新聞勧誘・拡張問題なんでもQ&A

NO.744 不着の減らし方を教えてください


投稿者 ともゆじんさん 某全国紙専業 埼玉県在住  投稿日時 2009.6.25 AM 2:32 


はじめましてこんにちわ。

私の悩みは今非常に不着(新聞の未配達、配達ミス)が多いお店になっていることでして。

私のお店は6区域しかないのに不着がとても多いです。1ヶ月に全体通しても約50件近く不着しているけど、21年6月25日現在で特定の子一人だけ約32件で不着があり、減らないのが現状です。

その子は新聞奨学生としてお店に入ってきたのですが、このままだとお店から追放されてしまうのではと非常に心配です。

せっかく遥々(はるばる)遠方から来ていて解雇されて尚且つ社に入学金の返済をしてくれと言われたら可哀想でしょうがないので、どうすれば不着が減るのか色々みんなで話し合っているのですが・・・。

その子は専門学生で土日以外はいつも学校に通う子でスケジュールも一杯入っているから疲れているだけかなとも思います。

私の新聞販売所は埼玉県の中で一番新聞届くのが早いお店なので午前1時20分には折込をいれ約2時位にはみんな配達でます。

その子は配達中に幻覚が見えたりすることがあるそうですが。簡単に眠気を覚ます方法を教えてください。

一番の原因は眠気。その次が集中力かな。ちなみ私のお店は罰金制があります1件当たり400円ですけど自分で不着を届けた場合は200円と減額制です。

ちなみその子に今まで眠気を覚ます方法は
1、ぶとう糖を取り頭に活性感 
2、炭酸ジュースを飲ませる 
3、冷たい水を飲む 
4、冷たい水で顔を洗う位ですが。

もし効果の良い眠気を覚ます方法がありましたら教えてください。それと同時に不着の減らし方も教えてください。


回答者 ゲン


『もし効果の良い眠気を覚ます方法がありましたら教えてください』ということやが、それに関しては、あんたが今、勧めておられること以外やと、コーヒーや紅茶、日本茶などのカフェインの多い飲み物を飲む。

ガム・飴(メントール系のすっきりするもの)などを採るというのが有効とされとるが、その子にはどうやら、それだけでは効果はなさそうに思う。

1か月に『約32件で不着があり』というのは確かに異常と言うてもええくらい多すぎる数や。この業界では、月に不着が3件ないし5件あれば多いとされとるからな。

その子も、それなりに悩んでなくそうと努力しとるのやろうとは思う。あんたが『このままだとお店から追放されてしまう』ということも分かっているはずやろうしな。

それでも、それだけ不着が異常に多いというのは、単に疲れからくる注意力不足とか眠気云々の問題だけやないという気がするがな。

『その子は専門学生で土日以外はいつも学校に通う子でスケジュールも一杯入っているから疲れているだけかなとも思います』というのも、新聞奨学生なら当たり前のことで、せやからと言うて、他の新聞奨学生の人たちが同じように不着が多いのかというと、そうやないはずや。

ワシの知る限り、むしろ、そういう人たちの方が不着は少ないくらいやと思う。

すべてとは断言できんが、新聞奨学生までして大学、専門学校に通いたいという人は、一様に向学心が強く優秀や。その賢い頭で、たいていはそれをなくそうと考えるもんや。

それにも関わらず、それがなくならんというのは、何か病気を抱えている可能性があるのやないかと思う。

それは『配達中に幻覚が見えたりすることがあるそうです』ということからも推察される。

睡眠障害、不眠症、もしくはその他に精神疾患があるかも知れんと。

せやから、その不着を直すことばかりやなく、まずはその子に病院に行って診察を受けさせるよう勧めたらどうかと思う。

それでないと、いくら『不着の減らし方』を知ったとしても意味がないのやないかな。

それで、どこも悪いところがない、あるいは大したことがないという診断結果が得られたら、後は本人の自覚の問題ということになる。

ちなみに、ワシらの元へは全国の販売店関係者の方々から、その『不着の減らし方』について教えて頂いたものがあるさかい、それを示す。

1.予備紙は1部しか持たせない。

2.手板(仕訳表)の裏に、不配リストを作っておいて、新聞がその1部以上余れば不着が起きているわけやから、そのリストの家を中心に折り返させる。

3.留守止めも含め、毎日の部数調整をさせる。また、あんたでも誰でもええから、そのチェックをする。

4.昼間の空回りを徹底させる。順路帳を持たせて、昼間にコースを徹底的に回らせる。その際、配達途中の空き家チェックをさせるのも方法や。もっとも、そればかりに気持ちを集中させてもあかんがな。

5.比較的簡単な配達区域に変更させる。または配達部数を減らす。例えば、最初は100件の家だけを担当させ、それで確実に不着が減れば、徐々に配達部数を増やすということや。

6.不着がなくなるまで、順路帳を持たせる。『私の新聞販売所は埼玉県の中で一番新聞届くのが早いお店なので午前1時20分には折込をいれ約2時位にはみんな配達でます』ということなら、少々、時間がかかってもええから確実に配れと言うてな。

7.一般的な不着の予防としては、順路帳の作り方、留守止めの方式、増減簿の精度、連絡の申し送りなど、細かいことを的確にやることが重要やと思う。

8.不着によるクレーム対処、要するに新聞を持って謝罪に行くことやが、なるべくそれをその本人にやらせる。その大変さを分からせるわけや。

大体、こんなところかな。これを見ておられる読者の方で、これ以外でも何かあれば教えて頂きたいと思う。

結論として、まず、その子には、病院へ行って診察して貰うよう勧めることや。それからでないと、どんな対策を嵩(こう)じても無意味やと考えるさかいな。


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