新聞勧誘・拡張問題なんでもQ&A
NO.741 大阪で生きて行く方法を教えて下さい
投稿者 Eさん 大阪府在住 投稿日時 2009.6.14 AM 0:36
ピンピンいやワンコイン読者がまだいるような大阪で正常化に殆どの販売店が向かっています。
そのような状態で店も拡材を無くす方向にあり、どう生きて行けばいいのかあまりにも未読が増え各社の競争ではなく何をどうしたらいいのか、わからなくなってしまい悩んでいます。
もう20年以上やってきて予想はしていたが今、うろがきています。ちなみに九州各県中国四国近畿北陸全てかじっています。
よろしくお願いします。大阪で生きて行く方法を。
回答者 ゲン
あんたの営業手法は良う分からんが、話を聞く限り『店も拡材を無くす方向にあり、どう生きて行けばいいのか』ということで、拡材中心の拡張に頼ってやってきて、それが行き詰まったのやろうと思う。
その拡材が使えず、サービスもままならんということで、途方にくれとるわけや。
しかし、この状況は、あんたも『もう20年以上やってきて予想はしていた』というように、ちょっと考えれば誰にでもそうなると分かっていたはずや。
それでも、安易というと語弊があるかも知れんが、今までやってきた方法を頑なに守り続けてきた。それが今、限界に達したということやろうと思う。
ワシは、拡材やサービス一本の営業手法はいずれ行き詰まると、このサイトを開設した5年前から事ある毎に警告してきた。
「これだけサービスしますから新聞を取ってください」式の勧誘では今に通用せんようになると。
ワシがその頃から一環して推奨しとるのは、サイトの『ゲンさんの勧誘・拡張営業講座』でも言うてるとおり、客との人間関係を作ることや。
それができれば、少々、拡材が少なくなろうと、サービスに限界ができようとあまり関係はないと考えとる。そこには「あんたやから」、「あんたに頼まれたらしゃあない」という関係が生まれるさかいな。そういう顧客を確保すべきやと思う。
どんな仕事、商売もそうやが、いつまでも旧態依然としたやり方を続けていたら必ず衰退の憂き目を見る。それが世の習いというものやと考える。
拡材が使えんのなら、それに代わる方法を探し出すしかない。
『どう生きて行けばいいのかあまりにも未読が増え各社の競争ではなく何をどうしたらいいのか、わからなくなってしまい悩んでいます』というマスナス思考に取り憑かれたらどうしようもないで。
心配せんでも、どんな状況に陥っても必ず道は開けるし、その方法はあるもんや。まずは、そう信じることや。そうすれば、何が必要かが必ず見えてくるもんや。
道を切り開く人間というのは、たいていはええことしか考えんものや。例えどんな状況になろうとも考えることで補おうとする。
過去の手法にこだわり、そこから抜け出せんようやとそれまでや。進歩のないものは滅びるしかない。これは人類の歴史がそれを証明してきとる。
確かに、この業界は、かつてないほどの厳しい状況に置かれとるから、そういう悲観的な気持ちになるのも無理はないと思う。
しかし、物は考えようで、この状況は何もあんただけの問題やないわけや。その中で、いち早く、その状況を打破することを考え脱却することができれば、他より一歩も二歩も抜きんでることが可能や。
あんたなりのその方法を探すことや。それに尽きる。
例えば、サイトに寄稿されて来られたものに、『ゲンさんのちょっと聞いてんか NO.6 つぶやきジローさんの営業(拡張)法 第1回 「人を見たらお客様と思え」と「子供好きな屈託のない笑顔」の効果』 というのがあるけど、この人の営業法なんかは大いに参考になるのやないかと思う。
この人の場合は、ワシと同じ、人と人との交わりの中で営業するというやり方だけやなく、拡材にも一工夫されておられる。
その一端を紹介する。
サービスの内容は主に、遊園地や行楽地などの無料チケットです。割引券のようなセコイものではありません。遊園地なら通常4千円前後もするフリーパス券(株主優待券)です。
私の団では割引券のようなセコイものしか扱っていないので、私はヤフオクなどで1枚500円ほどで独自に仕入れます。
これを6ヶ月の契約でご家族の人数分(4人なら4枚=時価1万6千円相当)をドーンとあげちゃいます。
うちの団では6ヶ月なら1万円の取りなので、2千円の元手で差し引き8千円の利益になります。販売店によっては店の拡材を使わなければ「千円キャッシュバック」のようなところもあるので、その場合は9千円の利益になります。
契約する側(お客さん)も、6ヶ月の新聞代(約2万2千円)で、1万6千円相当のサービスが受けられると思えば、けっして損な取り引きではないと思ってくれますので、物取りのお客さんでも意外と契約をしてくれます。
それでも煮え切らない場合は、無料拡材のカタログや洗剤、タオル等をプラスします。だいたいはこれでOKです。
というものや。拡材は何も販売店から与えられたものばかりに頼る必要はない。工夫さえすれば、少ない金額でいくらでも高価な物に見せられるし、目を惹く効果的な拡材を揃えることも可能やと思う。
ワシも、メルマガ『第9回 ゲンさんの新聞業界裏話 ■営業の雑談に使えるUSJの話』 の中に、スパイダーマンのアトラクションのショップで「すぱいだぁ麺!!」というカップ麺を売っているのを見つけたという話をした。
そこで、ワシは面白い物を見つけた。
「すぱいだぁ麺!!」というカップ麺がそれや。さすが大阪人の考え出した、こてこてのオヤジギャグやがこれは受ける。
そう直感した。
ワシが受けるというのはその商品が売れるという意味やない。ワシがそんな心配せんでも実際に良う売れとるようやしな。
哀しいかな、ワシには、いつどこで何をしていても営業員としての性を捨て切れんという因果な性分がある。
その因果な性分が、これを拡張の拡材に使うたらどうやと考えさせた。
その「すぱいだぁ麺!!」は細長い箱に3個入って900円。単に食うだけやと高い気もするが、拡材にするのなら手頃な価格や。
カップ麺自体は、どこにでもありそうな醤油味でまずまず美味い。しかも、ナルトの模様がスパイダーマンになっとるのがふるっていて面白い。
それを帰りがけに20ケースほど買った。
後日談やが、僅か3日でそれがなくなった。もちろん、その分、すべてで成約になっとる。
今更やが、拡材は何も金をかけるだけが脳やないとつくづく痛感した。いかに客受けのする物を探し出すかやと。
もっとも、そのアトラクションの内容を身振り手振りで面白おかしく話す雑談の技量も多少は必要やと思うがな。
これなんかも、安い費用で格段の効果を上げることができるというええ見本やと思う。
拡材一本だけの勧誘は限界があるとは言うたけど、それなりに工夫さえすればそれはそれで十分にやっていける営業法ではある。
そのキーワードは、「人の目を惹く物」ということかな。ただ、関西では販売店が出す拡材以外は使うたらあかんという所も多いから、客には「これは私だけしかできないサービスですので」ということを強調しとくことや。
上記の二つはあくまでも、その一例で、その考え方さえ分かれば、いくらでも似たようなものは探せるはずや。それが見つかれば、あんたのオリジナルになる。
いつの時代でも苦境を乗り切るために求められるものは、挫けん心とたゆまない努力、そして創意工夫や。それしかないやろうと思う。
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