新聞勧誘・拡張問題なんでもQ&A

NO.680 営業・配達供に楽な専売店はどの新聞の専売店でしょうか?


投稿者 K.Gさん  投稿日時 2009.1.19 PM 8:58


NO.675での回答ありがとうございました。

私も情報のほとんどをインターネットにたよるようになっています。

外国では破綻した新聞社もあるようですし、本当に大変な時代になってしまったと思いました。

私は以前A新聞の専業でしたが、たくさんの新聞を併売していたので配達が大変でした。

営業・配達供に楽な専売店はどの新聞の専売店でしょうか? 

世の中楽な仕事などないと分かっていても気になります。


回答者 ゲン


基本的に新聞の銘柄の違いによる『営業・配達供に楽な専売店』などは特にないと思う。

各新聞販売店毎で違う。合配店や複合店は言うに及ばずやが、専属販売店であっても、業界紙、スポーツ紙、機関紙などの委託される新聞の種類がそれぞれ異なる。

『私は以前A新聞の専業でしたが、たくさんの新聞を併売していたので配達が大変でした』というのは、その他の全国紙でも大差ないと思うがな。多少は地域性というのがあるかも知れんが。

通常の新聞販売店では、それらの新聞の扱いが10数種類から20種類程度が普通とされとる。

もっとも、それ以下の所もそれ以上の所もあるが、あんたはどの程度が多いと言うておられるのやろうか。それによっても答が違うてくる。

また、営業に至っては、まさに経営者の考え方次第で決まるわけやから、どこの地域のどの新聞販売店が楽な所なのかというのも分かりようもない。多少、地域的なことで想像ができるくらいや。

しかし、もっと基本的なことやが、そこが楽な販売店か、そうでないかは、単に配る新聞の種類が多いか、営業がきついというだけで決まるものやないと思うで。

新聞販売店経営者の姿勢や考え方次第で大きく違うてくる。

当然やが、全国2万店もある新聞販売店の中には、いろんな経営者がいとる。

従業員、配達員のことを親身に考える店主もおれば、その彼らを使い捨て、食い物にするようなえぐい経営者も実際におる。

もっとも、それを言い出したら、この新聞業界だけやなく、すべての業界、業種がそうやけどな。

つまり、そこの経営者次第で、働く人間の幸不幸まで決まってしまうと言うても過言やないということや。

ただ、何をもって楽とするかという問題はあるやろうがな。

一般的に言うて、新聞販売店での従業員の仕事はどこの店であってもすべて同じように過酷やと思う。

毎日、深夜の午前1時、2時に起きての準備と配達に明け暮れ、その期間中は寝る間もないと言われる集金業務、ノルマの課される営業と何一つ取っても楽な仕事はない。

中でも配達には命の危険さえ伴う。

あんたは『たくさんの新聞を併売していたので配達が大変でした』と言われとるが、その配る種類の少ない新聞販売店を調べるのなら、個別に『配達する新聞の種類』を確かめるしかない。

それでしか、その確かなことは分からんやろうと思う。具体的には、新聞販売店で働くつもりになった場合、面接時に直接聞いてみることや。

しかし、その配る新聞が少ないからと言うて、その販売店での仕事が楽とは限らんとは思うがな。むしろ、そんな事は些末であり微々たることやと考える。

その例として、こんな新聞販売店だけでは絶対に仕事をせん方がええという事例を挙げるさかい、それを参考に考えてほしいと思う。

1.背負い紙のある販売店。

新聞社から販売店に押し紙があるように、販売店から従業員に背負い紙を強要するケースがある。

第165回 新聞拡張員ゲンさんの裏話 ■背負(しょ)い紙……その哀しき実態』 にその詳しい実態があるので、それを読んで頂ければ良く分かると思う。

2.切り取り行為のある販売店。

これは集金業務になるが、早い話、不払い客の新聞代を従業員に立て替えさせるシステムのことや。

これをしている販売店の中には、その不払い客に新聞の配達を担当者である従業員が止めようとすると、いろいろ理由をつけ、それを阻止しようとする経営者すらおるという。

その販売店にとっては、不払い客も大得意先になる。その従業員が立て替えるわけやから、取りっぱぐれがない。却って、新聞の配達を停止すると金が入って来んから困るとさえ考えるわけや。

ちなみに、この行為は法律違反に該当する可能性が高い。

その詳しいことは、Q&Aの『NO.145新聞購読料金の切り取り行為は違法なのでしょうか?』にある。

3.保険の入っていない販売店。

ほとんどの販売店では、そういうことはまずないと思うが、中には、雇用保険や労災保険、自賠責保険などに加入してない所もあるという。

このQ&Aにも、時折、その類の質問や相談が寄せられる。

NO.71 新聞販売店は労災に入ってない?』、 『NO.117どうすれば気まずい思いをせずに雇用保険に加入出来ますか』 、『NO.593 事故で自賠責を使わないのは違法ですか』などがそれや。

参考として、『ゲンさんのお役立ち情報 その1 労災についての情報』 というのもある。

この上記に該当する新聞販売店は、従業員を食い物にしているか、使い捨てとしか考えてないような所や。

間違うても、こんな販売店では仕事をせん方がええ。単なるトラブルに巻き込まれるくらいでは済まんかも知れんさかいな。

こういう所は、面接時にすばりとそれと聞けば、たいてい露骨に嫌な顔をするからすぐ分かる。こういうことをしてない販売店やと「そんなのがあるのは当たり前のことですよ」と言うはずやしな。

他にも、営業のノルマが異常に厳しいとか、何かと罰金が多いとか、店の人間の柄が悪いなど、苦労する事、嫌気の差す事はいくらでもあると思う。

単に配達が楽なだけ、営業があるだけでは、そこがええかどうかは判別できんということや。もちろん、それも判断基準の一つやと言われたら、反論はできんけどな。

ただ、あんたの質問の答えなら、特にそれに該当する新聞の販売店はないということや。一言で言えば、それで終わる。


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