新聞勧誘・拡張問題なんでもQ&A

NO.736 このような私を雇ってくれる団は本当に見つかりますか?


投稿者 0pc さん 名古屋市在住  投稿日時 2009.5.31 10:18 


私は、今から、十年程前、関東地方と東北地方で拡張員として働いていましたが、東北のAと言う団に借財が有り、登録が残っています。

今住んでいる名古屋の拡張団に面接を受けたところ、それがわかり不採用になりました。

面接を、受けた団長の話に因ると、うちは不採用だけど、他を当たって見たら、必ず、借財を肩代わりして採用してくれる団が有るはずだと話していました。

ゲンさん、このような私を雇ってくれる団は本当に見つかりますか?

ちなみに、私の借財の金額は、七万円〜八万円ぐらいです。


回答者 ゲン


『ゲンさん、このような私を雇ってくれる団は本当に見つかりますか?』ということやが、あんたの場合、業界情報として、その借財(借金)を踏み倒したという事実が、かなり広範囲に廻っとると思われるから、難しいやろうな。

一般の社会で言えば、金融事故を起こしたことでブラックリストに載り、金融機関から金が借りられんようになったというのと同じような状況やと考えれば分かりやすいと思う。

ただ、業界情報の場合はその種類によって、ばらつきがあるから、そのすべてで、あんたの情報が掲載されとるとは限らんがな。

この業界の業界情報と一口に言うてもいろいろあるさかいな。

あんたが、面接に行ったという『名古屋の拡張団』というのが、『十年程前、関東地方と東北地方で拡張員として働いていました』という同じ新聞社系列の拡張団やと、まず無理やろうが、他紙系列の新聞拡張団なら、その情報が廻ってない可能性もある。

特に全国紙同士というのやなく、地方紙の拡張団に行くつもりなら、あるいはその情報が掲載されてないかも知れんということや。

または、小規模の拡張団なら、そういうことにはあまり頓着もなく調べることもせん所があると聞くさかい、そういう拡張団に面接に行けば雇って貰える可能性があるとは思う。

保証はできんがな。

『面接を、受けた団長の話に因ると、うちは不採用だけど、他を当たって見たら、必ず、借財を肩代わりして採用してくれる団が有るはずだと話していました』というのは、あまり真に受けん方がええと思う。

その団長とやらも確信があって言うたことではないやろうしな。多分に気休め的要素が強い。

そういうケースがあるというのは、業界の人間なら誰でも話には聞くことやさかい、単なる一般論として言うた程度やと考えといた方がええ。

もっとも、その言葉を信じて、他を当たるというのも、まったく可能性がないというわけやないから、それはそれでええとは思う。

ただ、どうしても、この業界で仕事をしたいのなら、もっと、根本的な解決をしといた方がええやろうな。

あんたは、『借財の金額は、七万円〜八万円ぐらいです』と言うておられるが、問題は、借財がいくらあるかというのやなく、それが事故記録として業界情報に載っとるという点や。

それを是正せん限りは、おそらく、この業界ではいつまで経っても就職できん可能性の方が高いと思う。

その方法は一つ。具体的には、その借財があるという『東北のAと言う団』に連絡を取って、その返済をして詫びを入れ、事故記録を抹消して貰うことや。

もっとも、借金の時効は、最大でも10年やから、『十年程前』の日時如何によれば、法的には支払う必要はなくなっとるかも知れんがな。

ただ、例えそうであっても、その事故情報というのは、そう簡単に消えるということはない。せやからこそ、そういう状況になっとるわけやさかいな。

人の道、善悪という道義的なことで言えば、時効などに関係なく、借金は返えしといた方がええとは思う。例え法律でその返済義務がなくなったとしても、その事実は解決せん限り、いつまでも残る可能性がある。

今更、それができん、したくないというのなら、地道に雇って貰える拡張団を探すしかないやろうな。

昔なら、あんたのような人はいくらでもいてた。他の団に行くのも、それほど難しいことでもなかったのも確かや。

しかし、今は時代が違う。すべてはデータ化されて情報として残る。特に今回のような悪いデータについてはな。それがついて回る。

その事情や経緯などには関係なく、単に機械的に、それがあるかないかを調べられ、信用度が判定されるのが今の時代や。

加えて、現在、この業界はどちらかと言うと、経験者をあまり雇いたがらないという傾向にある。悪さや不法行為に走る連中が多いということでな。

あんたは、経験があった方が有利やと考え、過去の経歴を履歴書に書いたのかも知れんが、そのことで調べられたというのも考えられる。

一般的には、拡張団に面接するのなら素人を装う方が確率的には雇って貰える可能性の方が高いと思う。

もっとも、後でセールス登録する際、それが分かる可能性があるから、結局、同じことになるやろうがな。

自業自得と言うてしまえば、それまでやけど、この業界は昔とは違うということや。

この事に関しては、あまり、あんたの役に立てそうなアドバイスはできんかったとは思うけど、ワシとすれば、こう言うしかなかったわけや。

この後、どうするかは、あんた次第ということになる。良う考えて決められたらええ。


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