新聞勧誘・拡張問題なんでもQ&A
NO.766 こんな事はよくある事なのでしょうか?
投稿者 forever さん 投稿日時 2009.8.21 PM 8:20
はじめまして☆ゲンさんハカセさん。
私はH県K市に在住の男性です。
この間A新聞のスキンヘッドの多分拡張員と思わしき方がやって来ました。
「お中元のお届けものです」と言うのでついつい玄関の戸を開けてしまいました。
それからいきなり洗剤やなんかのギフトの粗品の束を無言のまま渡されて,彫刻刀をとりだし、削るフリをしながら「半年でええんや」と凄まれました。
私は「なんなんですか?」とききました。
すると相手の方は「オドレ頭悪いんかい! 新聞や新聞! A新聞とったらんかい! オドレの頭は空か? 義務教育も行ってへんのか?」といきなり凄まじい怒鳴り声をあげながら凄まれました(泣)。
気の弱い私はなすすべもなくその場を走り去りました。相手の方はかなりお酒の臭いがしました。
こんな事はよくある事なのでしょうか?
回答者 ゲン
まず、同じ業界の人間として謝っておきたい。大変、申し訳ないと。
『こんな事はよくある事なのでしょうか?』ということやが、そこまでひどいのは、過去、このQ&Aの相談にもなかったことや。全国的にも滅多にあることやないと思う。
単に脅されたというのは多いが『,彫刻刀をとりだし、削るフリをしながら「半年でええんや」と凄まれました』というのは、明らかに常軌を逸しとるとしか言えん。
不審者として警察にでも通報すれば、何らかのお咎めを受ける可能性は高いと思う。
普通に考えて、いきなりこんな真似をする者は、あんた一人にというのやなく、他にもしていたとも考えられるし、警察に通報されている場合もある。もちろん、これからも同様のことをする可能性は限りなく高いと思われる。
こういう者を野放しにしといたら、そのうち、ちょっとした事件になって新聞ネタになるのと違うやろうかと思う。
幸い『気の弱い私は私はなすすべもなくその場を走り去りました』ということで、あんたはその契約を押しつけられるでもなく難を逃れたようやが、もし万が一、そんな状態で契約を強要されて無理矢理契約させられていたら、そのまま警察に駆け込んでもええくらいやったと思う。
当たり前やが、これは立派な恐喝事件や。
この彫刻刀というのが、その人間にとっては「刃渡り5センチ以下の刃物の所持は銃刀法違反にならん」と考えたのかも知れんが、恐喝行為があって刃物を取り出していたというのでは、「ただ削っていただけや」という言い訳は苦しいし、通用せん。
誰がどう考えても、その状況では脅しの道具にしかならん。新聞の勧誘をしていて、客の目の前で彫刻刀で何かを削るという必然性はどこにもないさかいな。
あんたが、その場でその相手の名前などを確認できんかったとしても、『A新聞のスキンヘッドの多分拡張員』というだけで、その相手を確定できる可能性は高い。
その地域のA新聞の販売店は一店しかないし、そこに出入りしている拡張団も限られる。
当然、その日、その販売店に入店した拡張員も特定できる。その中のスキンヘッドの男というのも、そうはおらんやろうからな。
相手が特定できれば、その罪に問われ、逮捕も十分あり得るということや。
『この間』というのが、いつのことか分からんが、あんたがその場を逃げたのやとしたら、またやってくるというのは十分考えられる。
そのときの用心のためにも、最寄りの警察署の市民相談係りにでも、その件を通報して相談しとくのもええかも知れん。この市民相談係りというのがミソで、直接、刑事課なんかには行かん方がええ。
すべてやないが、多くの場合、それほど親切に対応する刑事は少ないさかいな。その点、相談係の係員というのは、どこの警察署でも親切な対応するとの評判も高いしな。
一般の刑事は、いらん仕事を持ち込まれるのを嫌がる傾向にあると聞くが、この相談係は警察としての市民サービスの一環という趣が強いようやから、自然と親切な対応になるのやろうと思う。
その事案毎の判断次第で違うが、具体的な被害がない状態で動くことは少ないというのが一般的な警察やから、その意味での期待はあまりせん方がええとは言うとく。
ただ、その事実を伝えとくことで、次回、同じような事が起きた場合、その人間は常習性が高いと判断され逮捕されるというケースも十分考えられるから、まったくの無駄足やないとは思う。
まあ、そんな人間と関わり合いを持つのが嫌なら、二度と『お中元のお届けものです』という宅配便を装ったものには出んことやな。
本当に宅配に来たのなら、必ずその連絡書なりを投函するはずやから、後日、時間を指定して受け取るなり、その宅配の集積所まで出向けば済むことやしな。
居留守が分かって、しつこくドアでも叩いて喚くようなら、「不審人物が来て困っています」と、通報すればええ。その場合、過去にその相談をしたというのが生きる可能性はある。
その拡張員は、あんたも認めておられるとおり、あんたが『気が弱い』と思うからこそ、契約を取れると考えて、そうするわけで、一度でも警察に通報されるようなやっかいな事態にでもなれば、二度とそんな真似はせんはずや。
「こいつはあかん」と考えるやろうからな。どんなにえぐいと言われる拡張員でも、契約にならんと踏んだ相手には無駄な時間は使わんもんやさかいな。
そんなことをすれば、ますます怒らせてよけい拙いのやないかと考える人がおられるようやが、何もアクションを起こさん方が、つけ上がらせて悪い結果を招くことの方が多い。
心配する必要はない。日本は法治国家やさかい、無法な事が許されるはずはないからな。その拡張員が何度も脅しに来るのなら、こちらは何度でも警察に通報すればええ。
ついでに、新聞社の苦情係りなんかに言うのも、それなりに効果的や。黙って大人しく我慢する必要はない。
もっとも、とことん相手にせんというのも、一つの手ではあるがな。
どうされるかは、あんた次第や。
しかし、こんなアホな拡張員は何とかせなあかん。こんなのがおるから、他の人間まで変な目で見られるわけやさかいな。
百害あって一利なしとは、まさにこんな輩のすることを言うのやろうと思う。ほんま、情けない。
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