっています。

今回、意見を聞きたかったのは、団の立ち上げについてです。

自分はもう、13年拡張員をやっていますが、今在籍している団の、責任者が日程がなかなか取れないといって、日程でいつも不自由しています。

自分が今、活動しているのは、関東ですが、その中でも入店しているのは、かなりきつい店ばかりです。

例を言うと、ほかの団の連中が4,5人で来ても、全員で3枚だったりとか、あまりにきつくて、ある団は、月末に止め確の仕事だけしか、しにこないとか、あまりにきついので、この店の日程のときは、急に、病欠の人間が出て、日程をキャンセルされるとか。。。。。。

そういう類の店にばっかりしか、日程が取れないらしく、自分の団のみんなもみな、やる気をなくし、入店すると真っ先にギャンブルに、一目散の人間ばかりです。

みんな、仕事に対するテンションが、下がっているというか、戦意喪失状態です。自分も何とか、頑張っている状態ですが、ココ半年は、枚数も落ち、貯金を切り崩して生活している有様です。

知っているほかの団の知り合いから聞くと、きついところも有るけど、団員が枚数上がらないと、団長の見入りも少なくなるから、一生懸命になって、少しでも上がる店の開拓を、頑張っているらしいのですが、自分の団の責任者は、オーナーに固定給で雇われているせいか、団員の枚数が極端に落ち込んでいるにもかかわらず、何も手を打っている様子が、ありません。

団員もさじを投げ、その団員に対して責任者もさじを投げお互いに、やる気をなくしている状態です。

最近、店の人に、自分で団を立ち上げてみてはと、言われ、それもありかな? と、考えてみてます。

もし、団を立ち上げるとしたら、どういう、手続きが要るのでしょうか? 

また、どういう条件が、あるのでしょうか?

さらに、どういう、リスクがあるのでしょうか?

自分は、周りの連中を見て、こういう連中と、行動を共にするよりも、一人で団を、立ち上げるほうが自分のためになるんじゃないかと、今現在考えています。

げんさんの意見をお聞かせください。よろしく、お願いします。


回答者 ゲン


一人で団を、立ち上げるというのは無理やないかな。どこの団にも所属しない一匹オオカミになると言うのなら、まだ分からんでもないがな。

『もし、団を立ち上げるとしたら、どういう、手続きが要るのでしょうか?』ということやが、拡張団は新聞販売店の経営と違うて新聞社による公式な募集はしてないから、正規の手続きとか決まりのようなものはないはずや。

正式な拡張団を結成するには、まず新聞社にそれと認めて貰う必要がある。

「私は明日から拡張団を運営します」と、勝手に宣言しても、その肝心の新聞社に相手にされなどうしようもないさかいな。

それが認められれば、専属の新聞社との間で業務委託契約書というのを交わすことになる。

特にあんたの所属する全国紙では、新聞インフォメーションセンター(旧、新聞近代化センター)への拡張員登録が義務づけられとるから、それなしでは正式な拡張員にすらなれんということになる。

あんたの所の団もそうしとるはずや。

『どういう条件が、あるのでしょうか?』というのは、相当厳しい条件があると聞く。

一般的に拡張団の結成で一番多いのは、既存の団でそれなりの実績を積み、団長からの推薦を取り付け、新聞社に認めて貰らうというケースや。

実際、そうなるのは難しいと思う。それなりの実績というても、ただ長年勤めて成績がええという程度ではあかんさかいな。

その営業力は言うに及ばず人間的魅力、行動力、統率力、経済力、団長個人の信用と、このうちどれか一つ欠けても無理やろうと思う。それも、すべてにおいてかなりのハイレベルを要求される。

例え、それらが過不足なく揃うてたとしても、新聞各社と地域の既存拡張団との兼ね合いがあるから、そうすんなりとは行かん場合が多いようや。

その地域の新聞社で拡張団が必要な状況があれば、条件が揃っていれば団の結成は可能やろうし、飽和状態の地域なら入り込む余地すらないということになる。

拡張団を認可する新聞社にも、それなりのリスクがある。認可するということは、新聞社の名前を自由に使うてもええということを意味する。業務委託契約書には、そう明記されとるさかいな。

つまり、新聞社としては、認可するにはそれなりのメリットが必要になるということや。

それが、あんたの場合、一人でということになると、そのメリットが新聞社にはほとんどないと判断する可能性が高いやろうから、限りなく難しいと言うしかない。

新聞社が拡張団と業務取引契約を結ぶメリットというのは、それにより相当数の契約を確保できるかどうかという一語に尽きる。

ワシの知る限り、スタート時は少なくとも5人から10人程度の人間がおらな、取り合っては貰えんようや。

これが、無所属の一匹オオカミというのなら、特に団の結成という手続きを踏まんでも、入店先の販売店を確保できさえすれば可能やろうと思う。

『最近、店の人に、自分で団を立ち上げてみてはと、言われ、それもありかな?』ということのようやが、その販売店は、あんたをバックアップしようと言うてるのやろうか。

そういう販売店が他にもあるのなら、そうするのも一考の余地があるかも知れん。

あんたも良くご存知のように、拡張する場合、一時的にその販売店の社員証を持って廻るさかい、販売店のバックアップがあれば、そうするのもそれほど難しいことやないと思う。お互いの信頼関係さえあればな。

但し、一匹オオカミという立場は、後ろ盾が何もないということやから、トラブルを含めすべて自分で処理せなあかん。

現在の拡張団も今は味方、身内やが、そうなった瞬間に敵になる。それにより、様々な妨害や不利益が発生することも考えとく必要がある。

もう一つ、どこかの新聞販売店の専属拡張員(専拡)に収まるという手もある。その条件次第やが、それも選択肢の一つに入れといてもええのやないかな。

その専拡やと、後ろ盾というのを気にせずとも済むやろうしな。

いずれを選択されるにしても、良う考えられることやと思う。

最後に、これが一番大事なことやが、どの道を計画されるにしても、現在の団の人間には何も言わんことや。

事は密なるをもって成る。と、古(いにしえ)の教えにもそうある。

あんたのやろうとしとることがバレれば、それを快く思わん人間から、必ずと言うてええほど横槍が入るもんやさかいな。


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