新聞勧誘・拡張問題なんでもQ&A

NO.780 採用された場合に不安があります


投稿者 TOMOさん  投稿日時 2009.9.15 AM 4:19  


始めまして、今回はじめてサイトを見させて頂きました。

自分も今まで色々な事が有り、就職活動を進めてきました。そのひとつとして今日、某社の開拓スタッフの面接に行く予定です。

未知の職種でも有り、気になりネットで色々調べているうちにこのサイトが目につきました。

正直に言いますと、もし、採用された場合の不安がこみ上げてきました。

営業としては15年近くの経験があるのですが、どちらかというと、堅実、真面目の営業スタイルだったので、このサイトで見られるようなスタイルの環境で自分が、やっていけるのか不安です。

ぜひ、ご意見をいただけないでしょうか、宜しくお願いいたします


回答者 ゲン


『営業としては15年近くの経験があるのですが、どちらかというと、堅実、真面目の営業スタイルだったので』というのなら、そのスタイルを貫いたらええと思う。

しかも、それが訪問販売の対面営業であるのなら、基本的には同じことや。何も変える必要はない。ただ、気持ちと考え方は若干、変えなあかんかも知れんがな。

訪問販売の対面営業全般に言えることやけど、客の所に押しかけるというのは、どうしても迷惑に思われ嫌われやすい。

それが新聞営業になると、すべての訪問業界中、最悪やと言うてええほど評判が悪いから、やるにはそれなりの覚悟が必要になる。

それには、業界独特の営業手口が長年に渡り続いてきたことが大きい。

具体的には、脅して契約を取る「喝勧(かつかん)」、偽った訪問により契約させる「ヒッカケ」、法外なサービス品を渡す「置き勧」、架空契約を上げる「てんぷら」などといった業界の悪しき営業手法というものが、それや。

しかし、それらの行為は、現在は、どの拡張団でも、すべて禁止行為になっとる。

もっとも、昔から決まりとして禁止やったのは変わりないがな。ただ、新聞業界の部数至上主義の旗のもと見過ごされてきただけの話で、それを容認と勘違いした拡張員が多かったわけや。

『このサイトで見られるようなスタイルの環境で自分が、やっていけるのか不安です』というのが、どの部分のことを言うておられるのか分からんが、もし、その悪しき営業法をそのまま実践せなあかんと考えとるのなら、その心配はする必要はないと言うとく。

そういったことをする連中は、この業界から締め出されつつあるのが現状やさかいな。

却って、あんたのようにこの業界が初めてで『堅実、真面目の営業スタイル』という人の方が採用されやすい。

このQ&Aに『NO.767 団の募集で素人に限るところが多いようですがなぜですか?』 という相談がある。

その回答の中で、拡張経験者の採用を控える拡張団が確実に増えとる理由として、


身から出た錆。一言で言えば、そうなる。そうでない人間には辛い話やが、古くからの拡張員経験者は、そういう無法な勧誘手法に毒されとると思われとるわけや。

そうなれば拡張団も、そのニーズに合わせるしかなくなる。その結果として、何も知らん素人を一から教育して使うた方がええとなり、経験者を排除するようにならざるを得んわけや。

また、その頃から、新聞各社も急激にそういった拡張員の締め出しに力を注ぐようにもなったというのもある。現在、関東方面で、金券全面廃止などの通達が出されるようになったのも、背景としてそれがあるからやと思われる。

当たり前やが、不法行為や無法な事を続ければ、そういう締め付けが厳しくなるだけのことで、結果としてそういう事態になったということやと思う。


と言うてた。

また、旧メルマガに『第142回 新聞拡張員ゲンさんの裏話 ■拡張員で成功できますか? 前編』 、『第143回 新聞拡張員ゲンさんの裏話 ■拡張員で成功できますか? 後編』という話があるが、それがワシの知る限り、この業界に一番多い形態の拡張団やと思うから、あんたの参考にはなるのやないかと思う。

ただ、この業界にもいろいろあって、一部には未だに旧態依然とした勧誘を主体にしとる拡張団が残っとるのも事実や。

ただ、それについては実際にその拡張団に勤めてでないと、そこがどうなのかという判断をするのは難しいと思う。もっとも、それでは遅すぎるかも知れんがな。

『今日、某社の開拓スタッフの面接に行く予定です』ということからすると、この回答が届いたときには、すでにその面接に行かれた後やと思うが、まだ採用が決まってない、あるいはその返事をしていないのなら、考える余地が残されとるわけやから、ワシが示したものを参考にどうするか良う考えられたらええ。

ただ、一言、言わせて貰えれば、この仕事をするつもりがあるのなら、人からの冷たい視線に晒されるとか、インターフォンキックが多いというのは覚悟しとかなあかんで。客と会えて話を聞いてくれることの方が圧倒的に少ない仕事やと。

その覚悟がないのなら、ワシとしては無理に勧めるつもりはない。頑張れとも言わん。

まずは、その覚悟ができているというのが最低条件や。「それでもやってやる」という強い意志がなければ、結局は挫折するだけのことやと考えるさかいな。

その判断基準として考える場合、サイトに『ゲンさんの勧誘・拡張営業講座』 というのがあるから、それを見て、これなら実践できそうやと思えればチャレンジされてみられるのもええと思う。

いずれにしても、どうされるかは、ご自身で良く考えて決めるしかないということや。


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