新聞勧誘・拡張問題なんでもQ&A

NO.726 これからの販売店は、どうすれば部数が増えると思いますか?


投稿者 wata さん 専業 宮崎県在住  投稿日時 2009.5.10 AM 7:50


はじめまして、いつも拝見させていただいてます。

私は、宮崎県に住むA新聞の専業員です。もう10年やってます。

今度、本社の担当員が来て、私たちに、部数増紙に対する心がまえやどうすれば増えるかなど聞くそうです。

この地区は地元で作っている夕刊紙、M紙が強く苦戦してます。

ゲンさんは、これからの販売店は、どうすれば増えると思いますか?


回答者 ゲン


『今度、本社の担当員が来て、私たちに、部数増紙に対する心がまえやどうすれば増えるかなど聞くそうです』ということやが、そういう人間が来るからと言うのやなく、この機会に実際どうかというのを、まず自問自答されることやと思う。

あんたが、現状をどう把握され、どう考えておられるのかということが重要になる。また、あんたの置かれた立場によっても、その答は違うてくる。

現在、あんたが一般専業員というのなら、あんた自身の成績が好調で特に問題がなければ、あんたのやり方をそのまま話せばええ。

しかし、『もう10年やってます』ということで、それなりに重要なポストに就いておられるのなら、もっと高所に立った見方、意見を求められると思う。

そのためには、『この地区は地元で作っている夕刊紙、M紙が強く苦戦してます』ということが理由で、販売店全体として成績が伸び悩んどる、あるいは減退しとると言うのなら、その原因が何を探る、あるいは考えて見られることや。

その夕刊紙やM紙が、どういった営業をしているのか、どの程度のシェアを確保しとるのか、それが現在も維持されているのかどうか、また、あんたのところのA新聞との違いは何なのか。これは、拡材などの勧誘条件の比較も入れて考える。

それにより、相対的にA新聞、特にあんたのところの販売店だけが落ち込んでいるということなら、問題は、そこにあるし、他も含めて全体が落ち込んでいるというのなら、問題はもっと大きなものになる。

まあ、ワシは後者の方が大きいと見るがな。この業界は、現在、全国的に冷え込んどるのは確かや。

A新聞も部数の減少を公表しとるし、赤字経営に転落しとるという報道もある。そういう意味での危機感もあると思う。

それが『私たちに、部数増紙に対する心がまえやどうすれば増えるかなど聞く』ということにつながっている可能性が高い。

もっとも、こういうものは昔からあることで特に珍しいというほどでもないが、あんたところでは過去にあまりなくて今回が特別やというのなら、かなり深刻な状況にあるとも考えられる。

そのA新聞の本社の担当員が、そういった分析などを知らせず、また把握していなくて、あんたの所の販売店のケツを叩くためだけに来るというのでは救いがないと思う。

もう昔のように、「増やせ、増やせ」のかけ声が通用する時代は終わったさかいな。

そのA新聞の本社の担当員に苦言を呈するのも、一つの方法やが、それをするとその人間の器量の度合いにより睨まれる、あるいは販売店の立場を悪くするということがあるから、それを言うのは勧めんがな。

ただ、その気があるのなら、旧メルマガ『第170回 新聞拡張員ゲンさんの裏話 ■新聞社への苦言 Part1 ネット記事について』 やメルマガ『第45回 ゲンさんの新聞業界裏話 ■新聞への批判について』あたりを参考にしてくれたらええ。

『ゲンさんは、これからの販売店は、どうすれば増えると思いますか?』ということやが、これについては、昔から終始一貫しとる。

そして、近年、こういう状況になればなるほど、ワシのその営業理念は正しかったと確信もしとるがな。

具体的なことは、サイトの『ゲンさんの勧誘・拡張営業講座』で言うてるが、一言で言えば、サービスや拡材だけに頼る営業をするのやなく、人間関係、つまり地域の人とより密着した付き合いを心がけるということやな。

「あんたやから」、「おたくの販売店やから」という理由で契約して貰えるようにな。

それは日々の挨拶であったり、地域への貢献であったり、というところから生まれると思う。

他にも、『第13回 新聞拡張員ゲンさんの裏話 ■ゲンさんの勧誘実践Part 1 雑談から』 、『第109回 新聞拡張員ゲンさんの裏話 ■新聞営業でオンリーワンと言われるための心得』 、『第130回 新聞拡張員ゲンさんの裏話 ■役立つ賢い新聞の読み方』などがあるから、あんたがこれはと思えるものがあれば参考にしてくれたらええ。

要するに、地域の人に好かれる「新聞屋さん」、「新聞屋さんのお兄ちゃん」を目指すということやな。

あんたの店で、そういった取り組みに、あまり力を入れてなかったと感じるのやったら、こういうご時勢であっても今よりは伸びる可能性を秘めとると思う。


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