新聞勧誘・拡張問題なんでもQ&A

NO.718 拡材を渡すタイミングがわかりません


投稿者 amairc さん  投稿日時 2009.4.24 AM 9:45


拡材を渡すタイミングがわかりません。

どうしたら受け取ってもらえるでしょうか?


回答者 ゲン


『拡材を渡すタイミングがわかりません』ということやが、本来、拡材とは、契約が成立してそのサービス品として後から渡す物やさかい、そのタイミングがどうかなど関係ないと思うがな。

契約して貰うた後に渡せば終いの話や。

『どうしたら受け取ってもらえるでしょうか?』というのも、ちゃんと契約さえ交わせば間違いなく受け取って貰えるはずやから、何も悩む必要なんかないのと違うやろか。

そう言われたら身も蓋もないと思われるかも知れんが、あんたの質問の答えなら、それしかない。

ワシ自身、未だかつて、あんたが悩むようなことを考えたことは一度もないさかいな。

まあ、あんたの悩みは、拡材で客を釣ろうとするのやけど、なかなかそれに反応せん、なびかんということやと思う。

あるいは、拡材さえ渡したら、その相手が契約を断りにくいとでも考えとるのやろうな。渡したら勝ちやと。

法律の整備されてなかった昔ならいざ知らず、今は「特定商取引に関する法律」の第9条に、訪問販売における契約の申込みの撤回等というのがある。

俗に「クーリング・オフ」と呼ばれとるものが、そうや。

例え、拡材を受け取ったとしても、嫌な契約には問答無用で解除できる法律があるわけや。

それをいとも簡単に使う人が増えた。このQ&Aにも、その事例は多い。

その場で断るのがうっとうしいという理由だけで、一旦契約しておいて金を使ってでもクーリング・オフをするという人が、それほど珍しくもなくなった。

それに対して勧誘する側は、一切の抗弁権が与えられていない。ヘタに「何でクーリング・オフなんかすんねん」と、そうした客に怒鳴り込んで行けば、それだけで法律違反に問われるおそれが出てくる。

実際、それの度がすぎて警察に逮捕された人間もおるさかいな。

いくら拡材を受け取らせることができたとしても、それだけでは客が納得して契約に応じる、あるいは全うする保証にはならんということや。

つまり、『拡材を渡すタイミングがわかりません』『どうしたら受け取ってもらえるでしょうか?』と悩んで、必死にその方法を考え会得しても、あまり意味がないということになるわけや。

悪いことは言わん。拡材のみで拡張するものやという思い込みは、この際、捨てた方がええと言うとく。

そういう営業に拘(こだわ)っとるうちは、いつまで経っても進歩せんし、そういう状況から抜け出すこともできん。それどころか、いらんトラブルを抱えるだけにしかならず、やればやるほどジリ貧状態になっていくのが関の山やと思う。

そして、いずれは行き詰まる。老婆心ながら、忠告しとく。もう、すでにそうなっておられるのかも知れんがな。

誤解せんといてほしいが、ワシは何も拡材そのものを否定しとるわけやない。

拡材なしでは、ワシら拡張員の仕事自体が成り立たんというのも紛れもない事実やさかいな。

拡材の存在が、ワシら拡張員を生み、拡張員が拡材の存在を世に広めた。その結果、世界トップクラスの新聞普及率を誇るまでになったと言うても過言やない。その功績は大きい。

拡材は営業の道具でありアイテムや。営業のために拡材を使うんで、拡材で営業するんやない。これが、良う分かっとらんから、拡材のみの営業に走り行き詰まることになるわけや。

ただでさえ難しい拡張の営業を、さらに難しくしとる。ワシには、そう思えてならん。

確かに、拡材の多寡次第で契約が取れるということはある。拡材になびく、あるいは釣られる人間がおるのも事実や。

「これだけサービスしますから契約してください」という営業が必ずしも悪いとは言わん。

その拡材を欲する、望む人にはそれなりに効果があるさかいな。

しかし、それが拡張のすべてやない。すべての人に対して同じようなやり方で臨(のぞ)もうとするから無理が生じ悩まなあかんことになるわけや。

拡張の営業には、無限とも言えるほど様々な方法が存在する。それを分かってほしい。

そのヒントとして、このサイトに『ゲンさんの勧誘・拡張営業講座』というのがあるから、参考にして貰えればと思う。

また、同じ拡材を渡すにしても、メルマガ『第9回 ゲンさんの新聞業界裏話 ■営業の雑談に使えるUSJの話』の中でも言うてるように、客の興味を惹く物を選ぶという手もある。

その他にも、サイト、メルマガ内には随所にそういう話を鏤(ちりば)めとるから、根気よく探せば、あんたの役に立つものが見つかるのやないかと思う。

なければ、「ごめんなさい」と言うしかないがな。

人は一つの事だけに囚われすぎると他のものが見えにくくなる。それが唯一無二の方法と思い、錯覚する。それで道を誤ることがある。

もっと視野を広く持ってほしい。そうすれば、いろいろなものが見え、進むべき道も発見できるのやないかと思う。

針の穴だけしか見ようとせんから、そこを通すのが難しくなるだけで、それ以外の広さに気がつけば、何でもないことやと分かるはずやさかいな。


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